「寛大」の意味とは類語や言い換え・読み方・対義語・英語【使い方や例文】
「寛大」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「寛大」の英語や対義語、「寛大」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「寛大」の意味とは?
- 「寛大」の読み方
- 「寛大」の英語
- 「寛大」の対義語
- 「寛大」の言葉の使い方
- 「寛大」を使った言葉と意味を解釈
- 「寛大」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「寛大」と「寛容」違い
- 「寛大」の類語や言い換え・類義表現
「寛大」の意味とは?
「寛大」という言葉を知っているでしょうか。
「寛大」という言葉を聞いた時に、誰かの顔が思い浮かんだ人もいるでしょう。
また日頃から、「寛大な人」と言われている人もいるでしょう。
一方で「寛大」という言葉を、今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
そこで「寛大」の意味を紹介して行きます。
「寛大」には、「心が広く、無暗に人を責めない事」という意味があります。
誰かが仕事でミスをした時に、頭ごなしに責めたりせず、許してくれるような態度に対して「寛大」という言葉を使います。
「寛大」の読み方
「寛大」は「かんだい」と読みます。
「寛大」「かんおお」「かんひろ」などと読み間違えないように注意しましょう。
これを機会に「寛大」は「かんだい」と読む事を覚えておきましょう。
「寛大」の英語
「寛大」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「寛大」を英語にすると“broad‐mindedness”(ブロードミンデッドネス)になります。
“broad‐mindedness”には「度量の広さ」という意味があり、転じて「寛大」になります。
また“generosity”(ジェネロシー)という英語も、「寛大」という意味があります。
このように「寛大」は英語で“broad‐mindedness”や“generosity”になるため、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「寛大」の対義語
「寛大」の対義語を紹介して行きます。
「寛大」の反対の意味の言葉を紹介する事で、この言葉の意味を立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「厳重」
- 「情け容赦もない」
「厳重」
「厳重」には、「厳しくて、いい加減な事を許さない事」という意味があります。
例えば「厳重な警備」という場合は、人ひとり通さないような厳しい警備を指します。
また「注意」に比べて「厳重注意」は、注意の度合いが激しく、いい加減な事を絶対に許さない雰囲気があります。
ある程度の事は水に流してくれそうな「寛大」という言葉とは、反対の意味を持つ言葉と言えるでしょう。
「情け容赦もない」
「情け容赦もない」という言葉も「寛大」と反対の意味を持つ言葉です。
「情け容赦もない」には、「同情や遠慮をしない」という意味があります。
誰かミスをした時、まるで同情せず、遠慮ない態度で厳しくミスを指摘するような行為は「情け容赦もない指摘」と言われるでしょう。
「寛大」の言葉の使い方
「寛大」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「寛大」には、「心が広く、無暗に人を責めない事」という意味があります。
そこで、心が広く、誰かに対して無暗に責めたりしない人に対して、「寛大」という言葉を使ってみましょう。
例えば、貸していたDVDを無くされてしまっても、「仕方ない」と言って責めない人は「寛大」と言えるでしょう。
また遅刻をしてきた彼女に対して、一言も責めず、いつも通り楽しく接してくれる彼氏は「寛大な彼氏」と言えるでしょう。
このように、心が広く、無暗に人を責めない人を見た時に、「寛大」という言葉を使ってみましょう。
「寛大」を使った言葉と意味を解釈
「寛大」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「寛大」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「寛大過ぎる」
- 「寛大な心の持ち主」
- 「寛大な心遣い」
「寛大過ぎる」
「寛大過ぎる」という言い回しがあります。
「寛大」なのは基本的に良いとされる事ですが、程度が過ぎると問題になります。
誰かにひどい裏切りをされても水に流し、次回同じような裏切りに遭ってしまう人は、「寛大過ぎる人」と言えるでしょう。
「寛大な心の持ち主」
「寛大な心の持ち主」という言い方も良く使います。
「寛大さ」が身に付いていて、いつでも心が広く、誰に対しても責めないタイプの人は「寛大な心の持ち主」と呼ばれます。
「寛大さが身に付いた人」が「寛大な心の持ち主」と言われます。
「寛大な心遣い」
「寛大な心遣い」という言葉は、ミスをした人、戦に敗れた側の人が使うフレーズです。
ミスをしたのに許してもらえた時、戦に敗れたのに領土などを没収されなかった時などに、優しい対処をしてくれた相手に対して「寛大な心遣い、ありがとうございます」と言います。
「寛大」を使った例文や短文・意味を解釈
「寛大」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「寛大」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「犯人にとって『寛大』な判決が下る」
罪を犯した犯人に対して罰が下される場所が裁判です。
裁判官の判断によって、懲役3年になったり、懲役10年になるなど量刑の違いが出ます。
この例文では、思ったよりも量刑が軽い、犯人にとって有利な判決が出た事が分かります。
例文2
「浮気を許してくれた、私の彼女は『寛大』な女性だと感じた」
この例文に登場する女性のように、浮気を許してくれる心が広い人がいるでしょう。
しかしそこに甘えて調子に乗ると、彼女の「寛大さ」は消えて、「情け容赦もない」彼女が登場するかもしれません。
「寛大」と「寛容」違い
「寛大」と「寛容」という、似たような言葉があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「寛容」には、「心が広く過ちをとがめずに許す事」という意味があります。
二つの言葉はよく似ているため、同じような場面で使う事ができます。
「寛容」は、「過ちを許す」という場面に使う機会が多い言葉ですが、それほど大きな意味の違いがありません。
そのため、二つの言葉はほとんど同じ意味を持つと考えていいでしょう。
「寛大」の類語や言い換え・類義表現
「寛大」の類語や似た意味の言葉を紹介します。
「寛大」と似た意味を持つ言葉を知ると、言い換える事ができるため、ボキャブラリーが豊富になり、文章力が上がるかもしれません。
- 「寛仁」
- 「大目に見る」
「寛仁」
「寛仁」には、「寛大で慈悲心がある事」という意味があります。
「寛大」とほぼ同じ意味で、さらに「慈悲心」が加わったのが「寛仁」と言えます。
「大目に見る」
「大目に見る」という言葉には、「寛大な処置を取る事」という意味があります。
誰かの失敗を厳しく責め立てるのではなく、緩めの処置を取る事を「大目に見る」と言います。
「寛大」の意味や使い方を見てきました。
精神的に大人で余裕がないと、なかなか「寛大な人」になれないでしょう。
いつか精神的に立派な人になり「寛大」な対応ができるようになりたいと思う人も多いかもしれません。