「聞き耳を立てる」とは?意味
小説や映画などで「聞き耳を立てる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「聞き耳を立てる」とは?意味
- 「聞き耳を立てる」の表現の使い方
- 「聞き耳を立てる」を使った例文と意味を解釈
- 「聞き耳を立てる」の類語や類義語
「聞き耳を立てる」とは?意味
「聞き耳を立てる」の意味は「人の会話や物音などをよく聞こうとして集中すること」です。
他人の話や物音が遠くて良く聞こえない時に、とにかく良く聴こうとして全神経を耳に集中させている時の表現です。
直接自分に話しかけられている訳ではないので、まるで聞いていないかの表情をしています。
- 「聞き耳を立てる」の読み方
- 「聞き耳を立てる」の由来
「聞き耳を立てる」の読み方
「聞き耳を立てる」の読み方は、「ききみみをたてる」になります。
難しい漢字ではありませんので読み書きできる様にしておきましょう。
「聞き耳を立てる」の由来
「聞き耳を立てる」は慣用句で、由来は内緒話を聞こうとする動作からきています。
昔の家は障子やふすまで仕切られていて、隣の部屋にいる人の話や音が漏れてくるものでした。
人に聞かれない様にとひそひそと内緒話をするのですが、隣の部屋から何となく低い声が聞こえてくると人間の心理として気になって仕方がありません。
障子やふすまに耳を立てる様にくっつけて、内緒話を聞こうとすることから使われる様になりました。
「聞き耳を立てる」の表現の使い方
「聞き耳を立てる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い悪いには関係ない
文法的な使い方
「聞き耳を立てる」は動詞を含んだ慣用句なので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「聞き耳を立てて」になります。
基本的に自分から聞こうとする時の表現ですので、受け身形で使われることは滅多にありません。
良い悪いには関係ない
「聞き耳を立てる」は、噂話やスキャンダルなど、他人にとって都合の悪い話に対してだけはなく、良い話に対しても使われます。
人の心理としてひそひそ話をしていると気になって仕方がなく、「何を言っているのか」と興味本位で集中して聞くことを言います。
「聞き耳を立てる」を使った例文と意味を解釈
「聞き耳を立てる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「聞き耳を立てる」を使った例文1
- 「聞き耳を立てる」を使った例文2
「聞き耳を立てる」を使った例文1
「給湯室の入り口に隠れて先輩の噂話に聞き耳を立てた」
会社の給湯室で先輩たちが噂話をしている時に、入り口の前に隠れて何を話しているのか耳を澄ませていたことを表しています。
「聞き耳を立てる」を使った例文2
「先輩の私用電話に聞き耳を立てた」
先輩にどうやら恋人らしき人から私用電話がかかってきて、急に小声になりました。
何を話しているのか気になり集中して聞いていたことを表しています。
「聞き耳を立てる」の類語や類義語
「聞き耳を立てる」の類語や類義語を紹介します。
- 「盗み聞きする」【ぬすみぎきする】
- 「耳をダンボにする」【みみをだんぼにする】
「盗み聞きする」【ぬすみぎきする】
「他人の会話をこっそりと聞いて情報を仕入れること」という意味です。
「耳をダンボにする」【みみをだんぼにする】
「ダンボ」はディズニーの人気キャラクターで、大きな耳をした象のことです。
耳を大きくして良く聞こうとする様子に例えています。
「聞き耳を立てる」は「人の会話や物音などをよく聞こうとして集中すること」という意味です。
人の内緒話を聞こうとしている時に使いましょう。