「納得」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日本語には色々な種類ありますが、身近な場面で使う言葉の中にも、複数の意味を持っている言葉の他に、ことわざ・四字熟語で比喩的な表現ができるものもあります。
しかし、これらを種類の言葉を用いずとも、平易な表現で例えることのできる言葉もあり、私達は簡単な言葉を並べることで、円滑なコミュニーケーションを図ろうとしているのです。
そのような言葉の中で、「納得」という言葉も、普段の生活の中でもトーク、ビジネス上での商談・折衝・打ち合わせなどの中で、頻繁に使っていくる語句だと思います。
しかし、身近な言葉だけに、「納得」の意味・用途・類義語・対義語などの関係を意識せずに使っているはずです。
今回は、この「納得」という言葉にフォーカスを当てて、理解を深めたいと思います。
目次
- 「納得」の意味とは?
- 「納得」の類語や言い換え・似た言葉
- 「納得」の言葉の使い方
- 「納得」を使った例文
- 「納得」の英語
- 「納得」の対義語
- 「納得」と理解の違い
- 「納得」を使った言葉と意味を解釈
「納得」の意味とは?
ビジネスシーンだけでなく日常会話の中でも使われる頻度が高い「納得」ですが、この言葉の意味は、「他人の主張、言動・行動に対して理解し、もっともであると認めること」ということを指しており、「人の考えや行動などを十分に理解して心得すること」と言い換えることもできます。
つまり、「他人の意見や他の物事を受け入れる」という意味で理解することもできますが、「納得する」という表現は、私達の周りで頻繁に利用されている言葉なので、意味をしっかりと覚えておくと様々な場面で使えるので、便利のいい言葉です。
- 「納得」の読み方
「納得」の読み方
「納得」の読み方は「なっとく」となりますが、この言葉は、ポピュラーな言葉なので、耳にしたことのない人はいないくらいですが、「なっとく」と知っていても、逆に「納得」という漢字で書くことができない人もいるかもしれませんので、読み方と書き方をセットでしっかりと憶えておきたい言葉です。
「納得」の類語や言い換え・似た言葉
では、「納得」と似たような意味を持つ類語や言い換えには、どのような言葉があるでしょうか?
- 「了承」【りょうしょう】
- 「同意」【どうい】
「了承」【りょうしょう】
「納得」の同義語としてすぐに思い浮かべることができる言葉に「了承」がありますが、意味は「相手の申し出や事情などを納得して承知すること」ということになります。
「納得する」、「承諾する」という意味で敬語として使われことがありますが、「ご了承ください」といったような用法が多くなっています。
「ご了承」とは「納得してください」、「承諾してください」を丁寧に表現した言葉で、「ご了承」でよく使われる「ご了承ください」という言葉は、相手に自分の提案などに対し、了解や納得を得るために投げかけるための敬語的ば表現となっています。
「ご了承」と「ご了解」の使い方には注意が必要です。
「ご了承」と同じくよく使われる言葉に「ご了解」がありますが、「ご了承」と「ご了解」という言葉は似ているものの、意味は若干違います。
「ご了承」は「承諾する」、「ご了解」は「理解する」という意味がありますので、相手にこちら提案を納得してもらう場合は「ご了承ください」というのが正しい使い方となります。
尚、「ご了承ください」は、目上の人間に使用できますが、「ご了解ください」は目上の人間には使うことができない表現なので、目上の人間に対して「ご了解ください」と言う場合は「ご理解ください」と言う方が自然な使い方になりますでの使い分けに注意することです。
「同意」【どうい】
「同意」も類義語として挙げることのできる言葉で、この言葉の意味は、「意見・求めなどに対して賛成・承諾すること」ということになります。
「A社からの提案に同意する」
「彼の申し出に同意したBさんだった」
このような使い片で、相手からの提案に対して、こちら側が納得して、契約を交わす時などに使う言葉です。
「納得」の言葉の使い方
「納得」の言葉の使い方を考えてみると、「他人の考えや行為を理解して、もっともだと認めること」ということを指している言葉からして、ビジネス上での商談などで、契約前の交渉で相手の言い分を理解した時に使うことが多いのではないかと思います。
「納得」を使った例文
では、「納得」を使っている場面を例文形式で見ていくことにしましょう。
- 「納得」の例文1
- 「納得」の例文2
- 「納得」の例文3
「納得」の例文1
「私達の提案に納得がいければ、きっと彼は動いてくれて大きな力になってくれるはずだ」
このような場面で、「納得」という言葉を使うことはよくあることですね。
ここのシーンでは、何か困ったことから「彼」の力を必要としている「私達」が必死に説得に当たっている光景が浮かんできます。
その結果、「彼」が納得してくれるかどうかで、「私達」の運命が大きく変わっていくのかもしれません。
「納得」の例文2
「私はあなたの意見に納得できるので賛成します」
このような場面でも「納得」を使うことが多いのではないでしょうか?
