「突貫」とは?意味や使い方!例文や解釈
「突貫」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「突貫」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「突貫」とは?
- 「突貫」の表現の使い方
- 「突貫」を使った言葉と意味を解釈
- 「突貫」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「突貫」の反対語
- 「突貫」の類語や類義語・言い換え
- 「突貫」の英語と解釈
「突貫」とは?
「突貫」とは突き通すこと、全力で一気に事を進めることといった意味があります。
- 「突貫」の読み方
「突貫」の読み方
「突貫」と書いて「とっかん」と読みます。
「突貫」の表現の使い方
「突貫」とは突き通す、全力を上げて一気に事を進めるという意味で使います。
「突貫作業で何とかする」「突貫工事だから手抜きがあった」などと使います。
「突貫」を使った言葉と意味を解釈
「突貫」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「突貫作業」
- 「突貫工事」
- 「突貫する」
「突貫作業」
「突貫作業」とは休みをとらずに、一気に行われる作業のことを言います。
「さらに人員を増やして、突貫作業は行われた」「昼も夜も突貫作業を続けた結果、何とか納期には間に合ったという次第」などと使います。
「突貫工事」
「突貫工事」とは短期間で一気に仕上げる工事のことを言います。
「突貫工事で、手抜きが多いのは許せない」「納期が迫っているので突貫工事である」「突貫工事ではあるが丁寧に仕上げた」「突貫工事でいい加減な仕事をする」などと使います。
「突貫する」
「突貫」とは、大声を上げて敵陣に攻め込むという意味も持っています。
突撃と同じ意味合いとなると覚えておけばわかりやすいでしょうか。
「覚悟を決めて、全軍が突貫する」「明日、敵の全軍で突貫されればここが落ちるのは時間の問題だ」「勇気のある兵たちが、突貫する」などと使います。
「突貫」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「突貫」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「突貫」を使った例文1
- 「突貫」を使った例文2
「突貫」を使った例文1
「納期に余裕はまったくないので、突貫作業になることは覚悟しておいて欲しい」
作業というのは、納期があります。
これは守らなければ信用にかかわりますし、相手にも非常に迷惑をかけてしまうことです。
納期に余裕がない場合は、休み返上で何とか仕上げるほかないのです。
そのような休み返上で一気に行われる作業のことを「突貫作業」と言うのです。
「突貫」を使った例文2
「我が家のリフォームは突貫工事だったせいか、適当な箇所があって腹が立っている」
「突貫工事」とは短い期間で一気にする工事のことを言います。
別に「突貫工事」そのものが悪いことはないのですが、時間が少ないですとどうしても間に合わせる為に手抜きになりやすいことがあります。
その為「突貫工事」と言う言葉自体に「手抜き」「杜撰」といったニュアンスを含めて言う人もいるでしょう。
「突貫」の反対語
「突貫」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「後退」【こうたい】
- 「膠着」【こうちゃく】
「後退」【こうたい】
「後退」とは後方へ退く、勢いが衰えるといった意味がある言葉です。
「突貫」とは大声を上げて敵へ攻め込むといった意味合いがありますので、その意味においての反対語として「後退」が当てはまるでしょう。
「日に日に後退している」「学力の後退」「景気の後退」などと使います。
「膠着」【こうちゃく】
「膠着」とは物事がある状態を長期間保っており、変化がないことを言います。
「戦線が膠着して動かなくなって半年だ」「膠着状態は続いている」「この膠着状態をどうやって打破するかいい考えをみんなで出してくれ」などと使います。
「突貫」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「突貫」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「突撃」【とつげき】
- 「突進」【とっしん】
- 「にわか仕事」【にわかしごと】
- 「やっつけ仕事」【やっつけしごと】
- 「急ごしらえ」【きゅうごしらえ】
「突撃」【とつげき】
「突撃」とは敵陣へ攻め込むこと、まっすぐに目的に向かい進むといった意味があります。
「迷いなく突撃命令を出す」「全員突撃」「突撃しても相手はすでに逃げた後であった」「突撃訪問なんてしたら非常識な人だと思われるだけよ」などと使います。
「突進」【とっしん】
「突進」とは勢いよく、まっしぐらに進むこと、突き進むこと、目的を達成する為に全力を出すことを言います。
「猪が突進してくると本当に怖い」「敵陣目がけて、突進していく」「目的を達成する為に突進するのもいいけれど、頑張り過ぎて心が折れないようにね」という風に使います。
「にわか仕事」【にわかしごと】
「にわか仕事」とはかりそめ、臨時、すぐさまにした仕事という意味ですから、短時間で仕上げた仕事ということになります。
悪い意味ではちょっとの時間で作って手抜きである、といったことになるでしょう。
「にわか仕事をするなら雇わない」「にわか仕事で仕上げたものと、丁寧に作られたものは違う」「にわか仕事で小屋を作った、とりあえずは何とかなる」などと使います。
「やっつけ仕事」【やっつけしごと】
「やっつけ仕事」とは間に合わせの、適当でいい加減な仕事のことを言います。
「途中でもうやる気が失せてしまって、とりあえずできあがればいいとやっつけ仕事で仕上げたよ」「彼はいつでもやっつけ仕事だから頼みたくない」「やっつけ仕事ばかりで、彼にはプライドというものがないのだろうか」という風に使います。
「急ごしらえ」【きゅうごしらえ】
「急ごしらえ」とは急場しのぎで、間に合わせのものを作ることを言います。
「急ごしらえの屋台で営業を再開する」「この犬小屋は父の急ごしらえ」などと使います。
「突貫」の英語と解釈
「突貫」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“rush”という単語を使います。
例文は“rush work”(突貫工事)となります。
いかがでしたでしょうか。
「突貫」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。