「煮え切らない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「煮え切らない」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味があるのか、語源や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「煮え切らない」とは?
- 「煮え切らない」の表現の使い方
- 「煮え切らない」を使った例文と意味を解釈
- 「煮え切らない」の類語や類義語
「煮え切らない」とは?
「煮え切らない」の概要について紹介します。
- 「煮え切らない」の読み方
- 「煮え切らない」の意味
- 「煮え切らない」の由来
- 「煮える」と「煮え切る」の違い
「煮え切らない」の読み方
「煮え切らない」は「にえきらない」と読みます。
「きらない」と平仮名表記にすることもあります。
「煮え切らない」の意味
「煮え切らない」の意味は「態度がはっきりしないこと」です。
何か決断をしなければならない場面で、結論がつけられずにいつまでも考えていたり、色々と心配ばかりして中々行動を起こそうとしないことを言います。
「煮え切らない」の由来
「煮え切らない」の由来は、鍋の中身がまだ煮えておらず、生煮えで食べられない状態からきています。
一応加熱はしてあるものの、芯まで火が通っていないので、硬くて食べられない、食べてもまずいという中途半端な状態です。
ここから「態度がはっきりしないこと」「ぐずぐすとしている様子」のたとえとして使われる様になりました。
「煮える」と「煮え切る」の違い
食材をゆでて調理する場合、「煮える」という言葉があります。
「煮える」は「沸騰した汁の中で、食べ物に熱が通り食べられる状態になること」という意味です。
「煮え切る」は、「煮える」に「最後までそれを終える」「し尽くす」という意味が加わります。
つまり、「煮え切る」は「決着を付ける」という意味があるのです。
「煮え切らない」が「決断できない」という意味で使われているのはこの為です。
「煮え切らない」の表現の使い方
「煮え切らない」の使い方を紹介します。
- 慣用句として使う
- 悪い意味で使われる
慣用句として使う
「煮え切らない」は慣用句であり、基本的に変化はしません。
「煮え切る」「煮え切るだろう」などの使い方はしないのです。
悪い意味で使われる
「煮え切らない」はいつまでもぐずぐずしている様子を表しますので、悪い意味で使われます。
「煮え切らない性格」と言われたら「ぐずぐずしている」と言われているのと同じだと思いましょう。
「煮え切らない」を使った例文と意味を解釈
「煮え切らない」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「煮え切らない」を使った例文1
- 「煮え切らない」を使った例文2
「煮え切らない」を使った例文1
「社長が煮え切らない態度を取った為に取引をライバル会社に取られてしまった」
社長が決断に迷ったお蔭で、大手の取引先との契約をライバル会社に取られてしまったことを表しています。
「煮え切らない」を使った例文2
「彼氏が結婚に対して煮え切らない態度を取ったので、別れることにした」
女性が適齢期になっても、男性の方がいつまでも結婚を渋っていた為に、別れて新たに結婚相手を探すことにしたことを表しています。
「煮え切らない」の類語や類義語
「煮え切らない」の類語を紹介します。
- 「思い切りが悪い」【おもいきりがわるい】
- 「優柔不断」【ゆうじゅうふだん】
「思い切りが悪い」【おもいきりがわるい】
「ものごとに挑戦する勇気や決断力が欠けていること」という意味です。
「優柔不断」【ゆうじゅうふだん】
「ぐずぐずしてものごとを決断できないこと」という意味です。
「煮え切らない」は「態度がはっきりしないこと」という意味です。
いつまでも決められずにぐずぐずしている人に対して使ってみましょう。