「匹敵」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説などで「匹敵」という言葉を見掛けることがありますが、一体どの様な意味なのでしょうか。
言葉の由来や例文なども併せて詳しく紹介します。

目次
- 「匹敵」とは?
- 「匹敵」の表現の使い方
- 「匹敵」を使った例文と意味を解釈
- 「匹敵」の類語や類義語
「匹敵」とは?

「匹敵」の概要について紹介します。
- 「匹敵」の読み方
- 「匹敵」の意味
- 「匹敵」の漢字の成り立ち
- 何故馬に「匹」なのか
「匹敵」の読み方
「匹敵」は「ひってき」と読みます。
「ひきてき」と読み間違わない様にしましょう。
「匹敵」の意味
「匹敵」の意味は「能力や価値などを比較して同じ程度であること」「肩を並べる」です。
何か非常に優れているものがあり、それとは別に同じ位優れていると言われるものがあることを言います。
双方を比較してみると、どちらも同じレベルで甲乙つけがたい時の表現です。
「匹敵」の漢字の成り立ち
「匹敵」の「匹」は象形文字で、馬が2頭並んでいる様子からきています。
「2頭の馬が並んでいる=同じレベルのものが並んでいる」という意味です。
「敵」は「競い合う相手」という意味です。
これらの漢字が組み合わさり「同じレベルで競い合う相手」という意味で使われる様になりました。
何故馬に「匹」なのか
馬を数える時には「1匹、2匹」ではなく「1頭、2頭」と言います。
大昔は馬も小動物と同じ様に「1匹、2匹」と数えられていました。
その後海外から英語の単位である“head”が伝わり、大型動物を「1頭、2頭」と数える様になったのです。
「匹敵」の表現の使い方

「匹敵」の使い方を紹介します。
- 「匹敵する」として使う
- 対象物が複数ある時に使われる
- 敵味方関係無い
「匹敵する」として使う
「匹敵」は名詞形で、多くの場合は「匹敵する」として使われます。
使い方が限定されていて、「匹敵される」と受け身で使われることはありません。
対象物が複数ある時に使われる
「匹敵」は、比較する対象となるものが2つ以上ある時に使われます。
それぞれがほぼ同じレベルであることが基本です。
一つのものに対して使われることはありません。
敵味方関係無い
「匹敵」というと「敵」を表す言葉の様ですが、敵味方は関係ありません。
単に「同じ程度である1対のライバル」を表す言葉であり、「敵対する」という意味はないのです。
「匹敵」を使った例文と意味を解釈

「匹敵」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「匹敵」を使った例文1
- 「匹敵」を使った例文2
「匹敵」を使った例文1
「彼の計算力はコンピュータに匹敵する」
暗算が得意な人がいて、桁数の多いの計算でも瞬時にできることから、コンピュータの様な頭脳であると言われています。
「匹敵」を使った例文2
「給料の1年分に匹敵するボーナスを貰える会社がある」
非常に儲かっている会社があり、ボーナスが給料の1年分に当たると言われていることを表しています。
「匹敵」の類語や類義語

「匹敵」の類語を紹介します。
- 「肩を並べる」【かたをならべる】
- 「負けず劣らず」【まけずおとらず】
「肩を並べる」【かたをならべる】
「横に並ぶ」の他に「同じ程度の能力や地位を持ち、対等の立場で張り合う」という意味があります。
「負けず劣らず」【まけずおとらず】
「お互い実力が同じ位で優劣がつけにくいこと」という意味です。
「匹敵」は「能力や価値などを比較して同じ程度であること」という意味です。
お互いに対するほめ言葉として使ってみましょう。