「言わざるを得ない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは、日頃の会話の中で、「言わざるを得ない」という表現を使ったことがあるかと思います。
ちょっと硬い印象を覚える言い回しなのですが、ビジネスの場面では比較的よく使われている言葉の1つです。
とは言うものの、その意味を正確に理解しないまま使っている人もいるかもしれませんので、ここで改めてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「言わざるを得ない」とは?
- 「言わざるを得ない」の表現の使い方
- 「言わざるを得ない」を使った例文と意味を解釈
- 「言わざるを得ない」の類語や類義語
「言わざるを得ない」とは?
「言わざるを得ない」の「を得ない」は「できない」という意味の表現で、打ち消しの意味がある「ざる」をさらに否定することで「言う」と述べる表現です。
平たく言うと「言わないわけにはいかない」という解釈になります。
- 「言わざるを得ない」の読み方
「言わざるを得ない」の読み方
「言わざるを得ない」は「いわざるをえない」と読みますが、使われている漢字は難しい読み方ではないので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「言わざるを得ない」の表現の使い方
「言わざるを得ない」は「言わないわけにはいかない」という意味になりますので、端から見ていて、どうしても気になってしまうことが起こっているような時に、「言わざるを得ない」を使うことになるでしょう。
「思わず口を挟んでしまった」という感覚に近いかもしれません。
「言わざるを得ない」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「言わざるを得ない」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「言わざるを得ない」を使った例文1
- 「言わざるを得ない」を使った例文2
「言わざるを得ない」を使った例文1
「私は君が作成したレポートを正しくないと言わざるを得ない。もう一度見直してくれ」
この例文では部下が作成したレポートの内容が根本的に間違っていることを示唆しています。
より具体的に踏み込み、異なるポイントを教えてあげる必要もありそうです。
「言わざるを得ない」を使った例文2
「あの時の判断が甘かったと言わざるを得ない。そのために君達に迷惑をかけてしまった」
これは自分の判断が間違っていたことを認める発現ですが、おそらく上司が部下に対して素直に過ちを認めて謝罪しているようです。
しかし、これで部下との信頼関係も強くなっていくことでしょう。
「言わざるを得ない」の類語や類義語
「言わざるを得ない」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「ついついしてしまう」
- 「余儀なくされる」【余儀なくされる】
「ついついしてしまう」
「ついついしてしまう」という言葉が「言わざるを得ない」の類義語として挙げることができます。
「止めようとしても困難であるさま」という意味で使われます。
「余儀なくされる」【余儀なくされる】
「余儀なくされる」という言葉も「言わざるを得ない」の類義語として挙げることができるでしょう。
「選択肢を封じられて不本意ながらそうする他ないさま」、「止むを得ず」、「」仕方なく」といったような解釈ができます。
「言わざるを得ない」について見てきましたが、この言葉は、ビジネスシーンでよく出てくることがお分かり頂けたかと思います。
日頃のビジネスコミュニケーションの中で、使いこなせるように試してみるといいでしょう。