「経過」とは？意味や使い方！例文や解釈

「経過」とは?

「経過」とは「時間が過ぎていくことや、ある段階、過程を通り、次の状態へと移ること」を言います。

またその変化をするありさまのことでもあります。

• 「経過」の読み方

「経過」の読み方

「経過」とは「けいか」と読みます。

「経過」の表現の使い方

「経過」とは大きく分けて二通りの意味合いがあります。

一つは時間が過ぎていくという意味です。

「時が経過する」「3時間経過」という使い方になります。

もう一つはある段階、過程を通り、次の段階、過程へと移ることや、その変化のことという意味です。

「手術した後の経過がいいので、復帰を早めた」「ただいま、〇〇県を経過しました」という風に使います。

「経過」を使った言葉と意味を解釈

「経過」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

• 「経過利子」
• 「時の経過」
• 「経過が良い」

「経過利子」

「経過利子」とは利付き債権の売買において、前回利子払い日から後に売買受け渡し日までの「経過」した日数で、日割り計算をして買い手側が売り手に対して支払う利子のことを言います。

「時の経過」

「時の経過」とは時間が過ぎていくことを言います。

例えば「時の経過と共に記憶が薄まっていく」と言えば「時間が過ぎていくのと一緒に記憶が薄まっていく」という意味になります。

「時の経過は誰にも止められない」「失恋の悲しみは時の経過が忘れさせてくれる」などと使います。

「経過が良い」

「経過が良い」とはある段階から次の段階に移る、その変化の様子が良いものであるという意味で使います。

病気やケガなどの直り具合、回復具合、体の調子などが良いという意味でよく使われる言い回しです。

「お父さんの、手術後の経過が良いから今度旅行に行くわ」「大けがではあったが、幸い経過が良いので来年からは復帰できるよ」「経過が良いからと言って、油断は禁物ですよ」という風に使います。

「経過」を使った例文や短文など(意味を解釈)

それでは「経過」を使った例文をいくつか紹介しましょう。

意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。

• 「経過」を使った例文1
• 「経過」を使った例文2

「経過」を使った例文1

「五年の歳月が経過したが、彼女の生活状況は相変わらずである」

「経過」とは時間が過ぎることという意味です。

つまり例文を簡単な言葉に言い換えれば「五年の歳月が過ぎて行った」ということになります。

「経過」を使った例文2

「今、あなたは経過観察中なのですから、無理はしてはいけませんよ」

「経過観察中」とは現時点では積極的な対応をせずに状況、変化などを定期的に確認していくという意味で使います。

また、病気、ケガといった後に診察を行うことを言います。

「経過」の反対語

「経過」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。

「経過」には明確な反対語はないのですが、意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。

• 「結果」【けっか】
• 「現時点」【げんじてん】

「結果」【けっか】

「結果」とはある行動、原因などから、最終の状態を導き出すことを言います。

「結局、仕事は結果が全てだと課長は言う」「話し合いの結果、もう一度やり直すことが決まった」「試験の結果がついに出た」などと使います。

「現時点」【げんじてん】

「現時点」とは現在の時点、今、この時といった意味で使う言葉です。

「現時点では何も言うことはない」「これまでの実績とか、これからの可能性ではなく、現時点の実力で判断される」「現時点で、まだ誰からも報告が来ていない」などと使います。

「経過」の類語や類義語・言い換え

言葉の意味が理解できましたところで、「経過」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。

こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。

• 「工程」【こうてい】
• 「展開」【てんかい】
• 「予後」【よご】
• 「変遷」【へんせん】
• 「プロセス」

「工程」【こうてい】

「工程」とは作業などを、計画的、能率的に行う為の手順、また作業の各段階という意味があります。

「今後は、工程管理を君に任せるからよろしく」「工程表を外部に持ち出すのは禁止だ」「工程通りに進めば問題ないはずだが・・・」などと使います。

「展開」【てんかい】

「展開」とは順、筋を追い、発展すること、進展することといった意味があります。

「地道な努力をして、多様な外交を展開する」「少しずつ展開していく計画である」という風に使います。

「予後」【よご】

「予後」とは病気の「経過」についての医学的な見通しのことを言います。

病気が治った後の「経過」のことであったり、余命という意味でもあります。

「予後は悪い」「予後が良い」「予後不良」などと使います。

「変遷」【へんせん】

「変遷」とは時間が過ぎるのに伴って、移り変わることを言います。

「雑誌の表紙を見ていると時代の変遷がよくわかるよ」「ファッションは時代と共に変遷し、流行は繰り返す」という風に使います。

「プロセス」

「プロセス」とは英語で“process”と書きますが、意味は物事を進める手順、変化する時の「経過」、進む過程といったことになります。

「私は結果だけではなくて、プロセスも大事だと思っている」「どういったプロセスを経たのか興味があるね」などと使います。

「経過」の英語と解釈

「経過」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。

英語ではいくつかの単語があります。

“progress”(進行状況)、“a development”(進展)、“course”(成り行き)といった単語があります。

「経過」の意味合いに合わせて選ぶといいでしょう。

例文は“the course of things”(事の経過)、“progress in the peace talks”(和平会談の経過)となります。