「立場上」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「立場上」は、使いたくて使っている訳ではないことも多い言葉です。
目次
- 「立場上」とは?
- 「立場上」の表現の使い方
- 「立場上」を使った例文と意味を解釈
- 「立場上」の類語や類義語
「立場上」とは?
「立場上」は、あくまで立場の上からだという意味で使います。
本当はそうは考えていなくても、自分の立場からはそうとしか言えないといったようなシチュエーションで用いられる言葉で、「俺の立場上、決していいとは言えない」のような使い方になります。
そのような使い方がメインになる言葉の為、言いたくて言っている訳ではない場合も多く、この言葉を使うのが心苦しいといったことも多いでしょう。
- 「立場上」の読み方
「立場上」の読み方
「立場上」の読み方は、「たちばじょう」になります。
先の説明のように、「(自分の)立場の上からは」という意味を縮めた言葉で、読み方だけでなく、解釈も特に難しくないでしょう。
尚、神奈川県に「立場」という地名、及び駅名がありますが、こちらは固有名詞で「たてば」と発音します。
「立場上」の表現の使い方
「立場上」の表現の使い方を紹介します。
この「立場上」という言葉には、「本当はそうではない(そうとは考えていない)が」というニュアンスが少なからず含まれます。
時にはかなりそれを含んだ上で使うこともあり、「個人的には許可してあげたいが、立場上どうしても許可できない」のような使い方がそれに当たります。
その立場とは、与えられている役目や役職のことが多いですが、年齢などという場合もあります。
例えば、子供と一緒に居る時に、大人は立場上騒ぐ訳にもいかないといった具合です。
「立場上」を使った例文と意味を解釈
「立場上」を使った例文と、その意味の解釈です。
使い方の難しい言葉でもないので、意味の解釈に困ることはないでしょう。
- 「立場上」を使った例文1
- 「立場上」を使った例文2
「立場上」を使った例文1
「管理者という立場上、1人だけ勝手を許す訳にもいかない」
そのようなことは許可できない立場から、1人だけ勝手なことをされては困ると言っています。
表立って「本当はそうとは思っていない」とは表現されていませんが、少なからずそのニュアンスも感じられる使い方です。
「立場上」を使った例文2
「立場上あのように発言したが、決して本心という訳でもない」
自分の立場からはそのように発言するしかなかったと使っている例になります。
今の自分の立場を考えると、本当に考えていたり、思っていることは言えないという場合も多いものです。
「立場上」の類語や類義語
「立場上」の類語や類義語を紹介します。
少々意味合いは異なりますが、こちらも覚えておきたい言葉です。
- 「便宜上」【べんぎじょう】
「便宜上」【べんぎじょう】
その方に言ったり、解釈した方が都合がいいという場合に使う表現です。
例として、「便宜上、そうしておいた方がいいだろう」のように使うと、そうしておいた方が都合がいいという解釈になり、本当はそうではない(近い場合でも、厳密には違う)場合だと考えていいでしょう。
「立場上」からの発言や行動は、決して本心からではないと考えることができます。
しかし、そのように言ったり、行動せざるを得ない立場にあるからこそ、例え心苦しくてもそのようにしなくてはいけないことも多いのが実際の世の中というものです。