「遺志を継ぐ」とは?意味や類語!例文と解釈
ニュースやドキュメンタリー番組で、「遺志を継ぐ」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「遺志を継ぐ」とは?
- 「遺志を継ぐ」と「意志を継ぐ」の違い
- 「遺志を継ぐ」の表現の使い方
- 「遺志を継ぐ」を使った例文と意味を解釈
- 「遺志を継ぐ」の類語や類義語
「遺志を継ぐ」とは?
「遺志を継ぐ」の概要について紹介します。
- 「遺志を継ぐ」の読み方
- 「遺志を継ぐ」の意味
- 「遺志を継ぐ」分解して解釈
- 「継ぐ」と「次ぐ」の違い
「遺志を継ぐ」の読み方
「遺志を継ぐ」は「いしをつぐ」と読みます。
読み方はそれ程むずかしくありませんが、「遺志」と同じ読み方をする漢字に「意志」「意思」がありますので、書き間違わない様にしましょう。
「遺志を継ぐ」の意味
「遺志を継ぐ」の意味は「故人が果たせなかった目的や願いを引き受けること」です。
亡くなった人が生前「こうしたい」と思っていたことを知っている人が、亡くなった後にその思いを遂げようとすることを言います。
生前夢や希望を持って活動をしていた人を敬い、その人の考えに賛同する人が行います。
「遺志を継ぐ」分解して解釈
「遺志を継ぐ」は「遺志+を(助詞)+継ぐ」で成り立っています。
「遺志」とは「亡くなった人が生前果たせずに、残してしまった目的や課題」という意味です。
目的を持って行動していたこれども志半ばで亡くなってしまい、残された人が「あの人が生きてたらそうしたいはずだ」と思ったことを表します。
「継ぐ」は「前の人の後にその地位や仕事、精神を存続させること」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「亡くなった人がやりたいと思って残していったことを存続させること」という意味で使われています。
「継ぐ」と「次ぐ」の違い
「継ぐ」と「次ぐ」は読み方は同じですが意味は違います。
「継ぐ」は、前に誰かが残したものを、後の人が引き受けてやる時の表現です。
「次ぐ」は誰かが行動していたすぐあとに続くことを言い、時間的にもすぐに起きることを表します。
「遺志を継ぐ」と「意志を継ぐ」の違い
「遺志を継ぐ」と「意志を継ぐ」は読み方は同じですが、意味が全く違います。
「遺志を継ぐ」は「故人が果たせなかった目的や願いを引き受けること」です。
その志を持った人が存在していた時の表現です。
「意志を継ぐ」は「ある行動をすると決めて、それを成し遂げようとする気持ちのこと」という意味です。
その人が「こうしたい」と決めたことを表しています。
因みに「意思」という言葉もあり、意味は「自分の考えや思い」という意味です。
「遺志」「意志」「意思」は使分けが難しいので覚えておきましょう。
「遺志を継ぐ」の表現の使い方
「遺志を継ぐ」が使われるシーンを紹介します。
- 職業を継ぐ
- 困難に挑戦する
職業を継ぐ
親の「遺志を継ぐ」という意味で最も多く使われるのが「職業を継ぐ」ケースです。
特に政治家は公約を掲げたりすることから、志を持って活動している人が多くなります。
困難に挑戦する
冬山登山や探検など、困難なことを志していた人に賛同して、その人が亡くなった後に目標を達成させようとする人に対して使われます。
「遺志を継ぐ」を使った例文と意味を解釈
「遺志を継ぐ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「遺志を継ぐ」を使った例文1
- 「遺志を継ぐ」を使った例文2
「遺志を継ぐ」を使った例文1
「父の遺志を継いで政治家の道に入った」
父親が政治家として成功した人で、やり遂げたいことが数多くあり、子供がその志を引き受けて政治家になったことを表しています。
「遺志を継ぐ」を使った例文2
「祖母の遺志を継いで名前を襲名した」
この人の祖母は有名な舞踊家或いは華道の家元だったのでしょう。
亡くなった後に名前を継ぐことを表しています。
「遺志を継ぐ」の類語や類義語
「遺志を継ぐ」の類語を紹介します。
- 「故人の意志を引き継ぐ」【こじんのいしをひきつぐ】
- 「亡き人の意志を継承する」【なきひとのいしをけいしょうする】
「故人の意志を引き継ぐ」【こじんのいしをひきつぐ】
「亡くなった人がやりたいと思ったことを継続させること」という意味です。
「亡き人の意志を継承する」【なきひとのいしをけいしょうする】
「亡くなった人のこころざしを引き受けて続けること」という意味です。
「遺志を継ぐ」は「故人が果たせなかった目的や願いを引き受けること」という意味です。
故人の志をしっかりと理解して使いましょう。