「悪名高い」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「悪名高い」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味出使われているのか、類語や例文なども併せて紹介します。

目次
- 「悪名高い」とは?
- 「悪名高い」の表現の使い方
- 「悪名高い」を使った言葉と意味を解釈
- 「悪名高い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「悪名高い」の反対語
- 「悪名高い」の類語や類義語・言い換え
- 「悪名高い」の英語と解釈
「悪名高い」とは?

「悪名高い」の概要について紹介します。
- 「悪名高い」の読み方
- 「悪名高い」の意味
- 「悪名高い」を分解して解釈
「悪名高い」の読み方
「悪名高い」には「あくめいたかい」「あくみょうたかい」「あくめいだかい」「あくみょうだかい」という複数の読み方があります。
以前までは文章の意味により使分けられていましたが、現在ではどの読み方でも良いとされています。
「悪名高い」の意味
「悪名高い」の意味は「世間一般に悪い評判があること」「良くない噂が立っていること」です。
広く一般的にその人や組織、場所などに対して良くない噂が広まり、誰もが知っていることを言います。
実際に事件を起こしている人や場所に対して使われることもありますが、ネット上で批判されたり噂が広まったりして風評被害を受けているケースもあります。
「悪名高い」を分解して解釈
「悪名高い」は「悪名」と「高い」に分けられます。
「悪名」とは「悪い評判、悪い噂」「悪いことやそれをした人」という意味があります。
昔は「悪い評判、悪い噂」として使われる場合には「あくめい」と読み、「悪いことやそれをした人」として使われる場合には「あくみょう」と読んでいました。
「高い」は「基準となる場所よりも上の位置にある」という意味の他に「広く知れ渡っている」という意味もあり、「悪名高い」の場合は後の意味になります。
「悪名高い」の表現の使い方

「悪名高い」の使い方を紹介します。
- 「悪名高い」と「悪名高き」
- 人に対して使わないこと
「悪名高い」と「悪名高き」
「悪名高い」は後に名詞が続く時に使われます。
「悪名高き」という言葉がありますが、こちらは形容詞の古語になります。
現代文法では「悪名高い」が正しいのですが、少し古めかしい雰囲気や形式ばった表現をしたい時には「悪名高き〇〇」が使われることもあります。
人に対して使わないこと
「悪名高い」は、人や組織だけではなく、動物や場所などに対しても使われます。
世間一般でそれだけ評判が悪いということですから、悪口になる言葉です。
人に対して使うと相手の悪口を言ったことになるので注意しましょう。
「悪名高い」を使った言葉と意味を解釈

「悪名高い」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「悪名高い人物」
- 「悪名高い会社」
- 「悪名高い場所」
「悪名高い人物」
周囲の人達から悪い評判がある人のことを言います。
実際に犯罪に近いことをしているのですが、うまくやってのけるので警察沙汰にならなかったり、強い権力を持っていて証拠を隠滅させてしまう人などのことを言います。
「悪名高い会社」
いわゆるブラック企業のことを言います。
脱税などの汚職をしているというよりも、従業員に対して過酷な労度を強いたりパワハラをしている会社のことを言います。
社員の離職率が高く、いつも求人広告を出しているという特徴があります。
「悪名高い場所」
治安が悪く、その場所へ行くと金品を巻上げられたり暴力行為を受けるなど、危険な場所のことを言います。
または、風俗の強引な客引きが多く、高額な料金を請求されることで有名な場所のことを言う場合もあります。
日本でも夜の繁華街などに多く、警察や自治体のパトロールなどが見られます。
「悪名高い」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「悪名高い」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「悪名高い」を使った例文1
- 「悪名高い」を使った例文2
「悪名高い」を使った例文1
「ワンマンで悪名高い社長と聞いていたが、実際に会ってみると気さくな人だった」
ワンマンで悪い噂が立っている社長と面談する機会があったのですが、実際に会ってみるととても気さくで親しみ易い人物だったことを表しています。
「悪名高い」を使った例文2
「事故が多いと悪名高いトンネルを通過してきた」
何故か事故が多くて皆が怖がっているトンネルを通って来たことを表しています。
ネットの噂で注目されているトンネルなのでしょう。
「悪名高い」の反対語

「悪名高い」の反対語を紹介します。
- 「高名な」【こうみょうな】
- 「誉れ高い」【ほまれたかい】
「高名な」【こうみょうな】
「広く一般の人達に高い評価を受けて知られていること」「戦場で手柄を立てること」という2つの意味があります。
「誉れ高い」【ほまれたかい】
「立派な行為をして世間的に広く知られていること」という意味です。
「悪名高い」の類語や類義語・言い換え

「悪名高い」の類語を紹介します。
- 「札付きの」【ふだつきの】
- 「評判が悪い」【ひょうばんがわるい】
- 「泣く子も黙る」【なくこもだまる】
「札付きの」【ふだつきの】
「世間に悪い評判が知れわっている人のこと」という意味です。
由来は、江戸時代に当時の戸籍の代わりとなるリストがあり、著しく素行の悪い者に対しては注意の札が張られたことからきています。
「評判が悪い」【ひょうばんがわるい】
「世間の人が批評した際に悪いと判断されている」「悪い噂がある」といい意味です。
「泣く子も黙る」【なくこもだまる】
「力や勢いが強く、思わずひるむこと」という意味です。
道理が通じず泣いている子供でも思わず黙ってしまう程の雰囲気がある様子からきています。
相手がひるんだり恐れたりする強いイメージですので、良い意味ではありません。
「悪名高い」の英語と解釈

「悪名高い」としてよく使われる英語表現を紹介します。
- “I heard that the company is infamous for abuse of authority.”
- “He was such a notorious guy in his hometown.”
“I heard that the company is infamous for abuse of authority.”
「その会社はパワハラで悪名高いと聞いている」になります。
“infamous”は「悪名高い」という意味です。
“He was such a notorious guy in his hometown.”
「彼は故郷ではすごく悪名高い奴だった」になります。
“notorious”も「悪名高い」という意味出使われます。
「悪名高い」は「世間一般に悪い評判があること」「良くない噂が立っていること」という意味です。
悪口になりますので使う時には注意しましょう。