「切り棄てる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「切り棄てる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「切り棄てる」とは?
- 「切り棄てる」の表現の使い方
- 「切り棄てる」を使った例文と意味を解釈
- 「切り棄てる」の類語や類義語
「切り棄てる」とは?
「切り棄てる」の概要について紹介します。
- 「切り棄てる」の読み方
- 「不要な部分を刃物などで分けて捨てること」の意味
- 「数学で端数を無視すること」の意味
- 「一定基準以下のものを無視すること」の意味
- 「人を刀で切り放置すること」
- 「棄てる」と「捨てる」の違い
「切り棄てる」の読み方
「切り棄てる」は「きりすてる」と読みます。
「切り捨てる」と書かれることが多く、辞書では同じ意味として併記されています。
「不要な部分を刃物などで分けて捨てること」の意味
ものに付いている余計な部分やいらない部分を刃物などで分離して捨てることです。
野菜や布などの使えない部分を取り除く時の表現です。
「数学で端数を無視すること」の意味
数学の計算で、求める位より下の端数を無視して答えを導き出すことです。
「四捨五入」で4以下に当たる数字を表します。
「一定基準以下のものを無視すること」の意味
何かを手掛ける際に、一定基準に満たないものに関しては考えないことです。
多少不公平が出ても、ものごとをスムーズに進める為の方法です。
「人を刀で切り放置すること」
時代劇で人を刀で切りっぱなしにすることで、「切り捨て御免」と言います。
「棄てる」と「捨てる」の違い
「切り棄てる」は辞書では「切り捨てる」とも書かれていますが、微妙に使い分けがあります。
「捨てる」は「ものに手を付けずにそのままにしておく」「手放して人に処分させる」という意味です。
「棄てる」は「持っているものを捨てる」という意味です。
ゴミなどを捨てる場合は「棄てる」が正しいのですが、「棄」は「常用漢字表」では音読みで「キ」としか掲載されていません。
その為に一般的には「捨てる」が使われているのです。
「切り棄てる」の表現の使い方
「切り棄てる」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味ではない
文法的な使い方
「切り棄てる」は動詞として文末に使い、「切り棄てられる」と受け身形でも使われます。
名詞形は「切り捨て」で、「弱者切り捨て」など造語として使われます。
良い意味ではない
「切り棄てる」は「切る」だけではなく「捨てる」という意味があります。
後の責任を取らない、無視するという意味から、良い意味では使われません。
「切り棄てる」を使った例文と意味を解釈
「切り棄てる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「切り棄てる」を使った例文1
- 「切り棄てる」を使った例文2
「切り棄てる」を使った例文1
「部活で皆に付いて行けずに切り棄てられてしまった」
部活で練習が厳しくてついていけずに、見放されてしまったことを表しています。
「切り棄てる」を使った例文2
「野菜の芯は切り棄てずに使うべきだ」
野菜の芯はしっかり調理すれば美味しく食べられるので、切って捨てない方がいいということを表しています。
「切り棄てる」の類語や類義語
「切り棄てる」の類語を紹介します。
- 「排除する」【はいじょする】
- 「見捨てる」【みすてる】
「排除する」【はいじょする】
「そこから押しのけてなくすこと」という意味です。
「見捨てる」【みすてる】
「置き去りにして顧みないこと」という意味です。
「切り棄てる」は「不要な部分を刃物などで分けて捨てること」「数学で端数を無視すること」「一定基準以下のものを無視すること」「人を刀で切り放置すること」という4つの意味があります。
その時のシーンに合わせて使分けましょう。