「幾多」の意味とは!類語や例文など詳しく解説
この「幾多」は、意味もさることながら、読み方に気を付けて欲しい言葉です。
目次
- 「幾多」とは?
- 「幾多」の表現の使い方
- 「幾多」を使った例文と意味を解釈
- 「幾多」の類語や類義語
「幾多」とは?
「幾多」とは、数、または量がとても多いことを表す言葉です。
長さに使うこともできますが、その場合には物理的な長さではなく、時間のそれに対して使ってください。
使い方の例として、「幾多の議論を重ねた」、「幾多の材料が無駄になった」のような形から、「幾多の時間が掛かった」という使い方まで、それだけ多い数や量、時間の表現になります。
- 「幾多」の読み方
「幾多」の読み方
「幾多」は、「いくた」と読んでください。
よく間違えられるのが「あまた」という読み方ですが、この「あまた」には別の表記があり、「数多」と書く言葉です。
ですが、意味がよく似ていることに加え、見た目も似ている言葉同士なので、どちらが「いくた」なのか、「あまた」なのかと分からなくなってしまうことが少なくありません。
同様に使える言葉ながら、別の言葉となるので注意してください。
「幾多」の表現の使い方
「幾多」は、先のように数や量、または時間の長さに対してそれらがとても多い、とても長いと使う言葉ですが、広さに対しては使わない言葉です。
また、それだけで多い、長いという表現になる為、逆に少ない、短いことは表現できません。
読み方で間違えられることが多い「数多」とほとんど同じ意味なので、そちらを用いても構いませんが、その場合も使える対象は一緒で、広さには使わない言葉です。
「幾多」を使った例文と意味を解釈
「幾多」を使った例文と、その意味の解釈です。
使い方が限られている言葉なので、例文もそれほど形はありません。
- 「幾多」を使った例文1
- 「幾多」を使った例文2
「幾多」を使った例文1
「幾多の意見の中から採用されたのが、この3つだと聞いている」
とても多くの意見の中から、3つを採用したと言っています。
この意見や議論、課題のような目には見えないものの数に対して使うことも多い言葉です。
「幾多」を使った例文2
「幾多の時を経て、現在の世の中が形成されたのは言うまでもない」
現在の世の中になるまでには、長い歴史があったと使っている例になります。
とても長い時間という意味でうまく使っている形だと捉えていいでしょう。
「幾多」の類語や類義語
「幾多」と似た意味のある言葉です。
既に挙げた「数多」以外にも、とてもよく似た意味をもつ言葉があります。
- 「膨大」【ぼうだい】
「膨大」【ぼうだい】
この「膨大」は、数や量から、時間、更には広さに対しても使える言葉です。
それらがとても多い、長い、広いと使える表現の為、「幾多」より使い勝手がいいかも知れません。
「膨大な数の課題がある」、「見るからに膨大な量だ」、「膨大な時間が必要だ」、そして、「膨大な広さがあった」のように使ってください。
「幾多」は、「数多」と間違えないように気を付けて使ってください。
どちらを使っても意味は変わりませんが、明確に別の言葉なので注意しましょう。