「尻尾を出す」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「尻尾を出す」という言葉を耳にしたことがあるかの思います。
この言葉は、日頃の会話の中でも時々使われることがありますし、仕事をしている場面でも、交渉相手との駆け引きの時に出てくる言葉かもしれません。
そこで今回は、この「尻尾を出す」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「尻尾を出す」とは?
- 「尻尾を出す」の語源や由来
- 「尻尾を出す」の表現の使い方
- 「尻尾を出す」を使った例文と意味を解釈
- 「尻尾を出す」の類語や類義語
「尻尾を出す」とは?
「尻尾を出す」とは、「それまでひた隠しにしていたことやごまかしが露見する」、「秘密にしていたことがバレる」、「ぼろを出す」と言ったような意味があります。
- 「尻尾を出す」の読み方
「尻尾を出す」の読み方
「尻尾を出す」は「しっぽをだす」という読み方になりますので、ここでしっかりとチェックをしておいてください。
「尻尾を出す」の語源や由来
「尻尾を出す」の語源を調べてみると、昔の化けた狐や狸が、何かの弾みで隠していた尻尾を出して正体を見破られることから、「尻尾を出す」が「隠されていた秘密が明確になってしまう」という意味で使われるようになったことが由来とされています。
「尻尾を出す」の表現の使い方
「尻尾を出す」は、「秘密にしていたことが、バレてしまう」というような意味がありますので、それまで誰にも気づかれなかった自分の本性や性格、姿などが知られてしまうような場面で使われることになります。
「尻尾を出す」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「尻尾を出す」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「尻尾を出す」を使った例文1
- 「尻尾を出す」を使った例文2
「尻尾を出す」を使った例文1
「奴は尻尾を出すまいと必死に努めていたが、追い詰められて、とうとう本性を出したのです」
どんなに知られてはならない自分の本性や性格をひた隠していたとしても、精神的に追い詰められて、極限状態になったなら、「尻尾を出す」ことはよくあるものです。
追い詰められても、中々、本性を見せることのない人は、そんなに多くはないでしょう。
「尻尾を出す」を使った例文2
「何れしまいには尻尾を出すから、今はずっとあいつの様子や動向を見張っておくことにしよう」
不思議なもので、怪しいと思った人物はやはり怪しいものです。
しかし、その証拠を掴むことが難しい場合は、「尻尾を出す」までずっと監視し続けることが必要です。
そのうち何処かのタイミングで正体を見せることに為るはずですが、長期戦覚悟でしょう。
「尻尾を出す」の類語や類義語
「尻尾を出す」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「明らかになる」【あきらかにする】
- 「露呈する」【ろていする】
「明らかになる」【あきらかにする】
「明らかにする」が「尻尾を出す」の類義語として挙げることができます。
「事柄がはっきりしていて、誰にもそうだと知れること」という意味で使われています。
「露呈する」【ろていする】
「露呈する」という言葉もありますが、「隠れていた事柄が表面に現れ出ること」、または「さらけ出すこと」という意味になり、「矛盾点が露呈した」、「本性を露呈する」というような使い方をします。
この言葉が使われる時は、もはや隠すことができないというニュアンスがあります。
「尻尾を出す」という言葉の意味や活用シーンを例文形式で紹介してきましたが、ご理解頂くことができたでしょうか?
この表現は、昔の話を由来としてきた言い回しですが、言葉の意味も感覚的に理解できている人が、結構多い言葉でもあります。
そのために「尻尾を出す」を色々な場面でさりげなく使いこなしている感もあります。
特にビジネスシーンにおいては、交渉事・折衝事などの場面で自分の本音をさらけ出さないようにして、駆け引きするようなことがありますが、その時に「尻尾を出す」ことがないようにしなくてはなりません。