「寡欲」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「寡欲」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「寡欲」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「寡欲」とは?
- 「寡欲」の表現の使い方
- 「寡欲」を使った例文と意味を解釈
- 「寡欲」の類語や類義語
「寡欲」とは?
「寡欲」というのは欲が少ないことを指しています。
「欲が少ない人や欲が少ない様子」を指しており、「あまり欲望を持っていない人」を指します。
例えば、お金などに執着がなく、結婚する相手には特に肩書や財産等も求めていない、学歴がなかったとしても気が合えば良い、と考えているのであればそれは「寡欲」と言えますね。
自分の欲望を満たす事は考えず、相手の為に動けるのであれば、それも「寡欲」になります。
- 「寡欲」の読み方
「寡欲」の読み方
「寡欲」は「かよく」と読みます。
あまり使われる表現ではありませんが、社会人としてぜひ知っておきたい言い回しの1つです。
「寡欲」の表現の使い方
「寡欲」という表現は欲が少ないという時に使われる言い回しです。
例えば、人間は自分の欲を満たすことがありますよね。
欲を満たすために何かを購入したい、何かが欲しい、誰かと話したい、などと思うことがあるかもしれません。
しかしそのようなことを考えず、「自分が特に欲しいものはない」、「やりたいことがない」などと考える場合は「寡欲」といえます。
欲がないと言えば良いように聞こえますが、理想がないという意味にもなりますし、欲がなければ努力をするということもなくなってしまいますので、欲がなければ良いということではありません。
「寡欲」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「寡欲」を使った例文1
- 「寡欲」を使った例文2
「寡欲」を使った例文1
「あそこの奥さんは本当に寡欲です」
近所の噂話で「あの人は欲がない」などと言われることもあるかもしれません。
主婦たちが集まると旦那の職場や旦那の肩書、子供が通う学校についての自慢話がなされることもありますが、そのようなものに関心を示さず、自分が持っているもので満足できるのであれば、その人は寡欲だといえます。
他の人と競争する気がない、競争意識がない、という時にも使われます。
「寡欲」を使った例文2
「あの人は寡欲すぎて、もう少し欲を持った方が良い」
先ほども述べた通り、欲求がないという事は素晴らしいことにも聞こえますが、欲求がなければ周りはその人を喜ばせるために何をしたら良いのかわからないこともあるでしょう。
また、欲求があるからこそ人間は努力をするのであり、欲求がなければ何事もそこそこで満足してしまう可能性もあります。
そのため、欲がないから良いというわけではないとも言えるのです。
その一方で、自分を主張する欲がないという事はそれなりに美徳だとも言われています。
「寡欲」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「寛大」【かんだい】
- 「慎み」【つつしみ】
「寛大」【かんだい】
「寛大」という表現は「心が広く思いやりがあり、むやみに人を責めない」という意味です。
「寛大な処置」などと言われます。
「慎み」【つつしみ】
「慎み」というのは「慎むこと」を指しており、「控えめに振る舞う」という意味になります。
また、江戸時代には武士や僧侶に対し、家の中に同居して外出することを許さない刑罰を「慎み」と言っていました。
「寡欲」という表現は日常的に使う言葉ではありませんが、ぜひ覚えておきたい言い回しの1つです。
貪欲にならず、生活していきたいですね。