「抵抗」とは?意味や使い方!例文や解釈
「抵抗」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「抵抗」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「抵抗」とは?
- 「抵抗」の表現の使い方
- 「抵抗」を使った言葉と意味を解釈
- 「抵抗」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「抵抗」の反対語
- 「抵抗」の類語や類義語・言い換え
- 「抵抗」の英語と解釈
「抵抗」とは?
「抵抗」とはいくつかの意味合いがある言葉です。
まず外から加えられる力に逆らう、張り合うことを言います。
またそのまま素直には受け入れたくないという感じ、反発心といった意味合いもあります。
学問的には、運動する物体に対して、運動とは反対の方向へ作用する力、抗力といった意味もあります。
- 「抵抗」の読み方
「抵抗」の読み方
「抵抗」とは「ていこう」と読みます。
「抵抗」の表現の使い方
「抵抗」とは、逆らう、張り合う、受け入れがたい、反発心といったことに使うことが多い言葉でしょう。
「抵抗するな」「抵抗する」といった使い方をします。
また「抵抗感がある」とは素直に受け入れたくないという気持ちを表します。
運動する物体に対して反対の方向に作用する力という意味合いでは「空気の抵抗を少なくする」「摩擦抵抗」という風に使います。
「抵抗」を使った言葉と意味を解釈
「抵抗」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「抵抗文学」
- 「抵抗感が強い」
- 「抵抗し続ける」
「抵抗文学」
「抵抗文学」とはレジスタンス文学とも言いますが、専制、外国支配に対して自由と解放を目指して書かれた文学のことを言います。
これは第二次世界大戦中に、フランス、東欧、ソ連などのレジスタンス運動を背景として生まれたものです。
「抵抗感が強い」
「抵抗感が強い」とはそのままに、素直に受け入れがたい、受け入れたくないという気持ちが強いという意味になります。
また反発したいという気持ちが大きいことも含みます。
「僕は、昔から体育会系的なノリには抵抗感が強いんだ」「彼女は、我々に対する抵抗感が強いので、今は顔を出さない方がいいでしょう」「裸足でスニーカーを履くのは抵抗感が強い」などと使います。
「抵抗し続ける」
「抵抗し続ける」とは、張り合い続ける、手向かう、屈しない、そのような姿勢を継続していることを言います。
「絶対にあいつの言うことなんて聞かない、抵抗し続けるわ」「そんな風に治療することを抵抗し続けると、復帰が遠のくがいいのか」「あの派閥には入らないと一人抵抗し続ける」という風に使います。
「抵抗」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「抵抗」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「抵抗」を使った例文1
- 「抵抗」を使った例文2
「抵抗」を使った例文1
「抵抗する者にはとことん厳しい上司なので、彼はそのうちきつい部署に配置換えになるかもしれないな」
「抵抗する者」とは張り合ってくる人、逆らう人、刃向かう人という意味で使います。
要するに自分にとって素直でなく反発している人のことを言います。
「抵抗」を使った例文2
「あの人の言い方にはすごく抵抗感があるし、価値観も合わないと思うの」
そのまま素直に受け入れたくない、反対のことを思うといった状態は「抵抗感」という言葉で言い表します。
「抵抗感がある」「抵抗感がない」「抵抗感が強い」という風に使います。
「抵抗」の反対語
「抵抗」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「屈服」【くっぷく】
- 「服従」【ふくじゅう】
「屈服」【くっぷく】
「屈服」とは相手の持っている力、立場といったものに負けて、言いなりになることを言います。
「大会社に屈服して傘下に入る」「大男の腕力に、さすがに俺も屈服するよりなかった」などと使います。
「服従」【ふくじゅう】
「服従」とは他からの支配、力といったものに、従うことを言います。
「主君に服従するのは当然のことだろう」「お前のような者に誰が服従なんてするか」「服従しているように見せかけて隙を狙うのだ」という風に使います。
「抵抗」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「抵抗」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「手向かう」【てむかう】
- 「逆らう」【さからう】
- 「盾突く」【たてつく】
- 「刃向かう」【はむかう】
- 「悪あがき」【わるあがき】
「手向かう」【てむかう】
「手向かう」とは腕力、武器などを使って相手に刃向かう、逆らうことを言います。
「まだ手向かうのか」「手向かってももう無駄だ」「負けるとはわかっていても手向かうつもりだ」という風に使います。
「逆らう」【さからう】
「逆らう」とは物の流れ、世の中の動きとは反対の方に進むことを言います。
また人の意見、命令などを聞かないという意味でも使います。
「親に逆らう」「上司に逆らう」などと使います。
「盾突く」【たてつく】
「盾突く」とは力を持っている人、目上の人に対して口答えをする、反抗をすることを言います。
「彼女は何か言われると、すぐに盾突くところがある」「親に盾突く」という風に使います。
「刃向かう」【はむかう】
「刃向かう」とは強い者、力を持っている者に反抗して向かっていくことを言います。
「刃向かう」とは「歯向かう」とも書きますが、これは刃物を持ったり、歯をむき出したりして向かっていくという意味からきています。
「彼は徹底的に刃向かうつもりのようだ」「権力に刃向かうなんて何を考えているのだ」などと使います。
「悪あがき」【わるあがき】
「悪あがき」とはしても無駄なのに、甲斐のないことをすることを言います。
「今更悪あがきをするな」「悪あがきなどみっともない真似はやめなさい」などと使います。
「抵抗」の英語と解釈
「抵抗」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“resistance”という単語を使います。
例文は“air resistance”(空気抵抗)、“armed resistance”(武力抵抗)、“a resistance movement”(抵抗運動)などとなります。
いかがでしたでしょうか。
「抵抗」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。