「聞きかじり」の意味とは!類語や言い換え
日常会話で「聞きかじり」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「聞きかじり」とは?
- 「聞きかじり」の表現の使い方
- 「聞きかじり」を使った例文と意味を解釈
- 「聞きかじり」の類語や類義語・言い換え
「聞きかじり」とは?
「聞きかじり」の概要について紹介します。
- 「聞きかじり」の読み方
- 「聞きかじり」の意味
- 「聞きかじり」の言葉の成り立ち
「聞きかじり」の読み方
「聞きかじり」は「ききかじり」と読みます。
漢字を使うと「聞き齧り」と表記しますが、難しくて読みにくいので漢字と平仮名両方を使っています。
「聞きかじり」の意味
「聞きかじり」の意味は、「ものごとの一部を聞いたことがあり、そこだけ知っている程度」ということです。
人は分らないことがあると自分で調べて納得して初めて知識となるものです。
しかし、それほど興味のないことや複雑なものごとなどは、知っている人からちょっとだけ聞けば十分だと思うものです。
そしてその「一部分だけ聞いた」知識を、他の人に伝える時に「聞きかじりですが」と言うのです。
「聞きかじり」の言葉の成り立ち
「聞きかじり」は「聞き+かじり」から成り立っています。
「聞き」は「聞く」の連用形で、「声や音を耳で感じ取ること」「人の言うことを理解すること」という意味があります。
「かじる」は「かたい物を歯で噛み取ること」「ものごとのほんの一部分だけを学ぶこと」という意味があり、「聞きかじり」の場合は後の意味が使われます。
以上の言葉が組み合わさり「ものごとのほんの一部だけを、人が言ったことで学ぶこと」という意味で使われる様になりました。
「聞きかじり」の表現の使い方
「聞きかじり」は、ほんの少し小耳にはさんだ程度で良く知らないことに対して使います。
人に対して使うと「中途半端な知識」ということを表し、良い意味にはなりません。
自分の知識が浅い時にことわりを入れる意味で「聞きかじりですが」と使うと良いでしょう。
「聞きかじり」を使った例文と意味を解釈
「聞きかじり」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「聞きかじり」を使った例文1
- 「聞きかじり」を使った例文2
「聞きかじり」を使った例文1
「上司からの聞きかじりで接待を切り抜ける」
接待の場で、取引先の部長の好きなものや趣味などについて、先に上司から簡単に聞いておき、それに合わせて話題を提供しながら最後までやり切ったことを表しています。
「聞きかじり」を使った例文2
「そのシステムについては聞きかじり程度でよくわからない」
システムについて質問されましたが、同じ部署でも自分の担当ではなく、概要を聞いたことがあるだけなので下手に質問には答えられないことを表しています。
「聞きかじり」の類語や類義語・言い換え
「聞きかじり」の類語を紹介します。
- 「利いた風」【きいたふう】
- 「受け売り」【うけうり】
「利いた風」【きいたふう】
「いかにも良く知っているという偉そうな態度をすること」という意味です。
「利いた風な口をきくな」という定番フレーズで使われます。
「受け売り」【うけうり】
「他から仕入れた意見や知識を、まるで自分のものであるかの様に人に話すこと」という意味です。
「聞きかじり」とは「ものごとの一部を聞いたことがあり、そこだけ知っている程度」という意味です。
あまり良く知らないことに対して「聞きかじりですが」と使ってみましょう。