「空振りに終わる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
この「空振りに終わる」とは、文字通り、野球が語源となっている比喩表現です。
目次
- 「空振りに終わる」とは?
- 「空振りに終わる」の表現の使い方
- 「空振りに終わる」の英語と解釈
- 「空振りに終わる」を使った例文と意味を解釈
- 「空振りに終わる」の類語や類義語・言い換え
「空振りに終わる」とは?
「空振りに終わる」は、思った通りにいかない(いかなかった)という意味で使います。
何かが失敗に終わったり、無駄になってしまった時に用いる表現で、色々なことに対して使うことができる言葉です。
例えば、有名人の出待ちをしていて、この出口から出てくると思ってその前で待っていたところ、別の出口から帰ってしまったと聞き、「出待ちが空振りに終わった」といったように使います。
- 「空振りに終わる」の読み方
「空振りに終わる」の読み方
「空振りに終わる」は、「からぶりにおわる」と読んでください。
先のように「空振り」は、野球のそれからきている言葉で、打てなかったことが思った通りにいかなかったという意味に使われています。
同様の意味で、「三振に終わる」、「三振した」などと使うこともあります。
「空振りに終わる」の表現の使い方
「空振りに終わる」という表現は、そうなるかも知れないと使うことも多いです。
この例では、「例え空振りに終わったとしても、やってみた方がいい」のように使います。
また、「空振りには終わらない」と少し形を変えると、(悪くても)完全に失敗ということはないといった意味になり、このような使い方もまま見掛けることがあります。
「空振りに終わる」の英語と解釈
「空振りに終わる」は、英語では“end in failure”と表現します。
そのまま「空振り」の意味の言葉を使ってしまうと、野球のスイングのことになってしまうので、この“end in failure”として、「失敗に終わる」とするのが一番英訳として合っています。
「空振りに終わる」を使った例文と意味を解釈
「空振りに終わる」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉は、失敗したという時に使う表現なので、できれば使わないに越したことはないでしょう。
- 「空振りに終わる」を使った例文1
- 「空振りに終わる」を使った例文2
「空振りに終わる」を使った例文1
「さすがにそれでは空振りに終わる可能性が高い」
それでは失敗してしまうだろうと使っています。
この「空振りに終わる」は、どちらかと言えば、すれ違いになってしまったといったような失敗に使われます。
この例文だと、それでは相手とうまく会えないだろう、または行き違いになるのではないかといった解釈が適当です。
「空振りに終わる」を使った例文2
「完全に空振りに終わったと聞いたが、それも仕方ないだろう」
完全な失敗に終わったのも仕方がないと言っている例になります。
この場合も、失敗は行き違いの類いと解釈するのが適しています。
少し崩した表現で、「空振った」(からぶった)と使うことがあり、若者にはよく「空振っちゃったよ」などという形で用いられています。
この場合も、意味は同じだと考えて構いません。
「空振りに終わる」の類語や類義語・言い換え
「空振りに終わる」と似た意味で使える言葉です。
これらの表現も、普通によく見聞きします。
- 「徒労に終わる」【とろうにおわる】
- 「不発に終わる」【ふはつにおわる】
- 「無駄骨になる」【むだぼねになる】
「徒労に終わる」【とろうにおわる】
「空振りに終わる」とほとんど同じ意味ですが、それなりの努力や行動をしたのにも関わらず、それらが無駄になったという時には、こちらの方が向いている表現です。
「不発に終わる」【ふはつにおわる】
この言葉も「空振りに終わる」とよく似ている意味ですが、単に失敗に終わったという意味が強い表現です。
語源は花火の打ち上げが不発してしまったことからきています。
「無駄骨になる」【むだぼねになる】
この表現も、その為の努力や行動が無駄になったという意味で使うことが多く、苦労したが無駄だったという場合によく用いられます。
「無駄骨を折る」(むだぼねをおる)と使われる場合もあり、どちらでも意味は一緒です。
「空振りに終わる」は、上で紹介した類語も合わせて、それぞれのシチュエーションに一番合ったものを選んで使うといいでしょう。