「温存」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「温存」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「温存」とは?
- 「温存」の表現の使い方
- 「温存」を使った言葉と意味を解釈
- 「温存」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「温存」の反対語
- 「温存」の類語や類義語・言い換え
- 「温存」の英語と解釈
「温存」とは?
「温存」の意味は以下の2つです。
1つ目は「人やものを使わずに大事にとっておくこと」という意味です。
本来今使っても良いのですが、万が一今後もっと必要なシーンになった時の為に、すぐに使わずに大切にとっておくことを言います。
2つ目は「手を加えずにそのままにしておくこと」という意味です。
現在のルールや状況などを「伝統的である」「何らかのメリットがある」などの理由で変えずに残しておくことを言います。
- 「温存」の読み方
- 「温存」を分解して解釈
- 「温存」と「保存」の違い
「温存」の読み方
「温存」は「おんぞん」と読みます。
「おんそん」と読み間違わない様にしましょう。
「温存」を分解して解釈
「温存」の「温」は「あたたかい」「あたためる」「おだやか」「ならう」「つつむ」という意味があります。
「存」は読み方により意味が変わり、「そん」の場合は「現在そこにある」という意味です。
「ぞん」と読む場合は「保つ」「生きながらえる」「心得る」という意味があり、「温存」の場合は「保つ」の意味になります。
これらの漢字が組み合わさり「あたためて保つ」という意味で使われ、次第に「大切にとっておく」という意味に変化していきました。
「温存」と「保存」の違い
「温存」と似た言葉に「保存」がありますが、この2つは明確な使分けがあります。
「温存」は「いつか使う時の為に取っておくこと」という意味です。
今使っても良いものを、私的に使いたいと思ったり、特別な時に使いたいなどの事情により使用を見送ることを言います。
「保存」は単に「そのままの状態で長期間保ち続けること」という意味です。
この2つの言葉の違いは「実際に使う機会を想定しているか、取っておき続けるだけか」という点です。
「温存」の表現の使い方
「温存」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 使われない場合もある
- 秘密にしている訳ではない
文法的な使い方
「温存」は名詞ですので、文末に使う時には「温存する」として使い、受け身形は「温存される」になります。
副詞として使う時には「温存して」になり、受け身形は「温存されて」になります。
使われない場合もある
「温存」は今後使う予定があるけれども今は使わない時に使われる言葉です。
但し、現在の状況が非常に良くてそのままスムーズにものごとが完了した時には、「温存」されていたものが使われずに終わることもあります。
秘密にしている訳ではない
「温存」は今それを使わないだけで、他人に対して秘密にしている訳ではありません。
周囲にも知られている人やものごとに対して使います。
「温存」を使った言葉と意味を解釈
「温存」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「体力を温存する」
- 「主力を温存する」
- 「温存療法」
「体力を温存する」
現在十分な体力があるのですが、長期戦になる場合や非常事態が起きた時に、動き回って体力を消費してしまい、衰弱してしまわない様になるべくじっとしていることを言います。
「主力を温存する」
スポーツの試合で、最も良いパフォーマンスをする選手を最初から使わないことを言います。
しばらく様子を見て態勢が悪くなった時に参加させることで、より集中して高いパフォーマンスが出来る様にする為の戦術です。
「温存療法」
医療用語で、患部を残したまま治療することを言います。
本来手術で切除するものであっても、その後の患者のQOLを考えて患部を残す治療法のことです。
「温存」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「温存」を使った例文や解釈を紹介します。
- 「温存」を使った例文1
- 「温存」を使った例文2
「温存」を使った例文1
「このやり方は最終手段として温存しておこう」
ビジネスでとにかく手じまいを付ける方法はあるのですが、その後の整合性などを考えて最終手段として取っておくことを表しています。
「温存」を使った例文2
「明日は朝早いので、体力温存の為に早く寝よう」
翌日早朝から予定があるので、これ以上疲れない様に早目に寝ようと思っています。
「温存」の反対語
「温存」の反対語を紹介します。
- 「放出」【ほうしゅつ】
- 「消費」【しょうひ】
「放出」【ほうしゅつ】
「今まで蓄えていたものを手放したり外に出したりすること」という意味です。
「消費」【しょうひ】
「限りあるものを使い切ってなくすこと」という意味です。
「温存」の類語や類義語・言い換え
「温存」の類語を紹介します。
- 「秘蔵」【ひぞう】
- 「キープ」【きーぷ】
- 「出し惜しみ」【だしおしみ】
「秘蔵」【ひぞう】
「人に滅多に見せずに大切にしまっておくもののこと」という意味です。
「キープ」【きーぷ】
英語の“keep”が日本語化した言葉で「とっておく」という意味です。
「出し惜しみ」【だしおしみ】
「価値のあるものを惜しんで、いつまでも人にみせたり使ったりしないこと」という意味です。
「温存」の英語と解釈
「温存」の英語表現を紹介します。
- “We must conserve the strength.”
- “The coach is saving the star player.”
“We must conserve the strength.”
「我々は体力を温存するべきだ」です。
“conserve”で「温存する」という意味になります。
“The coach is saving the star player.”
「監督は花形選手を温存している」です。
“save”は「守る=温存する」という意味です。
「温存」は「人やものを使わずに大事にとっておくこと」「手を加えずにそのままにしておくこと」という意味があります。
いざという時の為の大切に取っておく時に使いましょう。