「負けず劣らず」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
世の中には、数多くの競争の機会がありますが、勝ったり負けたりするのが人生の常でしょう。
このような環境の中で、「負けず劣らず」という言葉があることをご存知でしょうか?
時々耳にすることもある言葉かもしれませんが、今回はこの「負けず劣らず」について説明をしていくことにします。
目次
- 「負けず劣らず」とは?
- 「負けず劣らず」の語源や由来
- 「負けず劣らず」の表現の使い方
- 「負けず劣らず」を使った例文と意味を解釈
- 「負けず劣らず」の類語や類義語・言い換え
「負けず劣らず」とは?
「負けず劣らず」とは、「互いに優劣がつきにくい状態」のことを意味する言葉です。
簡単に言うと「互角」という言葉で言い表すことができ、「負けず劣らずの腕前だ」といったような形で使われています。
- 「負けず劣らず」の読み方
「負けず劣らず」の読み方
「負けず劣らず」は「まけずおとらず」と読みますが、特別な読み方をするわけではないので、ここできちんと押さえておくことにしましょう。
「負けず劣らず」の語源や由来
「負けず劣らず」の語源を考えてみると、「負けず」=「負けない」と「劣らず」=「同レベル」という似たような解釈の言葉が2回繰り返されていることが分かります。
このことから、「負けず劣らず」は「互角」という意味で使われるようになったと考えられます。
「負けず劣らず」の表現の使い方
「負けず劣らず」は、色々な闘いや競争の場面で2者間の力が均等で全く勝負が着かないような時に使われます。
「負けず劣らず」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「負けず劣らず」の例文を見ながら、具体的な活用シーンを考えてみることにします。
- 「負けず劣らず」を使った例文1
- 「負けず劣らず」を使った例文2
「負けず劣らず」を使った例文1
「2人とも負けず劣らずの試合運びで、観客は大いに感動したのです」
テニスや卓球、野球、バレーなどスポーツの試合を観ていると、片方が圧倒的な力で勝利するより、力が拮抗している両者が戦った方が白熱した試合運びとなります。
観る人もその方も、とても楽しくなって、大いに盛り上がります。
「負けず劣らず」を使った例文2
「双方とも、負けず劣らずの能力で勝負は延長戦にもつれ込んだのです」
これも2人の試合の場面のようですが、延長線までもつれ込むことは、両親の実力がほとんど変わらず、勝敗がどのようになるか全く分からないのです。
「負けず劣らず」の類語や類義語・言い換え
「負けず劣らず」を他の言葉で言い換えるなら、どのような言葉が使えるかを見ていくことにしましょう。
- 「引けを取らない」
- 「勝るとも劣らない」
「引けを取らない」
「引けを取らない」という言葉が「負けず劣らず」と類義語として見ることができるでしょう。
「全く見劣りしない」、「互角だ」というような意味の言葉です。
元々は「引けを取る」という言葉が原形ですが、その否定形で「引けを取らない」という言い回しになります。
「勝るとも劣らない」
片方が勝るとも劣らない」という言い回しもあり、「それ以上ではあっても劣っていることはない」という意味になります。
但し、「互角またはそれ以上である」という解釈もあり、「負けず劣らず」と若干異なる見方もできます。
「少なくとも互角以上」という理解ができますので、2者間の闘いで勝利するのは、精神力がどこまで保てるか、あるいは時の運次第ということになるかもしれません。
「負けず劣らず」の意味や活用シーンを見てきましたが、理解を深めることができたことと思います。
この言葉は、私達の身近なケースで当てはまる場面が結構ありそうですが、試合では観客が楽しめるゲーム展開になることがよくあります。
せっかく見るのであれば、「負けず劣らず」の試合を見る方が楽しくなりますが、戦っている当事者は必死で戦っているはずです。
このような場面に遭ったなら、大きな声援を贈ることにしましょう。
どちらが勝っても、讃えることをすることがマナーだと思います。