相手の意見や考えの内容を理解して自分もその考えを飲み込むことができたので、賛成する立場に回れたという理解になるでしょう。
「納得」の例文3
「私は、自分の意に反しながらも、決定した事に納得せざるを得なかった」
世の中には、自分の意に反したようなことがたくさん起こってきます。
むしろ、その方が多いのではないかと思うのですが、このように自分の考えとは全く違いことや、反対したいような意見でも、「決定事項」に納得せざると得ないということもあります。
特に会社などの団体に所属している限りは、個人的に反対の考えでも、チームとして決定したことには、従がわなければなりません。
もし、それが嫌なのであれば、会社を辞めて自分の意志を貫き通すしかありません。
「納得」の英語
「納得する」を英語で訳すなら“consent to”と表現します。
“consent”は「許諾」や「承諾」という肯定的な意味を持っていますので、前置詞のtoをつけて「納得する」と言う意味を持つ“consent to”となります。
「納得」の対義語
「納得」の対義語としては、以下の言葉が挙げられます。
- 「拒絶」【きょぜつ】
- 「反対」【はんたい】
「拒絶」【きょぜつ】
「拒絶」とは、「断る(ことわる)こと」、「嫌だと言って受けつけないこと」という意味になります。
「私の思いを拒絶する彼ですが、この思いを何とか理解して欲しいのです」
このような使い方だけでなく、ビジネスでも「納得」と同じように頻繁に使うことが多い言葉です。
「反対」【はんたい】
「反対」も日常的に使われている言葉なので、さして難しいことはありません。
意味は「ある物事・向きと、対立・逆の関係にあること」、「ある意見などに対して逆らうこと」となります。
「納得」と理解の違い
「納得」は、よく使うことの多い言葉の1つですが、「理解」という言葉もよく使われる言葉ですが、この2つの言葉は同じ意味合いで利用されることが多いのです。
しかし、実際に「納得」と「理解」の意味には違いはあり、「理解」とは「物事が解っただけのこと」という解釈になり、「納得」とは「物事を解りさらにその事に同意すること」という意味合いを持っています。
そのことから、「個人の意見が反映される」ことが「納得」で、「個人の意見を抜きにしている」ことが」こと「理解」と言えるかもしませんが、一言で例えるなら、「理解の上に納得がある」ことが、これら2つの言葉の相違点となると思います。
「納得」を使った言葉と意味を解釈
では、「納得」を使った言葉も掘り下げてみます。
- 「ご納得いただきありがとうございます」
「ご納得いただきありがとうございます」
「納得」を使った言葉で「ご納得いただきありがとうございます」がありますが、この言葉は「納得してもらいありがとう」という意味になります。
「納得」に「〜してもらう」の敬語(謙譲語)「いただく」にすることで、「ご納得いただく」という敬語になりますので、この表現は仕事の場面でよく使うことが多いので、是非マスターしておきたい用法です。
「納得」という言葉の意味を調べていくと「合意」というキーワードが浮かんできました。
仕事をしていると、取引先とは常に双方の「納得」下に、物事を進めていく必要がありますので、両者の考えが1つになる合意は、これからのビジネスでも欠かすことのできないことなのでしょう。