「憎む」とは?意味や使い方!例文や解釈
「憎む」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「憎む」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「憎む」とは?
- 「憎む」の表現の使い方
- 「憎む」を使った言葉と意味を解釈
- 「憎む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「憎む」の反対語
- 「憎む」の類語や類義語・言い換え
- 「憎む」の英語と解釈
「憎む」とは?
「憎む」とは嫌だと思う、不快に思うこと、また許しがたいという意味があります。
また、妬む、羨む、非難する、反対するといった意味もある言葉です。
- 「憎む」の読み方
「憎む」の読み方
「憎む」とは「にくむ」と読みます。
「憎む」の表現の使い方
「憎む」とは複数の意味合いがあります。
嫌だと思う、不快に思う、悪いことで許しがたいという意味では「争いを憎む」「罪を憎む」「嘘を憎む」といった言い方になります。
妬ましい、羨ましい、反対するといった意味もありますが、これらは源氏物語、徒然草などに出てきますので、古い日本語です。
現代の日常会話で使うことはほとんどないでしょう。
「憎む」を使った言葉と意味を解釈
「憎む」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「罪を憎んで人を憎まず」
- 「憎む心」
- 「悪を憎む」
「罪を憎んで人を憎まず」
「罪を憎んで人を憎まず」とはよく使われる言い方ですが、これは犯した罪は悪いこととして憎むが、罪を犯した人にも何らかの事情があるのだから、憎んではいけないですよという意味の言葉です。
しかし実際はこのような心境になれる人は少ないでしょう。
「罪を憎んで人を憎まずと言うし、もう許してあげたら」などと言います。
「憎む心」
「憎む心」とは、人や物事に対して、嫌いだと思うこと、不快に思ったり、許せないという気持ちのことを言います。
誰にでもあるものですが、とらわれると苦しいものでもあります。
「憎む心を捨てて、もう考えないことだ」「そんなにあいつを憎む心が強いとは、何があったのだい」という風に使います。
「悪を憎む」
「悪を憎む」とは、悪いこと、あってはならないことを許しがたいと思うことを言います。
「私は悪を憎むが、正しい人間と自信を持っては言えない」「悪を憎む気持ちは誰にでもあるけれど、間違いをしてしまうこともある」「徹底的にこの世の悪を憎む」などと使います。
「憎む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「憎む」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「憎む」を使った例文1
- 「憎む」を使った例文2
「憎む」を使った例文1
「あなたは、どうして、そんなに実のお姉さんを憎むの」
嫌だと思う、不快に思うことを「憎む」と言います。
「憎む」には理由があるでしょう。
よっぽど嫌なことをされたから「憎む」場合もあります。
しかし何もしていない場合でも、相手のことを羨んだり、妬んだりで「憎む」こともあります。
「憎む」を使った例文2
「相手を憎むことは結局はあなたの為にはならないから止めなさいね」
相手を「憎む」ということは、その相手のことを嫌だと思うことです。
その気持ちが強ければ強いほど、相手のことばかり考えているということでもあります。
誰にでも嫌な相手はいますし、不快な気持ちにもなります。
しかしそれは何も得ることがなくネガティブになるだけなのです。
「憎む」の反対語
「憎む」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「愛する」【あいする】
- 「可愛がる」【かわいがる】
「愛する」【あいする】
「愛する」とは愛情をそそぐ、心が惹かれる、価値を認めて好む、大切にすると複数の意味があります。
「愛する息子」「子を愛する親の気持ち」「妻を愛する」「祖国を愛する」「平和を愛する」などと使います。
「可愛がる」【かわいがる】
「可愛がる」とは可愛いと感じて大事にすることを言います。
「子どもを可愛がる」「猫を毎日可愛がる」という風に使います。
「憎む」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「憎む」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「毛嫌い」【けぎらい】
- 「怨念」【おんねん】
- 「遺恨」【いこん】
- 「根に持つ」【ねにもつ】
- 「悪意を抱く」【あくいをいだく】
「毛嫌い」【けぎらい】
「毛嫌い」とははっきりとした理由はなく嫌うことを言います。
「どうしてそう毛嫌いするのか理由を教えておくれ」「彼は数学を毛嫌いしている」「お前が毛嫌いするから、相手も嫌うのは当然だ」などと使います。
「怨念」【おんねん】
「怨念」とは深く心に刻み込まれた恨みのことを言います。
「何だか、恐ろしい怨念を感じるのだけど」「怨念を抱く」「長年の怨念をはらす時がきた」という風に使います。
「遺恨」【いこん】
「遺恨」とは長い間持ち続けていた恨みのことを言います。
「まあ彼女の中には遺恨があると思うよ」「ついに遺恨を晴らすチャンスが巡ってきた」などと使います。
「根に持つ」【ねにもつ】
「根に持つ」とはいつまでも恨みに思って忘れないでいることを言います。
「お互いに根に持つタイプだから」「あんなことがあったのだから、絶対に根に持つよ」「誰しも、自分のしたことは忘れ、されたことだけ覚えて根に持つものだよ」という風に使います。
「悪意を抱く」【あくいをいだく】
「悪意を抱く」とは他人に害を与えようとする心、他人を憎む心を持っていることを言います。
「彼に対して相当な悪意を抱いているようだ」「注意されたことを反省するどころか、上司に悪意を抱くようになった」などと使います。
「憎む」の英語と解釈
「憎む」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“hate”という単語を使います。
例文は“hate injustices in this world”(この世の不正を憎む)、“a hateful crime”(憎むべき犯罪)、“Thouse two hate each other”(あの二人はお互いに憎み合っている)となります。
いかがでしたでしょうか。
「憎む」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。