「痛手を負う」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「痛手を負う」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「痛手を負う」の意味
- 「痛手を負う」の表現の使い方
- 「痛手を負う」を使った例文と意味を解釈
- 「痛手を負う」の類語や類義語
「痛手を負う」の意味
「痛手を負う」の意味は以下の3つです。
1つ目は、「負傷すること」という意味で、身体的に深刻なケガを負うことを言います。
2つ目は、「財産や組織の経営で、大きな損害が生じること」という意味です。
事業に失敗したり、詐欺にあったりして財産を失ったり、自然災害などで栽培農家や工場が壊滅状態になることなどを言います。
3つ目は、「精神的にショックを受けて立ち直れないこと」という意味です。
失恋をしたり、試験に不合格になったなど、精神的に打撃を受けて落ち込んでしまうことを言います。
- 「痛手を負う」の読み方
- 「痛手を負う」を分解して解釈
「痛手を負う」の読み方
「痛手を負う」の読み方は、「いたでをおう」になります。
「つうて」「つうしゅ」と読み間違わない様にしましょう。
「痛手を負う」を分解して解釈
「痛手を負う」は「痛手+を(助詞)+負う」で成り立っています。
「痛手」は「重い傷」「大きな被害や損害、打撃」という意味です。
「負う」は「背中や肩に乗せる」「身に受ける」「傷を受ける」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「大きな傷や損害、打撃を受ける」という意味で使われているのです。
「痛手を負う」の表現の使い方
「痛手を負う」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 実際に傷を負わなくても使う
文法的な使い方
「痛手を負う」は動詞を伴った言葉ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「痛手を負い」になり、受け身形として「痛手を負わされた」としても使われます。
実際に傷を負わなくても使う
「痛手を負う」は「手を痛める」という意味ではなく、昔は「手で使った武器により傷をこうむること」を表していました。
現在では実際に負傷するのではなく、自分が所有しているものや財産、又は精神的に対して損害やダメージを受けた時に使われます。
「借金の痛手」「失恋の痛手」など、辛い状況を表す言葉です。
「痛手を負う」を使った例文と意味を解釈
「痛手を負う」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「痛手を負う」を使った例文1
- 「痛手を負う」を使った例文2
「痛手を負う」を使った例文1
「彼は強盗を撃退しようとして痛手を負ってしまった」
自宅に強盗が入って来たのを知り、撃退しようとして刃向って行ったのですが、相手が武器を持っていて大けがをしてしまったことを表しています。
「痛手を負う」を使った例文2
「投資に失敗して多大な痛手を負ってしまった」
投資に失敗してしまい、大きな損失を被ってしまったことを表しています。
「痛手を負う」の類語や類義語
「痛手を負う」の類語や類義語を紹介します。
- 「深手を負う」【ふかでをおう】
- 「大ダメージを受ける」【だいだめーじをうける】
「深手を負う」【ふかでをおう】
「大けがを負うこと」「物質的・精神的に打撃を受けること」という意味です。
「痛手を負う」の言い換えとして使われていますが、やや古めかしい表現になります。
「大ダメージを受ける」【だいだめーじをうける】
「大きな被害や損害を受けること」という意味で、「ダメージ」は“damage”(損害・/損傷・被害)が日本語化した言葉です。
「痛手を負う」はう」「負傷すること」「財産や組織の経営で、大きな損害が生じること」「精神的にショックを受けて立ち直れないこと」という3つの意味があります。
シーンに合わせて使い分ける様にしましょう。