「惹起」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「惹起」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉を知っている人は、日頃から言葉の勉強をされている人ではないかと思います。
自ら使ったことがない、あるいは見たり聞いたりしたことがないという人が、大半でしょう。
そこで、今回は「惹起」について考察していくことにします。
目次
- 「惹起」とは?
- 「惹起」の表現の使い方
- 「惹起」を使った例文と意味を解釈
- 「惹起」の類語や類義語
「惹起」とは?
「惹起」とは「事件や問題などを引き起こすこと」という意味がある言葉です。
「惹」は「ひく」とも読むのですが、「ひく」、「招く」、「引き起こす」、「惹きつけるいった意味合いを持っています。
- 「惹起」の読み方
「惹起」の読み方
「惹起」は「じゃっき」と読みますが、「惹」という漢字自体、普段の場面で頻繁に使う文字ではないので、「惹起」の読み方で悩む人も多いでしょう。
ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「惹起」の表現の使い方
「惹起」は「問題や事件を引き起こす」という意味がありますので、政治的な問題や時事ニュースに出て来る問題などで使われることが多い言葉です。
しかし、「引き起こす」でも、いい意味で使われることがありませんので注意が必要です。
「惹起」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「惹起」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「惹起」を使った例文1
- 「惹起」を使った例文2
「惹起」を使った例文1
「彼のたった一言で、このように大きな問題を惹起するとは、本人も思ってもみなかったはずだ」
よくあるのは、人がちょっとした発言をしたばかりに、その言葉が大きな波紋を呼んでしまい問題になることです。
特に政治家や企業のトップの発言は、関係業界での影響力が大きいだけに、自分の発する言葉の使い方に慎重にならざるを得ません。
「公人」という立場の人であれば、なおさらのことです。
「惹起」を使った例文2
「あの国では、独立問題が次第に激化して民族紛争を惹起していくのだった」
「惹起」を使う場面としては、典型的な活用シーンかもしれません。
日本では、例文であるようなことはあまり発生しませんが、国によっては単一民族ではなく、多種多様な民族で構成されている国々がたくさんあります。
アメリカ・中国なども代表的な事例国ですが、一旦、独立運動が起こってくると、その活動が民族紛争に拡大していく可能性もあるので、非常に神経質な問題でもあると思います。
「惹起」の類語や類義語
「惹起」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「誘発」【ゆうはつ】
- 「招く」【まねく】
「誘発」【ゆうはつ】
「誘発」という言葉が「惹起」の類義語として活用することができます。
「あることが原因となって他のことを引き起こすこと」という意味で使われていますが、例文で「独立運動が民族紛争を惹起していく」という文も「独立運動が民族紛争を誘発していく」と置き換えることができます。
「招く」【まねく】
「招く」も類義語の1つになり、「好ましくない事態を引き起こす」という意味で使われています。
「惹起」について見てきましたが、この言葉はめったに使われることがないものだけに、今回の記事をご覧になって、その活用法をマスターして色々な場面で試してみてください。