「酸鼻」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「酸鼻」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「酸鼻」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「酸鼻」とは?
- 「酸鼻」の表現の使い方
- 「酸鼻」を使った例文と意味を解釈
- 「酸鼻」の類語や類義語
「酸鼻」とは?
「酸鼻」というのは酷たらしく痛ましいことやその様子を指しています。
見るに耐えないほど悲惨な状態などを表し、「酸鼻を極める」という使い方をします。
「酸鼻を極める」というのは見るに耐えないほど悲惨な状態となることや、そのような状況に対してひどく悲しむことを指します。
「酸鼻」という言葉には心を痛めて悲しむという意味もありますので、ぜひ覚えておきましょう。
- 「酸鼻」の読み方
「酸鼻」の読み方
「酸鼻」は「さんび」と読みます。
日常的にあまり使わない表現ですから、知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
事件などの報道でも使われる表現ですので、ぜひ覚えておきたいですね。
「酸鼻」の表現の使い方
「酸鼻」は見るに耐えないほど悲惨な状態という意味を持ち、「酸鼻を極める」などと使われます。
例えば、凄惨な殺人現場などはまさに「酸鼻を極めている」と言えるでしょう。
また、子供たちが巻き込まれるような交通事故があったりするとそれを「酸鼻を極めた事故現場」ということもありますね。
「飛行機の墜落事故は遺体が散乱して酸鼻を極めた」などと表現されます。
「酸鼻」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「酸鼻」を使った例文1
- 「酸鼻」を使った例文2
「酸鼻」を使った例文1
「むごたらしい殺人事件が起こり、その事件現場は酸鼻を極めました」
惨たらしい殺人事件が起こると、その事件現場は血なまぐさい状態になるかもしれません。
見るに耐えないような状態だと、事件現場の検証なども大変かもしれませんね。
むごたらしい、などと表現するときにこの表現が使われます。
「酸鼻」を使った例文2
「交通事故によって人々が病院に運ばれ、病院内も酸鼻を極める状態でした」
事件や事故などが起こり、犠牲者や被害者が病院に運ばれると、それによって病院も慌ただしいことになりますよね。
あちこちで手術等がなされ、医者や看護師も忙しく働かなければいけません。
事故現場や事件現場のみならず、そのような病院も酸鼻を極める状態になるといえます。
「酸鼻」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「凄まじい」【すさまじい】
- 「悲惨」【ひさん】
「凄まじい」【すさまじい】
「凄まじい」というのは「恐ろしい様子」、「勢いが恐ろしいほど激しい」という意味になります。
「恐怖を感じるほどすごい」、「逃げ出したくなるほど恐ろしい」という意味で使われます。
「事件現場は凄まじい状態でした」などと使われます。
「悲惨」【ひさん】
「悲惨」というのは「気の毒で見ていられないほど痛ましい」という意味になります。
「悲惨な姿を遂げる」などと使われますね。
「あの人の暮らしぶりはかなり悲惨です」などと言われることもあります。
「酸鼻」という表現は日常的に使われる言葉ではありませんが、教養として知っておきたい言い回しの1つです。
これを機にぜひ覚えておきましょう。