「回れ右する」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「回れ右する」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「回れ右する」の意味
- 「回れ右する」の表現の使い方
- 「回れ右する」を使った例文と意味を解釈
- 「回れ右する」の類語や類義語
「回れ右する」の意味
「回れ右する」の意味は以下の2つです。
1つ目は「身体を右側に回転させて真後ろを向くこと」という意味です。
日本では小学校の時から体育の授業で習う、集団移動における号令です。
2つ目は「現在の考え方や行動などが真逆に変わったり、退くこと」という意味です。
それまで一つの考え方をしていたけれども、何かのきっかけがあって全く反対の考え方に変わったり、行動をしていた時に何らかの理由により後退することをいいます。
- 「回れ右する」の読み方
- 「回れ右する」の由来
「回れ右する」の読み方
「回れ右する」の読み方は、「まわれみぎする」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「回れ右する」の由来
「回れ右する」は、旧日本軍において集団を整列させたり統制を取る時に、行動を指示する号令の言葉でした。
正しくは「回れ右!」と大きな声で叫ぶことで、これに対して「回れ左!」もあります。
具体的な動作は、直立した状態で号令がかかると同時に右足を一歩後ろに下げて、その足を軸にして右回りに真後ろを向き、すぐに右足を元に戻して直立状態に戻ることを言います。
最近では小学校でも軍国主義の象徴としてあまり使われなくなりました。
また、180度後ろを向くことから「思想や行動を変えること」としても使われる様になっています。
「回れ右する」の表現の使い方
「回れ右する」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- スラングとしても使われる
文法的な使い方
「回れ右する」は動詞を伴った表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「回れ右して」になり、名詞として使う時には「回れ右」になります。
スラングとしても使われる
最近ではネット上でのスラングとして「回れ右して下さい」などと使われることがあります。
これは、個人のブログなどで、読んでも理解できない人がいる程マニアックな内容の時に使われます。
読んだ人が不快に思わない様に「ここでお帰り下さい」という意味で使われるのです。
「回れ右する」を使った例文と意味を解釈
「回れ右する」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「回れ右する」を使った例文1
- 「回れ右する」を使った例文2
「回れ右する」を使った例文1
「折角家を出たのに忘れ物をして回れ右をした」
折角家を出て数メートルほど歩いてきたのに、忘れ物をしたことを思い出してそのまま後ろを向いて逆戻りしたことを表しています。
「回れ右する」を使った例文2
「いつもの道が通行止めで皆怒った表情をして回れ右をしていた」
いつも通れるはずの道が工事中などで通行止めで、皆が怒った顔で戻っていったことを表しています。
「回れ右する」の類語や類義語
「回れ右する」の類語や類義語を紹介します。
- 「踵を返す」【きびすをかえす】
- 「引き返す」【ひきかえす】
「踵を返す」【きびすをかえす】
「後戻りすること」という意味で、「踵(かかと)を来た方に向ける=後戻りする」という意味です。
「引き返す」【ひきかえす】
「出発した地点に戻ること」という意味です。
「回れ右する」は「身体を右側に回転させて真後ろを向くこと」「現在の考え方や行動などが真逆に変わったり、退くこと」という2つの意味があります。
体勢や考え方などで180度方向転換をした時に使いましょう。