「馬鹿の一つ覚え」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「馬鹿の一つ覚え」ということわざは一体どの様な意味で使われているのでしょうか。
類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「馬鹿の一つ覚え」とは?意味
- 「馬鹿の一つ覚え」の表現の使い方
- 「馬鹿の一つ覚え」を使った例文と意味を解釈
- 「馬鹿の一つ覚え」の類語や類義語
「馬鹿の一つ覚え」とは?意味
「馬鹿の一つ覚え」の意味は、「ある一つのことを覚えたら、次からどんな時にもそれを言って得意になっていること」です。
愚かな人が一つの難しいことを覚えると得意になり、機会があれば人にその知識をひけらかしたくなります。
何をするにもそのことに結びつけて、同じことを言ったり同じ行動をすることを言います。
- 「馬鹿の一つ覚え」の読み方
- 「馬鹿」の意味
「馬鹿の一つ覚え」の読み方
「馬鹿の一つ覚え」の読み方は、「ばかのひとつおぼえ」になります。
よく使われるので、若い人でも馴染み易い言葉です。
「馬鹿」の意味
「馬鹿」は、相手を侮辱したり、罵ったりする時の言葉です。
一般的な意味は2つあり、「知能が低い人」「愚かしい行為をする人」になります。
「馬鹿」は当て字で、由来は2つあります。
1つ目は「サンスクリット語」で「無知」という意味の“moha”が日本語で「ぼか」になり、そこから「ばか」になったという説です。
2つ目は、中国の奏時代のエピソード説です。
趙高という人物が皇帝に「鹿」を見せて「これは珍しい馬です」と言いました。
皇帝が信じなかったので、自分の家臣に「鹿」を見せて「これは馬か鹿か」と訊ねたところ、趙高に味方する家臣は「馬」と言い、反対する家臣は「鹿」と言いました。
その後「鹿」と言った家臣たちは処刑されてしまい、そのことから「権力を使って横暴にふるまうこと」=「馬鹿」として使われる様になりました。
「馬鹿の一つ覚え」の表現の使い方
「馬鹿の一つ覚え」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人に対し使わないこと
文法的な使い方
「馬鹿の一つ覚え」は名詞で、形容動詞として「馬鹿の一つ覚えだ・である」として使われることが多くなります。
その他にも「まるで馬鹿の一つ覚えの様に」と副詞として使われます。
人に対し使わないこと
「馬鹿の一つ覚え」は人を侮辱する言葉です。
その人がいかに愚かであるか、自分がいかにその人より優れているかを表す言葉ですので、人に対して使わない様にしましょう。
「馬鹿の一つ覚え」を使った例文と意味を解釈
「馬鹿の一つ覚え」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「馬鹿の一つ覚え」を使った例文1
- 「馬鹿の一つ覚え」を使った例文2
「馬鹿の一つ覚え」を使った例文1
「まるで馬鹿の一つ覚えの様に同じ歌ばかり歌っている」
ある歌が気に入ったか記憶に残ってしまい、ずっと同じ歌ばかりを繰り返して歌っている人のことを言っています。
「馬鹿の一つ覚え」を使った例文2
「その言い方は馬鹿の一つ覚えにしか聞こえない」
謝罪をする時にさっきから同じ言い方しかしないので、相手がイラッとして言った言葉です。
「馬鹿の一つ覚え」の類語や類義語
「馬鹿の一つ覚え」の類語や類義語を紹介します。
- 「ワンパターン」【わんぱたーん】
- 「一点張り」【いってんばり】
「ワンパターン」【わんぱたーん】
「いつも同じ形で変わり映えがしないこと」という意味です。
英語で“pattern”は「型・形式」という意味で、和製英語です。
「一点張り」【いってんばり】
「賭け事で同じところばかり賭けること」「周囲のことを考えずにそれだけを押し通すこと」という意味です。
「馬鹿の一つ覚え」は「ある一つのことを覚えたら、次からどんな時にもそれを言って得意になっていること」です。
人への悪口になりますので、注意して使いましょう。