「気息奄々」の意味とは!類語や概要
日本語には四字熟語という形態を持つ言葉の種類があります。
この四字熟語は物事の状態を簡潔明瞭に表現することができますが、中にはめったに使われることのないものもありますが、その1つに「気息奄々」という言葉があります。
今回は、この「気息奄々」について考察していくことにします。
目次
- 「気息奄々」とは?
- 「気息奄々」の表現の使い方
- 「気息奄々」を使った例文と意味を解釈
- 「気息奄々」の類語や類義語
「気息奄々」とは?
「気息奄々」は、「きそくえんえん」という読み方をしますが、「物事が非常に苦しい」という意味をもっています。
「気息」とは「呼吸」のことを意味しており、「奄」は「塞がる」ということを指しています。
そのことから「奄々」を続けることで意味が強調され、このような意味になるのです。
「気息奄々」の表現の使い方
「気息庵々」は「息が途絶えがちになるほど身体が弱っている」という意味になりますので、今にも亡くなりそうな状態の人や、滅びそうな状態にある物事を指して使うことになります。
「気息奄々」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「気息奄々」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「気息奄々」を使った例文1
- 「気息奄々」を使った例文2
「気息奄々」を使った例文1
「あらゆるルールが壊されて、秩序がなく無法地帯となったこの国は気息奄々としている」
非常に極限状態で末期とも言える環境の国は、世界にまだまだ残されています。
そのような国のことを「規則奄々」という言葉で表現しています。
普通の言葉で言い表すと、「今にも滅びそうな国」ということになるでしょう。
「気息奄々」を使った例文2
「あいつは気息奄々とした状態になりながらも、まだ、目の奥には輝きを失っていなかったのです」
外見的には、今にも死を迎えるのではないかと思えるような「あいつ」は、目の前に奥には、まだ「生きる」意思を残していたようです。
その輝きを失うことがない限りは、決して命を失うことはないでしょう。
「気息奄々」の類語や類義語
「気息奄々」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「虫の息」【むしのいき】
- 「満身創痍」【まんしんそうい】
「虫の息」【むしのいき】
「虫の息」という言葉が、「気息奄々」の類義語として扱いことができます。
「呼吸が今にも絶えそうに弱々しいこと」、「そのような呼吸」という意味で使われています。
「虫の息」という言葉が使われる先には、もう明るい未来がないような印象さえ与えています。
「満身創痍」【まんしんそうい】
「満身創痍」という言葉もありますが、「身体中が傷だらけになること」という意味がありますが、ここから転じて「精神的に傷ついて痛めつけられている」、「様々な病気をかかえて苦しんでいる」という意味で使われています。
「気息奄々」という言葉の意味や活用シーンを紹介してきましたが、この熟語はめったに使われることがないので、この記事を見て、色々な場面で使ってみてください。
そうすることで、さらに言葉のボキャブラリーが増えていくことになります。