「推奨」とは？意味や使い方！例文や解釈

「推奨」とは?

「推奨」の意味は以下の2つです。

1つ目は、「人やものごとなどについて、優れている点を取り上げて人に勧めること」です。

その人やもののメリットや素晴らしい点などを人に伝えて、もしも人選や買い物などの機会があれば、その人やものがいいと人に勧めることを言います。

2つ目は「人やものごとについて褒めて引き立てること」です。

その人やものがいかに良いかを人に伝えて、記憶に残る様にすることを言います。

• 「推奨」の読み方
• 「推奨」の漢字の成り立ち
• 「推奨」と「奨励」の違い

「推奨」の読み方

「推奨」の読み方は「すいしょう」になります。

「おししょう」と読み間違わない様にしましょう。

「推奨」の漢字の成り立ち

「推奨」の「推」は「おす」と読み、「前に押し出す」「選んで進める」「移り変わる」「おしはかる」という意味があります。

最近では若者言葉として「推し」というスラングがあり、「アイドルグループの中で自分が最も応援しているメンバー」という意味で使われています。

「奨」は「すすめる」「はげます」「ほめて力づける」という意味があり、「奨励」「奨学金」などに使われています。

これらの漢字が組み合わさり「全面的に推し出して勧める」という意味で使われています。

「推奨」と「奨励」の違い

「推奨」と似た意味の言葉に「奨励」がありますが、この2つは明確な使分けがあります。

「推奨」は、「人やものごとについて良い点を挙げて人に勧めること」です。

「これがいいよ」と言うことはあっても押し付ける意味はありません。

「奨励」は、「上の立場の人が『是非やるべきである』と後押しすること」です。

それを勧められた全員がそうせざるを得ない雰囲気がある時に使います。

「単なるお勧めなのか、見えない力関係が働いているのか」という点が違いとなります。

「推奨」の表現の使い方

「推奨」の使い方を紹介します。

• 文法的な使い方
• 良い点をアピールする時の表現
• 強請力はない

文法的な使い方

「推奨」は名詞で、文末に使う時には動詞を伴って「推奨する・している・した」などとして使います。

形容動詞として「推奨だ・である」と使ったり、形容詞として「推奨の〇〇」と使ったりします。

また、誰が推奨しているのかを表す名詞を前に付けて「〇〇推奨」として使うことも多くあります。

良い点をアピールする時の表現

「推奨」は、その人やものの優れている点を、具体的に伝えて勧める時に使います。

ただ感覚的にいいと思っているものや、自分が好きなだけという時には使われません。

強請力はない

「推奨」は、人の行為やアイデア、商品の素晴らしさをアピールする時に使われます。

強制力はなく、他に選択肢もありもしも選ぶのに困ったり特にこれはというものがない時にどうですか、という程度です。

「推奨」を使った言葉と意味を解釈

「推奨」を使った言葉と意味を解釈します。

• 「推奨環境」
• 「非推奨」
• 「推奨販売」

「推奨環境」

IT用語として、「パソコンを利用するのに適した状態」という意味で使われます。

「環境」とは周囲の状況ではなく、インターネットの回線や設定、ソフトのバージョンなどのことを言います。

専門の立場から見て「パソコンを最も良い状態で利用できるおすすめの条件」を提示する時の表現です。

「非推奨」

IT用語で「非推奨」という言葉も使われます。

これは「使えない訳ではないが、使わない方が好ましい」という意味です。

例えば正規品でないソフトの場合、使用するのは自由ですが、どの様なバグが発生するか分らない為に、メーカーとしてはお勧めできない時に使います。

何かあった時にメーカーとしてサポートできない製品に対する表現です。

「推奨販売」

ビジネス用語で、「対面式に商品を販売する方法」のことです。

保険や資金運用など、素人には仕組みがわかりにくい商品を、専門の販売員がサポートしなかがら販売する方法です。

お客さんが何を必要としているのかを読み取り、最も見合った商品を勧めるプロフェッショナルなスキルが必要になります。

「推奨」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「推奨」を使った例文と解釈を紹介します。

• 「推奨」を使った例文1
• 「推奨」を使った例文2

「推奨」を使った例文1

「推奨環境はWindows10だが、Windows7でも充分使える」

パソコンで、そのソフトが最も良い状態で使用できるのがWindows10なのですが、Windows7でも問題なく使えることを表しています。

「推奨」を使った例文2

「文部省推奨のGPSを子供に持たせた」

塾や部活で遅くなる時の為に、文部科学省で勧めているGPSを子供に持たせたことを表しています。

「推奨」の反対語

「推奨」の反対語を紹介します。

• 「禁止」【きんし】
• 「制止」【せいし】

「禁止」【きんし】

「特定の行為をしてはいけないと断定すること」という意味です。

「制止」【せいし】

「相手の言動を抑えてやめさせること」という意味です。

「推奨」の類語や類義語・言い換え

「推奨」の類語を紹介します。

• 「推薦」【すいせん】
• 「推挙」【すいきょ】
• 「おすすめ」【おすすめ】

「推薦」【すいせん】

「人やものを優れていると認定して自分の名前を出して人に勧めること」という意味です。

「推挙」【すいきょ】

「特定の人物を、ある地位や役職にふさわしい人物として勧めること」という意味です。

「おすすめ」【おすすめ】

「そのものの良さを伝えて、人にも同じことをする様に言うこと」という意味です。

日常会話で「おススメします」「おススメです」などと使います。

「推奨」の英語と解釈

「推奨」の英語表現を紹介します。

• “I highly recommend his plan.”
• “We advise to turn off and on again.”

“I highly recommend his plan.”

「彼の計画を推奨します」です。

“recommend”は「推奨する」の英語訳です。

“We advise to turn off and on again.”

「一度電源を切ってから立ち上げることを推奨します」です。

“advise”は「提言する・推奨する」という意味で使えます。