「満身創痍」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「満身創痍」とは、「からだじゅうが傷だらけになっている状態」や「徹底的にひどく痛めつけられること」です。
「満身創痍」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・対義語・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「満身創痍」の意味とは?
- 「満身創痍」の読み方
- 「満身創痍」の英語(解釈)
- 「満身創痍」の言葉の使い方
- 「満身創痍」を使った例文・短文(解釈)
- 「満身創痍」の対義語
- 「満身創痍」の類語や類義表現
「満身創痍」の意味とは?
「満身創痍」の意味は、「からだじゅうが傷だらけになっている状態」や「徹底的にひどく痛めつけられること」になります。
「満身創痍」という言葉は、「満身(まんしん)」が「身体全体・体中(からだじゅう)」を意味していて、「創痍(そうい)」が「主に体の傷・傷つき」を意味しています。
「満身創痍」という言葉は、「身体が痛めつけられてボロボロになっている状態」を意味していますが、それだけではなくて「徹底的に非難されて精神的に傷つけられている状態」という意味も持っています。
例えば、「兵士は満身創痍で半死半生の状態だった」や「学校のいじめで罵倒・非難を浴びた彼は満身創痍の状態にあった」などの文章で、「満身創痍」の意味を示すことができます。
「満身創痍」の読み方
「満身創痍」の読み方は、「まんしんそうい」になります。
「満身創痍」の英語(解釈)
「満身創痍」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“be wounded all over one's body”(「体中に傷を負っている」の意味から、「満身創痍」を意味しています。)
“I was wounded all over my body. ”(私は満身創痍でした。)
“I had wounds all over my body. ”(「体中に傷を持つ」というこの文章も、「私は満身創痍でした」の意味を伝えています。)
“be covered with cuts and bruises”(「切り傷と打ち身で覆われている」の意味から、「満身創痍」を意味しています。)
“be completely exhausted”(「完全に消耗しきった」の意味から、疲労困憊のニュアンスがある「満身創痍」を意味しています。)
“She was completely exhausted by daily hard work. ”(彼女は連日のハードワークで満身創痍でした。)
“be worn out”(“wear”(布・心身が擦り切れる)の過去分詞“worn”によって、「心身共に擦り切れる=満身創痍」を意味します。)
「満身創痍」の言葉の使い方
「満身創痍」の言葉の使い方は、「身体・精神の状態がボロボロになっている時」や「心身が疲れきっていて何もできないような状態の時」に使うという使い方になります。
「満身創痍」というのは、「身体全部が傷だらけになっていること」と「他者からひどく責められたり非難されたりして精神的にボロボロになっていること」の両方を意味しているので、「身体的な傷つき」と「精神的な傷つき」のどちらにも使用することができます。
例えば、「満身創痍のサッカー選手は走ることができずに倒れ込んだ」や「チームのみんなから罵倒された彼女は満身創痍で部屋を後にした」などの文章において、「満身創痍」の言葉を正しく使うことができるのです。
「満身創痍」を使った例文・短文(解釈)
「満身創痍」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「満身創痍」の例文1
- 「満身創痍」の例文2
- 「満身創痍」の例文3
「満身創痍」の例文1
マラソンランナーが、満身創痍の状態でゴールに倒れるようにして駆け込んできました。
この「満身創痍」を使った例文は、「マラソンランナーが、疲労困憊してふらふらになった状態でゴールに倒れるようにして駆け込んできたこと」を意味しています。
「満身創痍」の例文2
野党議員から徹底的に自らの不祥事を非難された閣僚は、満身創痍の様相を呈していました。
この「満身創痍」を使った例文は、「野党議員から徹底的に自分の不祥事を非難・攻撃された閣僚が、肉体的にも精神的にもボロボロになった状態を見せていること」を意味しています。
「満身創痍」の例文3
連日の夜勤のせいで満身創痍でしたが、どうしても彼女に会いたくて無理をして昼間に出かけることにしました。
この「満身創痍」を使った例文は、「連日の夜勤で心身共に疲れきっているが、どうしても彼女に会いたいので、無理して昼間に出かけることにした」ということを意味しています。
「満身創痍」の対義語
「満身創痍」の対義語として、「五体満足」「無病息災(むびょうそくさい)」「平穏無事」「心身共に健康」などを上げることができます。
「満身創痍」とは「からだじゅうが傷だらけ・心身共にボロボロ」を意味しているので、その対義語は「五体満足」や「心身共に健康」になります。
「無病息災」とは「病気をせずに元気な状態であること」を意味し、「平穏無事」は「普段と変わらずに危険や問題がないこと」を意味しています。
「無病息災・平穏無事」も、心身共に疲労困憊してボロボロな「満身創痍」の対義語として理解することができます。
「満身創痍」の類語や類義表現
「満身創痍」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「満身創痍」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「傷だらけの体・ボロボロの肉体・半死半生」
- 「虚脱感・脱力感」
- 「疲労困憊・心身共に疲れきった・百孔千瘡」
「傷だらけの体・ボロボロの肉体・半死半生」
「満身創痍」の類語・類義表現として、「傷だらけの体・ボロボロの肉体・半死半生(はんしはんしょう)」があります。
「満身創痍」という言葉は、「全身が傷だらけでボロボロの状態にあること」を意味しているので、その類義表現として「傷だらけの体・ボロボロの肉体」を上げることができます。
「半死半生」の言葉の意味は、「今にも死にそうなほど身体がボロボロで、やっとのことで生きている状態」になります。
「半死半生」も、全身が傷だらけを意味する「満身創痍」の類語と言えます。
「虚脱感・脱力感」
「満身創痍」の類語・類義表現として、「虚脱感(きょだつかん)・脱力感(だつりょくかん)」があります。
「虚脱感」の言葉の意味は、「体力も気力も無くなって、ぼんやりとして何もできない状態。
何も考えられない状態」です。
「脱力感」とは、「意識がぼんやりとしていて力が入らない状態」を意味しています。
からだじゅうがボロボロで意識も定かではない「満身創痍」の類語として、「虚脱感・脱力感」を指摘できます。
「疲労困憊・心身共に疲れきった・百孔千瘡」
「満身創痍」の類語・類義表現として、「疲労困憊(ひろうこんぱい)・心身共に疲れきった・百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)」があります。
「満身創痍」の言葉の意味は、身体がボロボロで疲れきっていること、激しく否定されて精神的にも疲弊していることを意味しています。
そのことから、「満身創痍」の類義表現として、「疲労困憊・心身共に疲れきった」を上げることができるのです。
「百孔千瘡」の四字熟語も、「満身創痍」と同じで「全身が傷だらけの状態」を意味しています。
「満身創痍」という言葉について徹底的に解説しましたが、満身創痍には「からだじゅうが傷だらけになっている状態」や「激しく非難されて傷つけられること・徹底的に痛めつけられること」などの意味があります。
満身創痍の類語・類義表現としては、「傷だらけの体・ボロボロの肉体」「虚脱感・脱力感・心身共に疲れきった」などがあります。
「満身創痍」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。