「史実」とは?意味や類語!例文と解釈
「史実」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「史実」という言葉について詳しく紹介していきます。
目次
- 「史実」とは?
- 「史実」の対義語
- 「史実」の表現の使い方
- 「史実」を使った例文と意味を解釈
- 「史実」の類語や類義語
「史実」とは?
「史実」というのは歴史上の事実という意味になります。
あ
歴史上の事実、と言われてもよくわからない、と感じる人もいるかもしれませんね。
歴史というのは作られるものだとも言われています。
例えば夫婦喧嘩をしたとしてもそれぞれ捉え方が異なるように、同じことを経験しても国によって捉え方が異なります。
従って、歴史というのは国によって解釈が違うということになるのです。
それに対し、「史実」というのは歴史上の事実であり、実際に起こったことを指しています。
例えば、最近は新選組などが大きな人気を集めていますが、少女漫画として描かれたりすることもありますよね。
このような少女漫画は「史実」を元にしたフィクションだといえます。
- 「史実」の読み方
「史実」の読み方
「史実」は「しじつ」と読みます。
歴史学などにおいてはよく使われる表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「史実」の対義語
ここでは「史実」の対義語を紹介していきます。
- 「伝説」【でんせつ】
「伝説」【でんせつ】
「伝説」というのはその地域に根付いて事実として人々が言い伝えと話し、という意味になります。
自然現象になどにまつわるありきたり、日常茶飯事のものでは無い以上体験を形式上「事実」として伝えた話を「伝説」といいます。
例えば浦島太郎や桃太郎も一種の「伝説」ですね。
あるいは、「この地域には人魚がいる」などという「伝説」もあります。
真実のほどは定かでは無いけれど、強く信じられている場合にも「伝説」という表現が使えるのです。
「史実」の表現の使い方
「史実」は歴史上の事実という意味になります。
例えば、有名なところでいうと1945年8月6日、広島に原爆が投下されましたね。
これによって広島では1945年12月末までに14万人死亡したと考えられています。
しかし、この時は今ほど戸籍の制度がしっかりとしておらず、子供たちは疎開によって地元を離れていることも多く、しっかりとした人数は把握されていません。
つまりこの数字は正しくない可能性もあり、「史実」ではないといえます。
それに対し、広島に原爆が投下されたというのはゆるぎない「史実」になります。
「史実」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「史実」を使った例文1
- 「史実」を使った例文2
「史実」を使った例文1
「最近は史実を使った漫画が多いです」
最近は歴史に関心を持つ人が増えたとも言われており、「史実に基づいた漫画」も増えましたね。
例えば江戸時代や明治時代は漫画でも多く使われており、華やかな時代だと考えている人も多いのではないでしょうか。
特に新選組や徳川幕府は漫画の素材としても多く使われており、漫画で歴史を勉強しているという人もいるかもしれませんね。
「史実」を使った例文2
「史実はゆるぎない事実を指しています」
先ほども述べた通り、歴史というのはどちら側にいるかによって解釈が異なります。
その一方で「史実」は事実を指しますので、解釈が異なるという事はありません。
しかし、特に戦争においては何人の命が奪われたかということに関して国によって考え方が異なり、トラブルになる場合もあります。
何人の命が失われたのかという事はしっかりとした記録がないため、どうしても加害国側の記録は数が少なくなる傾向にあり、被害国側の記録は数が多くなることも珍しくありません。
「史実」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「本物」【ほんもの】
- 「真実」【しんじつ】
「本物」【ほんもの】
「本物」は偽物や作り物ではなく本当のもの、という意味になります。
例えば「本物の情報」などという表現がありますね。
「真実」【しんじつ】
「真実」は嘘や偽りではない本当のことを指しています。
真実は事実と同様であり、皆が一致する1つの場合もあり、人それぞれ複数存在することもあります。
「史実」は歴史を学ぶ上では重要な表現の1つです。
どれが本当に起こったことなのか、見誤らないようにしなければいけません。