「臭い物に蠅がたかる」の意味とは!類語や言い換え
「臭い物に蠅がたかる」ということわざには一体どの様な意味があるのでしょうか。
例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「臭い物に蠅がたかる」とは?
- 「臭い物に蠅がたかる」の表現の使い方
- 「臭い物に蠅がたかる」を使った例文と意味を解釈
- 「臭い物に蠅がたかる」の類語や類義語・言い換え
「臭い物に蠅がたかる」とは?
「臭い物に蠅がたかる」の概要について紹介します。
- 「臭い物に蠅がたかる」の読み方
- 「臭い物に蠅がたかる」の意味
- 「臭い物に蠅がたかる」の由来
「臭い物に蠅がたかる」の読み方
「臭い物に蠅がたかる」は「くさいものにはえがたかる」と読みます。
「臭い」は「におい」とも読みますが、文章の意味から「くさい」であることが分ります。
「蠅」は「はえ」のことですが、読み方が難しいので「ハエ」と片仮名表記にすることもあります。
「臭い物に蠅がたかる」の意味
「臭い物に蠅がたかる」の意味は「悪い者同士は引き寄せ合って集まり易いということのたとえ」です。
一人悪事を働く人がいると、その周辺に次々と同じ様な悪い行為をする人達が引き寄せ合って集まってくることを言います。
悪いことをする時に集団で行動することを言い表した言葉です。
「臭い物に蠅がたかる」の由来
「臭い物に蠅がたかる」は、「京いろはかるた」から来ています。
「蠅」は害虫であり、汚い物や嫌な臭いのするものに集まって来て、伝染病の媒体になることもあります。
「たかる」は「たくさんのものが一か所に集中してくること」という意味です。
「嫌な臭いのするものに、ハエがたくさん集まってくること」で、「臭い物=悪い人」「ハエ=同じ様な仲間たち」という意味で使われる様になりました。
「臭い物に蠅がたかる」の表現の使い方
「臭い物に蠅がたかる」の使い方について説明します。
- 噂話の中で使う
- 人を差別する表現である
噂話の中で使う
「臭い物に蠅がたかる」は、人の噂話をする時に使われます。
良くない噂のある人がいて、その人に同じ様に良くない噂のある仲間が多いことを表します。
本人に聞かれると逆恨みされたりするので、注意が必要です。
人を差別する表現である
周囲の人がその人を勝手に「悪い人」と決めつけてしまうこともあります。
単に強面の人達が仲良くしているだけでも、普通の人が見て誤解することもあります。
「臭い物に蠅がたかる」は差別的な表現であるうことを覚えておきましょう。
「臭い物に蠅がたかる」を使った例文と意味を解釈
「臭い物に蠅がたかる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「臭い物に蠅がたかる」を使った例文1
- 「臭い物に蠅がたかる」を使った例文2
「臭い物に蠅がたかる」を使った例文1
「コンビニの前に『臭い物に蠅がたかる』様に不良少年たちがたむろしている」
夜中にコンビニの前に不良少年たちが集まって騒いでいる様子を表しています。
「臭い物に蠅がたかる」を使った例文2
「詐欺グループがなくならないのは『臭い物に蠅がたかる』からだろう」
詐欺グループによる被害が増える傾向にあります。
簡単に大金が手に入ることで、次々と詐欺仲間が増えていることが原因です。
「臭い物に蠅がたかる」の類語や類義語・言い換え
「臭い物に蠅がたかる」の類語を紹介します。
- 「油樽に犬がつく」【あぶらだるにいぬがつく】
- 「臭肉蠅を来す」【しゅうにくはえをきたす】
「油樽に犬がつく」【あぶらだるにいぬがつく】
「油樽=悪いことをする人」「犬=その仲間たち」という意味で、「臭い物に蠅がたかる」の言い換えです。
「臭肉蠅を来す」【しゅうにくはえをきたす】
「臭い肉=腐った肉=悪い心」「蠅=悪い人」で、「悪い心を持っていると悪い人に利用される」というたとえです。
「臭い物に蠅がたかる」は「悪い者同士は引き寄せ合って集まり易いということのたとえ」です。
人の噂話になりますので注意して使いましょう。