「ご足労」とは?意味や使い方!例文や解釈
「ご足労」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「ご足労」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「ご足労」とは?
- 「ご足労」の表現の使い方
- 「ご足労」を使った言葉と意味を解釈
- 「ご足労」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ご足労」の反対語
- 「ご足労」の類語や類義語・言い換え
- 「ご足労」の英語と解釈
「ご足労」とは?
「ご足労」とは足をわずらわせることを言います。
- 「ご足労」の読み方
「ご足労」の読み方
「ご足労」とは「ごそくろう」と読みます。
「ご足労」の表現の使い方
「ご足労」とは相手の足をわずらわせるという意味で「来ていただく」ということに使う言葉です。
「ご足労をお願いしたいのですが」とは、足をわずらわせてしまいますが、来ていただきたいということになります。
「来て欲しい」という気持ちを丁寧に相手に伝える時に「ご足労」という言葉を使うといいでしょう。
「ご足労をおかけして申し訳ございません」「ご足労いただきありがとうございます」などと使います。
このように一言添えるだけで相手も悪い気はしないのですから、日頃から自然に使えるように「ご足労」の言い回し方を覚えておくといいでしょう。
「ご足労」を使った言葉と意味を解釈
「ご足労」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「ご足労おかけします」
- 「ご足労願いたい」
- 「ご足労いただきありがとうございます」
「ご足労おかけします」
「ご足労おかけします」とは相手に対して、足をわずらわせてしまいますという意味で言う言葉です。
仕事においては、相手に自分側に来てもらう時にこの言葉を添えることがマナーとも言えるでしょうか。
「〇〇様、ご足労おかけしますがよろしくお願い致します」「雨が降る中ご足労おかけします」などと使います。
「ご足労願いたい」
「ご足労願いたい」とは「来て欲しい」という意味で使います。
しかしこの言い方はどちらかと言えば、対等、もしくは上の立場の人が下の立場の人に丁寧に言う時に使うといったものです。
テレビドラマなどで、疑われている人に「署までご足労願いたい」などと言うシーンなどを見たことがあるのではないでしょうか。
丁寧な言い方ではありますが、目上の人に使う言い方としては適当ではないということは覚えておきましょう。
「ご足労いただきありがとうございます」
何かの用事などで来てもらった時、もしくは人を集めた時の挨拶などで「ご足労いただきありがとうございます」と使います。
簡単に言えば「来てくれてありがとう」という意味です。
いきなり本題に入るより、このような挨拶を冒頭にする方が相手に対しての気遣いを感じさせることができます。
「ご足労」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「ご足労」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「ご足労」を使った例文1
- 「ご足労」を使った例文2
「ご足労」を使った例文1
「この暑さの中、ご足労おかけしまして申し訳ございませんでした」
相手の足をわずらわせることを「ご足労」と言います。
例文のように、来てもらったことに対してのお礼と、足を使わせたことのお詫びを「ご足労」という言葉を使うことで伝えることができるのです。
「ご足労」を使った例文2
「この度は皆さま大変お忙しい中、ご足労いただきありがとうございます」
何か行事などで人に来てもらった時など「お集りいただきありがとうございます」というように最初に挨拶をします。
その際「ご足労」という言葉を使うこともできます。
「ご足労」の反対語
「ご足労」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「往訪」【おうほう】
- 「出向く」【でむく】
「往訪」【おうほう】
「往訪」とは人を訪ねて行くことを言います。
「出向く」【でむく】
「出向く」とは自分の方から出かけて行くことを言います。
「わざわざこちらから出向く必要もないだろう」という風に使います。
「ご足労」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「ご足労」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「お呼び立て」【およびたて】
- 「お越し」【おこし】
- 「御出で」【おいで】
- 「御来社」【ごらいしゃ】
- 「呼び出し」【よびだし】
「お呼び立て」【およびたて】
「お呼び立て」とはわざわざ呼び寄せることを言います。
「忙しい中、お呼び立てして申し訳ありません」などと使います。
「お越し」【おこし】
「お越し」とは行くこと、来ることの尊敬語となります。
「今日はどちらへお越しですか」「今度はぜひ、うちにお越しください」「本日は、お忙しい中、お越しいただきありがとうございます」などと使います。
「御出で」【おいで】
「御出で」とは、行くこと、来ることの尊敬語となります。
「御出でを願っている」「申し訳ございませんが、明日の午後に御出で下さいますか」「あなたもぜひ、御出でなさい」などと使います。
「御来社」【ごらいしゃ】
「御来社」とは会社にやって来ることを丁寧に言った言葉です。
「昼から大事なお客様が御来社される予定です」などと使います。
「呼び出し」【よびだし】
「呼び出し」とは誘う、命令するなどして、相手に来させることを言います。
「忙しい時に、呼び出したりしてすまないね」「先生から職員室に来るようにと、呼び出しを受ける」「彼は何度呼び出しても来なかった」などと使います。
「ご足労」の英語と解釈
「ご足労」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“Thank you very much for taking the trouble to come here”(ご足労いただき、ありがとうございます)、“Could you come to the police station with me?”(署までご足労、願えませんか?)などと、言います。
いかがでしたでしょうか。
「ご足労」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。