「土地鑑をつかむ」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「土地鑑をつかむ」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「土地鑑をつかむ」の意味
- 「土地鑑をつかむ」の表現の使い方
- 「土地鑑をつかむ」を使った例文と意味を解釈
- 「土地鑑をつかむ」の類語や類義語
「土地鑑をつかむ」の意味
「土地鑑をつかむ」の意味は、「その土地に行って地理や地形、方向感覚や地域別の様子などについての知識を得ること」です。
地元にずっと住んでいれば、どこに何があってどの様な人達が住んでいるのか頭の中で分ります。
慣れない人がその土地に行き、その場所に関してひととおり覚えることを表します。
- 「土地鑑をつかむ」の読み方
- 「土地鑑」と「土地勘」の違い
「土地鑑をつかむ」の読み方
「土地鑑をつかむ」の読み方は、「とちかんをつかむ」になります。
「とちばん」と良い間違わない様に注意しましょう。
「土地鑑」と「土地勘」の違い
「土地鑑」と同じ読み方をする言葉に「土地勘」があります。
この2つは、実は深い関わりがある言葉です。
「土地鑑」とは、元は警察用語で、「ある特定の地域の地形・地理・道路の状態・家並み・人の生活習慣などについての経験に基づいた知識が身に付いていること」という意味です。
「鑑」は「かがみ」とも読み、「規範とすべきもののこと」という意味があります。
ところが、その土地について知っていれば「勘が働き何とかなる」とうことで「土地勘」「土地感」と表記される様になったのです。
つまり、本来は「土地鑑」だったのが、誤用で「土地勘」になり、それが定着したということです。
「土地鑑をつかむ」の表現の使い方
「土地鑑をつかむ」の表現の使い方を紹介します。
- 文法上の使い方
- 地元ではない人に使う
文法上の使い方
「土地鑑をつかむ」は動詞を伴った表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「土地勘をつかみ」になります。
地元ではない人に使う
「土地鑑をつかむ」は、その土地で生まれ育った人以外の人が使う表現です。
地元の人には元々土地鑑があるので、「つかむ」という言葉は使いません。
「つかむ」は「自分のものにする」「手に入れる」という意味です。
「土地鑑をつかむ」を使った例文と意味を解釈
「土地鑑をつかむ」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「土地鑑をつかむ」を使った例文1
- 「土地鑑をつかむ」を使った例文2
「土地鑑をつかむ」を使った例文1
「半年住んでやっと土地鑑をつかんだ」
その土地に半年間住んで、やっと地形や地域の状態、住んでいる人達や商店街の場所などが把握できたことを表しています。
「土地鑑をつかむ」を使った例文2
「山奥の村なので土地鑑をつかむのが大変だ」
山奥にある村に住んだのですが、家と家との距離が離れている上に山道も多いので、どこに何があるのかまだよく分らない状態です。
「土地鑑をつかむ」の類語や類義語
「土地鑑をつかむ」の類語や類義語を紹介します。
- 「ジモティー並み」【じもてぃーなみ】
- 「方向感覚をつける」【ほうこうかんかくをつける】
「ジモティー並み」【じもてぃーなみ】
「地元の人と同じレベルになる」という意味で、「ジモティー」とは「地元の人」を意味するスラングです。
「方向感覚をつける」【ほうこうかんかくをつける】
「東西南北の位置と、どの方角へ行ったら何があるのかをしっかりと把握すること」という意味です。
「土地鑑をつかむ」は「その土地に行って地理や地形、方向感覚や地域別の様子などについての知識を得ること」という意味です。
引越しや転勤になった時に使ってみましょう。