「窘める」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「窘める」という言葉は、口語では聞いたことがあると思いますが、この表記で見たことがある人は少ないでしょう。
目次
- 「窘める」の意味とは?
- 「窘める」の表現の使い方
- 「窘める」を使った例文と意味を解釈
- 「窘める」の類語や類義語
「窘める」の意味とは?
「窘める」とは、軽く叱る程度の注意をすることだと解釈してください。
本来はこのような意味になりますが、よく見掛ける使い方で、「思い留まらせる」ことに用いられる場合があります。
しかし、そのような意味はない言葉なので、きちんとした意味で使ってください。
「彼を窘めるしかなかった」とすると、軽い注意くらいはしないといけないと思ったという表現になります。
- 「窘める」の読み方
「窘める」の読み方
「窘める」の読み方は、「たしなめる」になります。
口語では使ったことがある人も多いかも知れませんが、この漢字での表記はまず一般には見掛けないでしょう。
それもそのはず、「窘」の漢字は常用漢字ではない為、メディアではまず使うことはなく、漢字検定では準1級クラスの難読漢字の1つです。
よって、無理に「窘」と記述する必要はなく、表記ではよほどの場合を除き、「たしなめる」と平仮名のままで構いません。
「窘める」の表現の使い方
「窘める」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は、「わんわりとした注意」を意味していると考えてください。
そこまで怒る必要はないものの、注意だけはしておかないといけないといったシチュエーションにちょうどいいと言える表現になります。
「思い留まらせる」という解釈で使われることが多いのは、その注意によってそうなる場合があることからの拡大解釈だと考えられます。
「窘める」を使った例文と意味を解釈
「窘める」を使った例文と、その意味の解釈です。
あくまで軽い注意に過ぎないので、相手によっては全く気にしないということもあるかも知れません。
- 「窘める」を使った例文1
- 「窘める」を使った例文2
「窘める」を使った例文1
「窘めたつもりだったが、全く意に介していない様子のようだ」
このような場合、その相手はそれが注意だとさえ思っていないのかも知れません。
あまり強く叱るのも難だと思い、窘める程度にしておいたものの、それでは全く効果が無かったという場合がこの例文のように表現されます。
「窘める」を使った例文2
「あの失敗は、窘める程度では済まない」
その相手が、軽い注意程度では済まないほどのことをしてしまったようです。
そういった場合には、以下で紹介する類語の方が合っています。
「窘める」の類語や類義語
「窘める」の類語や類義語を紹介します。
「窘める」より強く注意を促す意味になります。
- 「咎める」【とがめる】
- 「苛む」【さいなむ】
「咎める」【とがめる】
この言葉も漢字で見る機会は少ないかも知れませんが、相手の過ちに対して指摘し、注意することの表現です。
先のように、「窘める」より強く注意する場合に使ってください。
「苛む」【さいなむ】
こちらは更に強く注意し、非難するという意味になります。
特に非難の意味から用いる言葉の為、使い際には相手にも注意が必要です。
「窘める」は、やんわりとした注意という意味で使ってください。
この意味が分かってしまえば、見た目ほど難しい言葉でもありません。