「見納め」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「見納め」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「見納め」とは?
- 「見納め」の表現の使い方
- 「見納め」を使った例文と意味を解釈
- 「見納め」の類語や類義語
「見納め」とは?
「見納め」の概要について紹介します。
- 「見納め」の読み方
- 「見納め」の意味
- 「見納め」と「見収め」の違い
「見納め」の読み方
「見納め」は「みおさめ」と読みます。
辞書によっては「見納め・見収め」どちらも載っているものがありますが、基本的には「見納め」が使われます。
意味の違いは後程紹介します。
「見納め」の意味
「見納め」の意味は「もうこれで見るのは最後であること」です。
人の顔やもの、風景など、何らかの事情で二度と見られない時の表現です。
「見納め」と「見収め」の違い
辞書にはどちらも同じ意味で載っていますが、「納める」と「収める」は使分けがあります。
「納める」は「しまい込んでおしまいにする」という意味です。
「収める」は「取り込んで安定した状態に戻すこと」という意味です。
「見納め」は「これで見るのが最後」という意味ですので、「納」を使うのが正しい書き方です。
「見納め」の表現の使い方
「見納め」の使い方について紹介します。
- 不吉なこととは限らない
- 「見納め下さい」とは
不吉なこととは限らない
「見納め」というと、人が亡くなる間際の状態をイメージする人も多いでしょう。
しかし「見納め」は不吉なシーンだけではなく、有名人の引退コンサートや、引越す時等にも使われます。
新しいスタートを切る為の言葉にもなるのです。
また、「今年は見納め」など、区切りを付ける言葉としても使われています。
「見納め下さい」とは
最近ネット上で「見納め下さい」という言葉を見掛けます。
主に個人的な画像や動画を投稿した時のコメントに使われている表現ですが、こちらは「お納め下さい」或いは「笑納下さい」の誤用と思われます。
「笑納」とは「つまらないものですが笑ってお納め下さい」という謙遜語です。
わざとスラングとして使われている可能性もあり、最近では「#見納め下さい」というタグも作られ、若者言葉として定着しつつあります。
「見納め」を使った例文と意味を解釈
「見納め」を使った例文を紹介します。
- 「見納め」を使った例文1
- 「見納め」を使った例文2
「見納め」を使った例文1
「建て直しをするのでこの家も今日で見納めだ」
家の建て直しをすることが決まり、解体が始まる前日の言葉です。
古い家はこれで最後になりますが、数か月後には新しい我が家を見られることでしょう。
「見納め」を使った例文2
「(定年退職により)部長の顔も今日で見納めと思うと寂しい」
部長が定年退職をするので、今日でもう会えなくなるという意味です。
会社を辞めてしまえば友達でもない限りまず会う機会はないでしょう。
「見納め」の類語や類義語
「見納め」の類語を紹介します。
- 「お別れ」【おわかれ】
- 「オーラス」【おーらす】
「お別れ」【おわかれ】
「互いに離れて会えなくなること」という意味です。
「お」が付くことで相手との別れを惜しんでいる様子を表します。
「オーラス」【おーらす】
“all last”(全ての終わり)を日本語化した言葉で「これで本当に最後」という意味です。
主にコンサートのアンコールに使われます。
「見納め」は「もうこれで見るのは最後であること」という意味です。
悲しい意味ばかりではなく、前向きな意味で使ってみましょう。