「覆い被さる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説などを読んでいると「覆い被さる」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「覆い被さる」とは?
- 「覆い被さる」の表現の使い方
- 「覆い被さる」を使った例文と意味を解釈
- 「覆い被さる」の類語や類義語
「覆い被さる」とは?
「覆い被さる」の概要について紹介します。
- 「覆い被さる」の読み方
- 「全体の上にかかること」の意味
- 「自分の身に強い圧迫を感じること」の意味
- 「覆い被さる」を分解して解釈
「覆い被さる」の読み方
「覆い被さる」は「おおいかぶさる」と読みます。
「被さる」を「ひさる」と読み間違わない様にしましょう。
「全体の上にかかること」の意味
「そのもの全体が隠れて見えない様に、上から薄いものがかかること」を言います。
広範囲に渡って全体にかかる時の表現です。
「自分の身に強い圧迫を感じること」の意味
重大な任務や過度な期待など、外部から強い圧迫感が及ぶことを言います。
目に見えない重圧を感じる時の表現です。
「覆い被さる」を分解して解釈
「覆い被さる」は「覆い+被さる」で成り立っています。
「覆い」は動詞「覆う」の連用形で、「ものの上や外側に何かをかぶせる」「一面に広げて包む」「事実を隠す」という意味があります。
「被さる」は動詞「被せる」の自動詞形で、「上に重なる」「負担になる」「守る」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「ものの上や外側に何かを重ねること」という意味で使われています。
「覆い被さる」の表現の使い方
「覆い被さる」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自ら行動を起こした時の状態
文法的な使い方
「覆い被さる」は動詞で、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「覆い被さり」「多い被さって」になり、形容詞として使う時には「覆い被さった〇〇」として使います。
自ら行動を起こした時の状態
「覆い被さる」は自動詞で、自ら行動を起こした時に使います。
「何に覆い被さったのか」を表すものがあって成り立つ言葉です。
「覆い被さる」を使った例文と意味を解釈
「覆い被さる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「覆い被さる」を使った例文1
- 「覆い被さる」を使った例文2
「覆い被さる」を使った例文1
「彼女はテーブルの上に覆い被さる様にして笑った」
あまりにもおかしくて大声で笑いたいのですが、食事中とあり必死に堪えようとして、テーブルの上にうつ伏していることを表します。
「覆い被さる」を使った例文2
「雑草が道に覆い被さる様に生えていた」
野山に雑草が茂り、道が見えなくなる位に伸びていたことを表します。
「覆い被さる」の類語や類義語
「覆い被さる」の類語を紹介します。
- 「のしかかる」【のしかかる】
- 「カバーする」【カバーする】
「のしかかる」【のしかかる】
「相手の上に全身で乗り上げること」「重圧や責任がかかること」という意味です。
「カバーする」【カバーする】
英語の“cover”が日本語化したもので、「保護する為に覆ったり包んだりするもの」「不備な点を補うこと」「ある範囲にわたること」「人の曲を演奏すること」という意味があります。
「覆い被さる」は「全体の上にかかること」「自分の身に強い圧迫を感じること」という意味があります。
目に見えるものだけではなく精神的なものに対しても使える言葉です。