「肯首」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんの中で「肯首」という言葉を知っている人がいるとするなら、かなり日本語のことを勉強されているか、熟知している人と言えるでしょう。
それくらい、この言葉は使われる頻度が少なく、日常的なシーンでお目にかかる機会がないと思われます。
そこで今回は、この「肯首」にフォーカスして、その意味や活用法を見ていくことにします。
目次
- 「肯首」の意味
- 「肯首」の表現の使い方
- 「肯首」を使った例文と意味を解釈
- 「肯首」の類語や類義語
「肯首」の意味
「肯首」とは、「うなずくこと」、「納得して賛成すること」、あるいは「趣旨・意向などを把握しそれに従うこと」という意味を持つ言葉です。
また、この言葉は時として、「首肯」として出てくることもあります。
- 「肯首」の読み方
「肯首」の読み方
「肯首」は「こうしゅ」と読みます。
読み方自体は難しいことはありませんが、珍しい言葉でもあるので、ここでしっかりとチェックしておきたいところです。
「肯首」の表現の使い方
「肯首」は「趣旨や意向などを把握しそれに従うこと」という意味になりますので、ある考えに賛同したような場面で使われることになります。
「首肯しかねる意見」というような使い方になるでしょう。
「肯首」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「肯首」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「肯首」を使った例文1
- 「肯首」を使った例文2
「肯首」を使った例文1
「君の説には、どうしても首肯しかねるのだ。言っていることは理解できるがね」
人の言っている内容を理解できたとしても、そのことに承服できなかったり、賛同することができないということが、時としてあるものです。
それがたとえ理路整然とした内容であっても、「肯首しかねる」ということになります。
「肯首」を使った例文2
「難しい内容でも、このように説明すれば、容易に肯首できるのではないだろうか」
人を説得するためには、色々なことをロジカルに体系的に伝えて、説明する必要があります。
そのために、ちょっとした言い回しを変えたり、補足説明を取り込むことで、相手を「肯首」させることができるかもしれません。
話す内容が同じことでも、その伝え方や順番が違うことで、相手の理解が全く異なることもあります。
「肯首」の類語や類義語
「肯首」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「納得」【なっとく】
- 「承服」【しょうふく】
「納得」【なっとく】
「納得」が「肯首」の類義語として挙げることができます。
「他人の考えや行為を理解して、もっともだと認めること」という意味で活用されています。
「承服」【しょうふく】
「承服」も「肯首」の類義語の1つになります。
「主張・説得の旨を承って、もっともだと思いそれに従うこと」と意味になります。
「肯首」という言葉の意味や活用場面をいくつか見てきましたが、この言葉を使う機会が本当に少ないことがお分かり頂けたかと思います。
しかし、このような言葉があることを知っておくと、類義語の「承服」や「納得」に加えて、言葉のバリエーションが増えるので、コミュニケーションの幅が広がって来ると思います。