「混濁」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「混濁」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
この言葉は、使われている漢字が難しく、実際に会話の中でも、聞く機会が少ないかもしれません。
そこで今回は、この「混濁」という言葉にフォーカスして、その意味や使われそうな場面をケーススタディとして見ていきたいと思います。
目次
- 「混濁」とは?
- 「混濁」の対義語
- 「混濁」の表現の使い方
- 「混濁」を使った例文と意味を解釈
- 「混濁」の類語や類義語
「混濁」とは?
「混濁」とは、「色々なものが入り混じって濁ること」といういみがあります。
また、そこから意味が転じて、比喩的に「世の中が乱れて汚れること」や「心が乱れて意識がはっきりしなくなること」という解釈がされるようになりました。
- 「混濁」の読み方
「混濁」の読み方
「混濁」は「こんだく」という読み方をしますが、「混濁」が結構難しい漢字を使うので、ここで正しく読めるように理解を深めてください。
「混濁」の対義語
「色々なものが入り混じって濁ること」という意味を持つ「混濁」の対義語としては「清澄」という言葉が挙げられます。
「澄みきっていて清らかなこと」という意味になり、「清澄な山々の空気でとても遠くまで見渡すことができる」というような使い方ができます。
また、人の心など心理的描写を表現する言葉としても使うことができる言葉です。
「混濁」の表現の使い方
「混濁」は「世の中が乱れて汚れること」や「心が乱れて意識がはっきりしなくなること」という意味がありますので、世の中の動きが混迷した時などに、そのことを説明するような時に使われています。
「混濁」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「混濁」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「混濁」を使った例文1
- 「混濁」を使った例文2
「混濁」を使った例文1
「視界が多少混濁しているだけで、何とか車の運転は大丈夫だと思う」
この例文で出てくる「混濁」は、心理的な描写やの高い世の中の混迷度合いを表現したものではなく、素直に目が濁ってしまい、視界を遮ってしまいそうなことを言っています。
もしかすると、白内障になった人が無理矢理、車を運転しようとしている場面かもしれません。
「混濁」を使った例文2
「彼の話し方は、かなり混濁している感じなので、お酒を結構飲んでいるみたいだ。本当に大丈夫だろうか?」
ここでの「混濁」は「意識がはっきりしなくなっている」という意味合いが込められています。
アルコールを大量に摂取してしまったために、意識がもうろうとしているのでしょう。
話口調もろれつが回らなくなり、歩き方も千鳥足となっているので、見ている周りの人達の方が心配しているのです。
「混濁」の類語や類義語
「混濁」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「不透明」【ふとうめい】
- 「混乱」【こんらん】
「不透明」【ふとうめい】
「不透明」という言葉が「混濁」の類義語として扱うことができます。
「透き通っている状態ではないこと」という意味がある他に、ここから転じて比喩的に、「情勢の好転がはっきりと見通すことができないこと」という意味になります。
「混乱」【こんらん】
「混乱」も「混濁」の解釈と通じるものがありますが、「明確で秩序立った思考と行動がない精神状態」という意味で使われています。
「安定せず非論理的な精神状態」というように人の心理的なことを表現していますが、物事の動向に秩序が保たれていない場合でも使われることがあります。
めったに使う機会が少ない「混濁」について、意味や活用シーンを紹介してきましたが、物事の状況を説明する時に使える言葉かもしれません。
かなり混迷しているさまを連想してしまうのですが、先行きが不透明で全く予測が難しい時に使われる言葉でしょう。
このようなことは、今の時代では珍しいことではなさそうです。