「擁立」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「擁立」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
この言葉は普段の会話の中では、あまり、使われることが少ないのですが、特定の分野では頻繁に使われている言葉です。
そこで今回は、この「擁立」について説明をしていくことにします。
目次
- 「擁立」とは?
- 「擁立」と推薦」の違い
- 「擁立」の表現の使い方
- 「擁立」を使った例文と意味を解釈
- 「擁立」の類語や類義語
「擁立」とは?
「擁立」とは、「支持し擁護してある位につかせること」や「もり立てること」という意味がある言葉です。
- 「擁立」の読み方
「擁立」の読み方
「擁立」は「ようりつ」という読み方をしますが、ここで間違わないようにしっかりとチェックしておくことにしましょう。
「擁立」と推薦」の違い
「擁立」は「支持してもり立てること」という意味がありますが、「推薦」は「自分がよいと思う人や物事を他人に薦めること」という意味になり、特定の人や物事など、相手を特定した意味合いが強くなります。
「擁立」の表現の使い方
「擁立」は、元々「守る」、「助ける」と言ったような意味を持つ言葉ですが、今では主に選挙向けの言葉として使われることが多くなっています。
各政党が「候補者を擁立する」というように、候補者を政党がバックアップして支持することを意味する時に使われます。
「擁立」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「擁立」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることがしましょう。
- 「擁立」を使った例文1
- 「擁立」を使った例文2
「擁立」を使った例文1
「今月になり、各政党とも新人候補を擁立する動きが本格化してきた」
前でも触れたように「擁立」は政治の場面で使われることが多いのですが、このように選挙前に候補を立てる時に出てきます。
特に新人候補の場合は、「擁立」される前にどのような人物を立てるのか、政党の思惑が多々あります。
「擁立」を使った例文2
「あの選挙区では、他政党の攻勢が激しいので、2人目の擁立を断念した」
選挙区によっては、1つの政党が複数の候補者を立てることがあります。
しかし、他の政党が強い選挙区では中々、全員が当選することが難しくなるので、候補者を絞ることがあります。
これも政治運営のための戦術と言えるでしょう。
「擁立」の類語や類義語
「擁立」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるのかを見ていくことにします。
- 「応援」【おうえん】
- 「支持」【しじ】
「応援」【おうえん】
「応援」という言葉が「擁立」に似ている類義語として挙げることができます。
「力を添えて助けること」、「拍手をしたり声をかけて味方やひいきしている人を励ます」という意味になります。
「支持」【しじ】
「支持」も「擁立」と似ている意味があり、類義語として理解することができるでしょう。
「支えること」、「持ちこたえること」という意味がありますが、「他人の意見に賛成し、後押しをすること」という意味でも使われています。
政治の世界で「支持」されるという言葉が使われますが、ビジネス分野でも、人気のある商品が「支持される」ということで使われることもあります。
そのために、この言葉は、「擁立」よりも利用頻度が高い言葉と言えるでしょう。
「擁立」の言葉には、「擁」という言葉が含まれていますが、「周囲から守る」、「助ける」という意味合いがあり、「擁立」と同じような要素があります。
その意味からして、富や財産、地位、名声をも持つという意味も含まれるようになってきました。
それが選挙で議員に当選することで、その富や権力を掌握することができるので、この「擁立」という言葉が政治の世界で頻繁に使われるようになっていった感じがあります。
そのことを考えると、かなり皮肉なものではないかなと思います。
政治の分野だけでなく、他の場面でも使われるようになってくると、言葉の価値も高まっていくのではないかとも思うのです。