「逆らう」の意味とは「逆らう」と「背く」の違い・類語・英語・対義語
「逆らう」、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
子供の時に先生に逆らった、などという経験を持つ人もいるでしょう。
それならば、「逆らう」とはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「逆らう」という言葉について紹介します。
目次
- 「逆らう」の意味とは?
- 「逆らう」の読み方?
- 「逆らう」の英語(解釈)
- 4「逆らう」の対義語
- 「逆らう」の言葉の使い方
- 「逆らう」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「逆らう」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「逆らう」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「逆らう」と「背く」の違い
「逆らう」の意味とは?
「逆らう」という言葉には意味が2つあります。
ここではその2つを紹介します。
- 逆の方向に進む
- 反抗する
逆の方向に進む
「物の勢いに反対し、逆の方向に進もうとする」という意味を持ちます。
例えば、風に逆らって進む、という表現をする場合、向かい風の中を進んでいくということになります。
なかなか前進しにくいですよね。
反抗する
もう一つの意味は反抗するということです。
例えば流行に「逆らう」と言えば、流行が存在するにもかかわらず、むしろその流行に反した自分のあり方を貫く、という意味になります。
また、親や教師に逆らった経験があるという人もいるでしょう。
子供には反抗期というものがありますから、誰であれ、目上の人間に逆らった経験を持つのではないでしょうか。
ちなみに反抗期というのは子供が育つ上で必要な過程です。
「逆らう」の読み方?
「逆らう」という言葉は「さからう」と読みます。
「ぎゃくらう」ではありませんので気をつけましょう。
「逆らう」の英語(解釈)
「逆らう」という言葉を英語にすると“go against”や“act against”になります。
例えば時代に「逆らう」という表現を英語にするのであれば、“go against the tide of the times”になります。
“against”だけでも良いですし、“contrary to”や“in the face of”という表現でも構いません。
風に逆らって進む、ということであれば“go in the teeth of the wind”と表現できます。
親に「逆らう」のであれば、“just can’t agree with parents”、などといった表現でも良いでしょう。
根拠がなく、また、親の言い分が正しいと分かっていたとしても、親に逆らいたくなる事は誰にでもありますよね。
4「逆らう」の対義語
「逆らう」という言葉の対義語は従う、という表現になります。
従うというのは逆らわずにかけ離れないように行うという意味もありますし、ついていくという意味合いもあります。
例えば、上司の命令に対し、たとえそれが理不尽だと思ったとしても、必要に応じてそれに従わなければいけません。
両親の考え方がおかしいと思っても、逆らってはいけないタイミングがありますよね。
あるいは、保身のために逆らわず、従っておいた方が良い場合もあります。
職場などでは上司に逆らってしまうと、自分の点数や昇進、ボーナス等に影響が出ることもありますから、とりあえず上司の言い分には従っておいた方が良いと考える人も多いのではないでしょうか。
「逆らう」の言葉の使い方
「逆らう」という表現は日常的に簡単に使える表現です。
親に逆らってしまった、兄弟に逆らってしまった、おじいちゃんやおばあちゃんに逆らってしまった、という経験を持つ人も多いでしょう。
先ほど、「上司に逆らう」人は少ないと言いましたが、中には上司に逆らってしまい、トラブルに遭った、あるいは上司に逆らったけれど上司が話を聞いてくれて円満に解決できた、という人もいるかもしれません。
逆らった相手や逆らった内容によっては、そこから良い関係が築けることもあります。
また、子供が両親に「逆らう」のは当たり前のことです。
むしろ、最近では両親に1度も逆らったことのない子供の方が懸念されています。
「逆らう」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは逆らうという言葉を使った言い回しをいくつか紹介します。
- 「流れに逆らう」
- 「上司に逆らう」
「流れに逆らう」
流れに「逆らう」、というのは例えば流行の流れに逆らったり、周りの人たちの考え方に逆らったり、ということを表します。
例えば、周りがみんな運動会に関心を持っており、運動会のためにスローガンを決めよう、練習しよう、と盛り上がっているとしましょう。
そんな時に「自分は運動会には関心がない」と言ってしまえば、それは流れに「逆らう」ことになります。
みんなが飲み会をしようと盛り上がっている時、「飲み会はつまらない」と口を出してしまえば、それも流れに逆らっているということになるのです。
「上司に逆らう」
先ほどから「上司に逆らう」という事について話をしていますが、「上司に逆らう」という事は日本においては極めてタブーなことだと思われているのではないでしょうか。
海外では部下であろうが上司だろうが自分たちの意見を言い合い、問題を解決する、ということが一般的だと考えられています。
しかし日本には年功序列という考え方がありますので、年上の人に逆らったら許されない、といった印象があります。
「逆らう」のではなく、疑問を抱く、といった表現を使えば、波風が立たないかもしれません。
「逆らう」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「逆らう」を使った例文1
- 「逆らう」を使った例文2
「逆らう」を使った例文1
「うちの子供が逆らうようになってきた。これも成長の証だね」
赤ちゃんの時子供は親には逆らえません。
むしろ親とのやりとりを喜び、親に何でもやってもらわなければ生きていけない、という状態が続きます。
しかし2歳ごろになると赤ちゃんは自分でやりたがるようになり、親が手伝おうとしても嫌がる、ということが起こります。
魔の2歳といった表現もありますね。
「逆らう」を使った例文2
「学校の先生に逆らった結果、罰として掃除を言い渡された」
人間は親には「逆らう」ものです。
仕事を始めたら、「上司に逆らう」、「部下に逆らう」、などといった問題に遭遇することもあるでしょう。
しかし、教師に逆らってしまうと損をしてしまうことがあります。
確かに、教師だからと言って何をしても良いというわけではありませんが、学校生活においてはある程度教師の言い分を受け止めることも大切です。
それがあまりにも理不尽なのであれば話は別ですが、必要以上に教師に逆らわないほうが身のためかもしれません。
ただし、思春期の真っ只中では難しいかもしれません。
「逆らう」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 歯向かう【はむかう】
- 反抗する【はんこうする】
歯向かう【はむかう】
刃向かうというのは力があるものに反抗していく様子を指します。
例えば、子供と両親であればどうしても用事の方が強いですよね。
むしろ子供は養子に反抗し続けたら生きていけません。
そのような力の強さがあるにもかかわらず、子供は親に反抗します。
そのような状態を刃向かうというのです。
反抗する【はんこうする】
反抗するというのは権威や権力などに従わず、「逆らう」ということを指します。
先ほどトヨタの親や体制など、自分よりも力があるものに対して「逆らう」ということを反抗するというのです。
自分より弱いものに対しては使いません。
「逆らう」と「背く」の違い
「逆らう」という言葉に似た表現の中にそむくというものがあります。
背くという表現は人の意思に従わないということを指し、誰かの考え方に「逆らう」ということを指しています。
それに対して「逆らう」という言葉は流行など、人の考え以外に対して流れに乗らないという意味合いも含まれますので、背くという表現とは違いがあります。
最近は個性が尊重される時代になり、自分のスタイルを貫く、有効には基本的に逆らう、という人も多いのではないでしょうか。
周りの人に対して逆らうという姿勢はほどほどに、自分の個性を大切にしていきたい時代となりましたね。