「禁止」の意味とは・対義語・語源・類語・読み方・英語【使い方や例文】
禁止という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
今まで外出禁止になったことがある、禁止されていたアルバイトをした経験がある、などという人もいるかもしれませんね。
それならば禁止というのはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは禁止という言葉について紹介します。
目次
- 「禁止」の意味とは?
- 「禁止」の読み方?
- 「禁止」の英語(解釈)
- 「禁止」の対義語
- 「禁止」の言葉の使い方
- 「禁止」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「禁止」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「禁止」の類語や類義表現
- 「禁止」と「控える」の違い
- 「禁止」と「禁忌」の違い
「禁止」の意味とは?
禁止という言葉はある行為をしてはいけない、或いは、ある行為をしてはいけないという状態を指します。
宗教や道徳などを通じ、そのモラルに反する行為を禁止することもあるでしょう。
あるいは支配者が自分の権力を示すために何かを禁止するということもあるかもしれません。
学校などでは校則でアルバイトや携帯電話の持ち込みが禁止されていることもありますし、街中を見渡せば喫煙が禁止されていたり、車の通行が禁止されていたりする場所もありますね。
「禁止」の読み方?
禁止という言葉は「きんし」と読みます。
これ以外の読み方はありませんので、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「禁止」の英語(解釈)
禁止という言葉を英語にすると“prohibited”や“banned”という表現が使えます。
あるいは、タバコを吸ってはいけない、禁煙、などという場合は“No Smoking”と短く表記されることもあります。
No -ingという形で表記されていた場合、それは「この動作は禁止」という意味になります。
また、例えば立入禁止の場合は“Keep Out”など、看板にわかりやすく、そして短く表記されることも多いでしょう。
「禁止」の対義語
禁止という言葉の対義語は2種類あります。
ここではその2つの対義語をご紹介します。
- 許可
- 解禁
許可
まず、禁止という言葉の対義語は許可になります。
許可という言葉は願いを聞き届けるという意味を持ち、例えば、「今まで携帯電話の持ち込みが禁止されていたが、この春から許可されることになった」のように、禁酒という言葉の対義語であることがわかります。
例えば英検等では「携帯電話の持ち込みは禁止されているけれど、必要に応じてティッシュは持ち込みが許可されている」などと言われることもあるのではないでしょうか。
解禁
解禁という言葉も禁酒という言葉の対義語になります。
これは法律等で禁止していたことを解くこと、という意味があり、制限されていたものを自由にすること、という意味も持ち合わせています。
例えば、「秋になると有名なボジョレーヌーボーが解禁される」と使われます。
「禁止」の言葉の使い方
禁止という言葉は極めて強い意味合いを持ちます。
やらない方が良いというわけではなく、やってはいけない、やったら罰せられる可能性がある、というニュアンスを含んでいます。
法律で禁止されたことをすれば、懲役が課せられるなど、刑罰を受ける可能性もあります。
学校の校則を破れば、例えば大学への推薦がもらえなかったり、その問題の大きさによっては停学処分などを受けたり、ということもあるでしょう。
「禁止」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
ここでは禁止という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「禁止事項」
- 「使用禁止」
「禁止事項」
禁止事項とは、してはならないと禁止されている事柄を表します。
例えば、薬局で購入した薬などを見てみると、禁止事項が書かれていることがあります。
規定された服用量以上の薬を飲んではならない、薬によってはグレープフルーツジュースなど、柑橘系のジュースで薬を飲んではならない、他の薬と合わせてはならない、などと禁止されている場合があります。
このようなものを合わせて禁止事項といいます。
「使用禁止」
使用禁止とは、使ってはいけないということです。
例えば、グラウンドの整備をしているときにはグラウンドの使用禁止が言い渡されるでしょう。
子供がゲームで遊びすぎてしまい、親からゲームの使用禁止令が出されることもあるかもしれません。
また、携帯電話で友達と連絡を取ったばかりで全然勉強せず、成績が落ちてしまったという場合は携帯電話の使用禁止を言い渡されることもあるかもしれませんね。
「禁止」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「禁止」を使った例文1
- 「禁止」を使った例文2
「禁止」を使った例文1
「図書館内でのおしゃべりは禁止されています」
学校の図書館のみならず、市民図書館など、公共の場所では静かにするよう呼びかけられることもあるのではないでしょうか。
特に図書館では勉強している人もいますし、読書に集中している人もいます。
そのため、誰かと話をする必要がある時は小さな声で、大きな声で話す事は禁止である、と言われる場合があります。
「禁止」を使った例文2
「国際線では、飛行機に100ミリリットル以上の液体物を持ち込むことが禁止されています」
2001年9月11日、アメリカのニューヨークで同時多発テロが起こりました。
これによって世界的にテロリストに対する危機感が高まり、国際線では飛行機の中に100ミリリットル以上の液体物を持ち込むということが禁止されるようになりました。
日本においては、国内線であれば100ミリリットル以上の液体物を持ち込むことが可能であり、ペットボトルの飲み物なども持ち込めます。
しかし例えばアメリカであれば国内線でも飲み物などは持ち込めません。
「禁止」の類語や類義表現
ここでは類義語を紹介します。
- 厳禁
- だめ
厳禁
厳禁とは、厳重に禁止すること、厳しく禁じること、という意味を持ちます。
例えば火気厳禁等という表現は誰もが知っているのではないでしょうか。
火がついたら爆発する可能性があるようなものに火を近づけたら大きな事故になる可能性があります。
そのために絶対にやってはいけないのです。
だめ
だめというのはしてはいけないこと、という意味を持ちます。
「やっちゃダメだよ」などと表現することがありますね。
特に子供に対して使われます。
「禁止」と「控える」の違い
禁止という言葉に似た表現に、控えるというものがあります。
控えるというのはできるだけやらないようにする、という意味であり、禁止という表現とは意味合いが異なります。
動きを抑え、引き止める、という意味になりますので、やってはいけないという意味ではありません。
「禁止」と「禁忌」の違い
禁忌とは、モラルの意味合いからタブーとされていることを指します。
例えば、日本においては家の中で新品の靴を履き、そのまま家の外に出るという事は禁忌ですし、お茶碗に盛り付けたご飯を丸く固める事は禁忌とされています。
誰かがお箸で何かをつまんだ時、他の人がお箸でそれを受け取るという事は絶対にしませんね。
これらは法律で決められているわけではありませんが、モラルの理由でタブーと言われています。
それに対し、禁止というのはモラルに関係なくやってはいけないことを指しますので、意味が異なります。
禁止という言葉は非常に強い表現ですが、安全に生活する上では非常に大切な言葉です。
禁止されている事柄は絶対にしないようにしましょう。