「度肝を抜く」の意味とは！類語や例文など詳しく解

「度肝を抜く」とは?意味

「度肝を抜く」は慣用句で、「想定外のことを起こして非常にびっくりさせること」です。

何かをする時に普通のやり方をせずに、他人が想像できない様なことをして驚かせることを言います。

やり方が変わっていることの他に、何の前触れもなしにいきなり変わった行動を起こしてびっくりさせるという意味も含みます。

• 「度肝を抜く」の読み方
• 「度肝を抜く」の語源

「度肝を抜く」の読み方

「度肝を抜く」の読み方は、「どぎもをぬく」になります。

「度肝」を「どかん」と読み間違わない様にしましょう。

「度肝を抜く」の語源

「度肝を抜く」の「度肝」とは「肝」のことです。

「肝」とは肝臓やすい臓などの人間の臓器全体のことを言います。

昔から人の臓物には心が宿ると考えられて、「肝が太い」「肝を冷やす」など「肝」を使った慣用句も数多くあります。

ここから「肝」は「心」「気」「精神」などを表す様になり、「度肝を抜く」で「心や気力などを抜くこと」=「驚かせること」という意味で使われる様になりました。

因みに「度肝」の「度」とは、後に続く言葉を強調する接頭語で、「度忘れ」「ドけち」などに使われていて、漢字は当て字です。

「度肝を抜く」の表現の使い方

「度肝を抜く」の表現の使い方を紹介します。

• 文法的な使い方
• 非常に驚いた時に使う

文法的な使い方

「度肝を抜く」は動詞を伴う慣用句ですので、「度肝を抜く・抜いた」と文章中にそのまま使えます。

副詞として使う時には「度肝を抜いて」になり、形容詞として「度肝を抜く計画」などがあります。

能動形の他に受け身形として「度肝を抜かれる」という使い方もあります。

非常に驚いた時に使う

「度肝を抜く」は誰もが考えない様なことをして驚かす時に使います。

人からひんしゅくを買ったり呆れられたりする様なことには使いません。

「度肝を抜く」を使った例文と意味を解釈

「度肝を抜く」を使った例文とその意味を解釈していきます。

• 「度肝を抜く」を使った例文1
• 「度肝を抜く」を使った例文2

「度肝を抜く」を使った例文1

「社内一のイケメンが急に結婚を発表して女性従業員の度肝を抜いた」

社内一のイケメンでモテモテの男性がいきなり結婚をすることを知り、女性従業員が驚いていることを表しています。

「度肝を抜く」を使った例文2

「コンサートで度肝を抜くパフォーマンスをした」

ミュージシャンがコンサートで未だかつてない様なパフォーマンスをして観客を驚かせたことを表しています。

「度肝を抜く」の類語や類義語

「度肝を抜く」の類語や類義語を紹介します。

• 「びっくり仰天」【びっくりぎょうてん】
• 「たまげる」【たまげる】

「びっくり仰天」【びっくりぎょうてん】

「非常に驚くこと」という意味で、「あまりの驚きに思わず天を仰ぐこと」が由来です。

「たまげる」【たまげる】

こちらも「非常に驚くこと」です。

漢字で書くと「魂消る」で、由来は「魂が消える程驚く」という意味からきています。