「人たらし」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「人たらし」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、時々、日常の会話の中やビジネスの世界でも使われることがあります。
しかし、感覚的に使われている人も少なくなく、その意味を正確に理解されていない場合もあります。
そこで今回は、この「人たらし」について見ていくことにします。
目次
- 「人たらし」とは?意味
- 「人たらし」の表現の使い方
- 「人たらし」を使った例文と意味を解釈
- 「人たらし」の類語や類義語
「人たらし」とは?意味
「人たらし」とは「人を騙すこと」や「騙す人のこと」を指している言葉ですが、「たらす」の意味は「巧みな言葉で騙す」、「甘い言葉で誘惑したぶらかす」という持っています。
このことから「人たらし」は、「他人を甘い言葉や色仕掛けで、巧みに丸め込んたぶらかす」という解釈ができるために、悪い意味で使われるイメージがありました。
しかし、現在では「多くの人の中心にいて、慕われるようなこと」や「可愛がられている人」を「人たらし」と呼ぶようになっています。
今風に例えるなら「愛されキャラ」というところでしょう。
「人たらし」の表現の使い方
「人たらし」で有名な人と言えば、天下統一を果たした豊臣秀吉が有名です。
時の総理の小渕恵三さんと「人たらし」と呼ばれた人です。
彼れは、ちょっとした心遣いで人の心を掴んでいたのですが、これこそ「人たらし」という使い方になるでしょう。
「人たらし」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「人たらし」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「人たらし」を使った例文1
- 「人たらし」を使った例文2
「人たらし」を使った例文1
「人たらしは、変な卑屈な心や嫉妬心がないので、相手を素直に褒めることができる力を持っています」
人は、自分の中に妬みや卑屈な心を持っていると、それだけで他人を傷付けることを平気でしてしまいますが、逆の場合は、この例文のようになります。
「人たらし」を使った例文2
「人たらしは、決してネガティブなことを話しません。そのために人の心を掴むことがうまいのです」
人はだれでもポジティブな話を聞いていたいものなので、前向きで明るい言葉だけを使う人は、他人とすぐに距離を縮めることができるわけです。
「人たらし」の類語や類義語
「人たらし」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「詐欺」【さぎ】
- 「情け深い」【なさけふかい】
「詐欺」【さぎ】
「詐欺」が「人たらし」に近い意味がある言葉で、類義語の1つとして扱うことができるでしょう。
「他人を騙して、損害を与えること」という意味になるので、あまりいい意味で使われることはありません。
「情け深い」【なさけふかい】
「人たらし」を肯定的に受け止めるのであれば、この「情け深い」の類義語として扱うことができるでしょう。
「人を思いやる心が強いこと」、あるいは「人情味にあふれていること」という意味で、使われることになります。
「人たらし」という言葉にフォーカスをして、その意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉には、いい意味や悪い意味でも解釈されるので、使われるシチュエーションをよく見極める必要があるかもしれません。