「深甚」とは?意味や使い方!例文や解釈
「深甚」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
普段あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ここでは「深甚」の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「深甚」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「深甚」とは?
- 「深甚」の表現の使い方
- 「深甚」を使った言葉と意味を解釈
- 「深甚」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「深甚」の反対語
- 「深甚」の類語や類義語・言い換え
- 「深甚」の英語と解釈
「深甚」とは?
「深甚」とは非常に深いこと、一通りではない、という意味になります。
- 「深甚」の読み方
「深甚」の読み方
「深甚」とは「しんじん」と読みます。
「深甚」の表現の使い方
「深甚」とは非常に深い、一通りではないこと、またその様子などを表す言葉です。
使い方としては「深甚なる謝意を述べる」「深甚な意味があるのだ」などと使います。
「深甚」を使った言葉と意味を解釈
「深甚」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「深甚なる興味」
- 「深甚な恐怖」
- 「深甚なる好意」
「深甚なる興味」
「深甚なる興味」とは非常に深く、物事に心が惹かれている、面白いと感じていることを言います。
「彼は、子どもたちから深甚なる興味の対象となっている」「深甚なる興味を覚える」などと使います。
「深甚なる〇〇」という言い回しはわりと多く例えば「深甚なる好意」「深甚なる謝意」などがあります。
「深甚な恐怖」
「深甚な恐怖」とは、一通りではない、とてつもなく怖いことという意味になります。
「君は深甚な恐怖など味わったことがないから平気そうな顔をしていられるのだ」「深甚な恐怖に、嫌な汗をかいた」という風に使います。
「深甚なる好意」
「深甚なる」という言い回しはよく使いますが「なる」は形容動詞です。
意味としては「非常に深い好意」ですからとても好きである、好ましいということで、通常の好意ではない、特別感があることがわかります。
「彼女は、彼の深甚なる好意に気づいているのかどうかわからないが・・・・」「深甚なる好意があるからこそ、ここまで苦しいのかもしれない」などと使います。
「深甚」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「深甚」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「深甚」を使った例文1
- 「深甚」を使った例文2
「深甚」を使った例文1
「彼女の言葉に、深甚な意味などはないと思っていたが、それは僕の間違い、思い上がりであった」
「深甚」とは非常に深い、一通りではないという意味ですから、この例文の場合は、彼女の言うことには特別な意味などないと思っていたということになります。
しかし「深甚」な意味が実はあったのだということを言い表しています。
「深甚」を使った例文2
「深甚な嫉妬の感情に、彼女は相当に苦しんでいたようだね」
「深甚な嫉妬」とは非常に深い嫉妬心という意味になります。
例文にもありますように、非常に強く深い嫉妬の思いがあれば、相当に苦しい気持ちになることでしょう。
「深甚」の反対語
「深甚」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「浅い」【あさい】
- 「浅薄」【せんぱく】
- 「薄っぺら」【うすっぺら】
「浅い」【あさい】
「浅い」とは深さがないという意味で、到達度が低い、十分な程度に達していない、思いが不十分であるということになります。
「あいつの言うことは全てにおいて浅い」「浅い考えでは失敗しますよ」「経験が浅い」などと使います。
「浅薄」【せんぱく】
「浅薄」とは字の通り、知識や考えることが浅くて、薄っぺらであることを言います。
「浅薄な知識しか持たない者」「あいつの浅薄さがよくわかる行動だよ」という風に使います。
「薄っぺら」【うすっぺら】
「薄っぺら」とは、人柄、考えなどが、厚み、深みがないことを言います。
「薄っぺらなブラウス」「薄っぺらな布団」といったように物に使う場合は単純に厚みがない、薄いという意味です。
また、安っぽいという意味合いも含みます。
一方で人に対して「薄っぺら」と使う場合は軽蔑的な意味合いになります。
「薄っぺらな知識しかなくて、あれでどうやってやっていくつもりだ」「薄っぺらな男だね、まったく」などと使います。
「深甚」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「深甚」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「深遠」【しんえん】
- 「奥深い」【おくぶかい】
- 「深長」【しんちょう】
- 「奥妙」【おうみょう】
- 「玄奥」【げんおう】
「深遠」【しんえん】
「深遠」とは奥が深く、簡単にははかり知れないことを言います。
「深遠な思想」「彼にはどこか深遠なところがあるね」という風に使います。
「奥深い」【おくぶかい】
「深甚」を簡単な言葉で言い換えるならば「奥深い」という言葉が当てはまるのではないでしょうか。
「奥深い」とは深い意味がある、という意味になります。
「なかなか奥深い意見だね」「この趣味を続けて長いけれど、極めるどころか、奥深いと思うことばかりなんだ」などと使います。
「深長」【しんちょう】
「深長」とは奥深くて含みがあることを言います。
深い意味があるということです。
「意味深長なことを言うじゃないか」という風に言います。
「奥妙」【おうみょう】
「奥妙」とは奥深くて、優れているという意味です。
「何と、奥妙な事」という風に使います。
「玄奥」【げんおう】
「玄奥」とは奥深く、はかり知れないこと、奥深い道理という意味になります。
「深甚」の英語と解釈
「深甚」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“profound”(深刻、重大)という単語があります。
また例文では“express one's deep gratitude”(深甚なる謝意を表する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「深甚」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
あまり普段の会話でも使わない言葉ですが、意味は非常に深い、ということになります。
「深甚」という言葉の意味が理解できましたら「深甚なる〇〇」という言い回しの意味も自然とわかることでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。