「荒らげる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「荒らげる」は、簡単な表記ながら、多くの人が正しく読むことができないと言われています。
目次
- 「荒らげる」とは?
- 「荒らげる」の表現の使い方
- 「荒らげる」を使った例文と意味を解釈
- 「荒らげる」の類語や類義語
「荒らげる」とは?
「荒らげる」とは、荒くする、激しくするといった意味で使われる言葉です。
よく見聞きするのは「声」に対して使っている例で、「怒りのあまり、声を荒らげた」のような形が多いです。
そのように使うと、「語気を強める」とよく似た意味になりますが、それよりも荒々しい発言の仕方だと解釈してください。
外にも「事を荒らげる」という使い方ができますが、こちらは後述する類語の方が合っています(間違いという訳ではありません)。
- 「荒らげる」の読み方
「荒らげる」の読み方
問題の読み方ですが、「荒らげる」は「あららげる」と読んでください。
「荒い」(あらい)という言葉を普通に使うので、その送り仮名だけ変えた言葉だと考えると簡単に読めそうなものですが、「ら」が2つ続くことから、それではおかしいと勝手に判断してしまい、「あらげる」と読んでしまう人が多いのが実情です(そのような調査結果があるくらいです)。
「荒らげる」の表現の使い方
「荒らげる」は、本当に「あらげる」と読み間違えが多い言葉で、それが正しいと思い込んでいる人も少なくありません。
テレビでニュース(の原稿)を読んでいたアナウンサーがそのように発音してしまった時に、最後まで訂正も無かったほど(周りの誰もが間違いだと分からなかったと推測されます)、意味や使い方より、読み方が一番ポイントになる言葉です。
参考までに、漢字検定の二級で過去に読み方が出題されたことがあります。
「荒らげる」を使った例文と意味を解釈
「荒らげる」を使った例文と、その意味の解釈です。
あまり使い方がない言葉なので、例文の形式も限られます。
- 「荒らげる」を使った例文1
- 「荒らげる」を使った例文2
「荒らげる」を使った例文1
「そんなに声を荒らげることはないだろう」
声を荒くして話している相手に、そんなに激しく発声することもないだろうと諌めています。
この「荒らげる」は、主にこのような使い方になる言葉です。
「荒らげる」を使った例文2
「これ以上事を荒らげるのはやめてくれ」
余計に事を大きくしないようにと使っている例になります。
「事を荒らげる」と使うと、必要以上に大きくするという意味になり、そんなことにはならないに越したことはありません。
「荒らげる」の類語や類義語
「荒らげる」の類語ですが、先に挙げたように、「事を~」と使う場合にはこちらの方が向いています。
- 「荒立てる」【あらだてる】
「荒立てる」【あらだてる】
主に「事を荒立てる」と用いられる言葉です。
「事を荒らげる」と同じ意味になるのと同時に、「事」に対してはこちら方が一般的な表現です。
「声を~」とは使えない為、そちらは「荒らげる」、事には「荒立てる」と覚えておくといいでしょう。
「荒らげる」は、「声」や「事」に対して使う表現で、「事」の場合は類語の「荒立てる」の方が向いている表現になります。