「結託」とは?意味や使い方!例文や解釈
「結託」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「結託」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「結託」とは?
- 「結託」の表現の使い方
- 「結託」を使った言葉と意味を解釈
- 「結託」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「結託」の反対語
- 「結託」の類語や類義語・言い換え
- 「結託」の英語と解釈
「結託」とは?
「結託」とはお互いに、心を通わせて力を合わせることを言います。
しかし、意味合いとしては悪い意味、不正を行う為の協力関係ということで多く使われる言葉です。
- 「結託」の読み方
「結託」の読み方
「結託」と書いて「けったく」と読みます。
「結託」の表現の使い方
「結託」とは、お互いに心を通じ、力を合わせることという意味ですから、いい意味のように思える言葉です。
しかし、この言葉はどちらかと言えば悪いことをする時にぐるになるという意味で使われることが多いのです。
ですから「結託」そのものに悪い意味はないのですが、まるで悪い意味合いの言葉のような印象があります。
使い方としては「業者と結託してお金の計算を誤魔化す」「性格が悪い者同士が結託してパワハラを行う」という風に使います。
「結託」を使った言葉と意味を解釈
「結託」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「結託して不正をはたらく」
- 「結託して私服をこやす」
- 「結託していることがわかった」
「結託して不正をはたらく」
「結託して不正をはたらく」とはよく使われる言い回しですが、意味は、悪だくみの相棒と一緒になって、悪いことをすることです。
簡単に言うならば「ぐるになって悪いことをする」です。
「彼らは結託して不正をはたらき、会社に大損害を与えた」「またしても、結託して不正をはたらくとは、こりない奴らだ」などと使います。
「結託して私服をこやす」
「結託して私服をこやす」とは、お互いが協力をして、地位、立場を利用してお金を貯めることを言います。
もちろん、これは悪いことです。
「長年、業者と結託して私服をこやしていたことが発覚した」「我々が結託して私服をこやしているとは、誰も疑うこともないだろう」などと使います。
「結託していることがわかった」
「結託」とはお互い、心を通わせて力を合わせることという意味です。
「結託している」とは仲間になっている、ぐるになっている関係性であるという意味です。
いい意味での「結託」ならば仲間とか、協力関係ですが、悪い意味ならば「ぐる」ということになります。
「結託」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「結託」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「結託」を使った例文1
- 「結託」を使った例文2
「結託」を使った例文1
「あいつは、外部の人間と結託して、クーデターを起こすつもりなのか」
「結託」とはお互いに心を通じ、協力することを言います。
例文のように、外部の人と「結託」することは、内容によっては、裏切り行為になるわけです。
どちらかと言えば「結託」という言葉は悪い意味合いで使われる言葉です。
悪いことをする仲間、ぐるといった意味合いになります。
「結託」を使った例文2
「あの人たちは結託して、徹底的に嫌がらせをする気なのよ」
「結託」とは心が通い、お互い力を合わせることですから「仲間」ということになります。
ある者同士が、共通して嫌っている人がいる場合、仲間意識が強くなり、お互いに協力して相手に嫌がらせをしたり、攻撃することを「結託」という言葉で言い表します。
「結託」の反対語
「結託」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「対抗」【たいこう】
- 「反目」【はんもく】
「対抗」【たいこう】
「対抗」とはお互いに、張り合うことを言います。
負けないように競い合うことです。
「対抗意識を燃やしているのがわかる」「相手に対抗してこちらももっといい物を出すよ」などと使います。
「反目」【はんもく】
「反目」とは仲が悪くて対立していること、にらみ合うことを言います。
「お金のことで、親子が反目するなんて情けない」「兄のせいで、親戚が反目することとなった」という風に使います。
「結託」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで「結託」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「共謀」【きょうぼう】
- 「結束」【けっそく】
- 「協力」【きょうりょく】
- 「提携」【ていけい】
- 「同盟」【どうめい】
「共謀」【きょうぼう】
「共謀」とは二人以上の者が、相談をして悪いことを企むことを言います。
「彼らは共謀して、善良な人を騙した」「共謀して、金をだまし取った」などと使います。
「結束」【けっそく】
「結束」とは、志を同じくする者たちが一つにまとまることを言います。
「飲み会をして結束を固める」「あの人達の結束力はすごいね」という風に使います。
「協力」【きょうりょく】
「協力」とはある目的に向かって、力を合わせることを言います。
「いつでも協力し合って頑張ってきた」「これ以上協力するつもりはない」「協力を惜しまない」などと使います。
「提携」【ていけい】
「提携」とはお互いに助け合い、協同で仕事をすることを言います。
「これから、あの会社と提携するつもりらしい」「技術提携をすることでお互いにメリットがある」という風に使います。
「同盟」【どうめい】
「同盟」とは、共通の目的を達成する為に、同じ行動をとるという約束のことを言います。
「同盟を結ぶ」「同盟国同士だが、いつ裏切るかもわからないというのがお互いの本音だ」などと使います。
「結託」の英語と解釈
「結託」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“collusion”、“collude”(結託する)という単語を使います。
例文は“in collusion”(結託して)、“collude with criminals”(犯罪者と結託する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「結託」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「結託」とはお互いに心を通じて力を合わせることです。
ほとんどの場合は悪い意味に使われます。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。