「物議を醸す」とは?意味や使い方!例文や解釈
「物議を醸す」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「物議を醸す」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「物議を醸す」とは?
- 「物議を醸す」の表現の使い方
- 「物議を醸す」を使った言葉と意味を解釈
- 「物議を醸す」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「物議を醸す」の反対語
- 「物議を醸す」の類語や類義語・言い換え
- 「物議を醸す」の英語と解釈
「物議を醸す」とは?
「物議を醸す」とは、世間の議論を引き起こすという意味で使う言葉です。
- 「物議を醸す」の読み方
「物議を醸す」の読み方
「物議を醸す」と書いて「ぶつぎをかもす」と読みます。
「物議を醸す」の表現の使い方
「物議を醸す」の「物議」とは世間の批評、取沙汰という意味になります。
「醸す」とはある物事や事態を作り出していく、もたらすという意味ですから、世間の批評を作り出す、もたらすで、議論となるようなことを起こすという意味で使うのです。
つまりは問題行動をとる人は「物議を醸す」ことをしていると言えるでしょう。
「またしても、彼の言動が物議を醸すこととなった」「彼の発言が物議を醸す原因となったのは間違いない」などと使います。
「物議を醸す」を使った言葉と意味を解釈
「物議を醸す」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「彼の態度が物議を醸す」
- 「発言が物議を醸す」
- 「物議を醸す時が来る」
「彼の態度が物議を醸す」
「物議を醸す」は世間の議論を引き起こすという意味ですから、いい意味、悪い意味どちらでも使われる言葉です。
「彼の態度が物議を醸す」とは、ある人のとった態度がいいことであれ、悪いことであれ、それが世間の議論の引き起こすきっかけとなったということになります。
「発言が物議を醸す」
何気なく放った言葉であれ、よく考えて口にしたことであれ、ある発言がもとになって、世間の議論を引き起こすことになることを「発言が物議を醸す」と言います。
「先日の記者会見での彼女の発言が物議を醸していますが・・・」「社内では、彼の発言が物議を醸している」などと使います。
「物議を醸す時が来る」
「物議を醸す」とは、世間の議論を引き起こすという意味です。
そのような時が来るということで、近い将来、未来においてみんなで話し合うことが来るだろうという意味合いになります。
「環境問題について、いずれ物議を醸す時が来る」「今は気づいていない人も多いが、将来的に物議を醸す時が来る」などと使います。
「物議を醸す」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「物議を醸す」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「物議を醸す」を使った例文1
- 「物議を醸す」を使った例文2
「物議を醸す」を使った例文1
「彼女の発言が物議を醸しているが、誰もが思っていたことをはっきり言ったことは素晴らしいと評価できる」
言いにくいことをはっきり言ってしまうことで、それまでの流れを変えてしまう、騒ぎを起こしてしまうことがあります。
そのような状態になっていることを「物議を醸している」と言い表すのです。
「物議を醸す」を使った例文2
「隠されていた内情が暴かれて、物議を醸し、世間は大騒ぎとなっている」
隠していたことが暴かれる、世間の知るところとなりますと、大騒ぎになります。
色々な意見、裏事情なども次々に出てくることになります。
それを「物議を醸し」と言い表すのです。
「物議を醸す」の反対語
「物議を醸す」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「黙殺される」【もくさつされる】
- 「話題にもならない」【わだいにもならない】
「黙殺される」【もくさつされる】
「黙殺される」とは無視されること、取り合ってもらえないことを言います。
「意見を言ったが、全ての関係者に黙殺されてしまった」「事実を言ったところで、町内会の連中に黙殺されるだけだね」などと使います。
「話題にもならない」【わだいにもならない】
「物議を醸す」の反対の意味の言葉を簡単に言えば「話題にもならない」ということになります。
話のネタにもしてもらえない、つまり相手にしてもらえない、スルーされるということになります。
「意見を言ったが、話題にもならないままで終わった」「宣伝もしたが、話題にもならない」などと使います。
「物議を醸す」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「物議を醸す」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「波風を起こす」【なみかぜをおこす】
- 「騒ぎになる」【さわぎになる】
- 「世を騒がす」【よをさわがす】
- 「世間を賑わす」【せけんをにぎわす】
「波風を起こす」【なみかぜをおこす】
「波風を起こす」とは揉め事、ごたごたを起こすという意味になります。
「余計なことばかり言って波風を起こすのは止めろ」「私の発言がこのような波風を起こすことになり申し訳ない」という風に使います。
「騒ぎになる」【さわぎになる】
「騒ぎになる」とは事件になる、それに伴うごたごたが起こる、騒動といった意味になります。
「不用意な発言から騒ぎになる」「ひどい態度をとったことが原因で騒ぎになる」などと使います。
「世を騒がす」【よをさわがす】
「世を騒がす」とは世間をごたごたさせる、動揺させる、心配、不安にさせるという意味になります。
「あなたの行動が世を騒がし、迷惑をかけているのですよ」「世を騒がすようなことを言って大変申し訳ございません」という風に使います。
「世間を賑わす」【せけんをにぎわす】
「世間を賑わす」とは世の中を賑やかにするという意味ですからいい意味合いで「物議を醸す」の類語と言えるでしょう。
「大物スターが訪れて世間を賑わす」「〇〇社は、大サービスをすることで世間を賑わせている」などと使います。
「物議を醸す」の英語と解釈
「物議を醸す」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では「物議」は“discussion”という単語を使います。
例文は“cause controversy”(物議を醸す)、“arouse much controversy”(大いに物議を醸す)などとなります。
いかがでしたでしょうか。
「物議を醸す」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
意味は世間の議論を引き起こすということになります。
いい意味での議論、悪いことによる議論とどちらに対しても使います。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。