「安逸」の意味とは!類語や言い換え
この「安逸」は、それほど見聞きしませんが、意味が分かると簡単な言葉です。
目次
- 「安逸」とは?
- 「安逸」の表現の使い方
- 「安逸」を使った例文と意味を解釈
- 「安逸」の類語や類義語・言い換え
「安逸」とは?
「安逸」は、気楽な様子、だらけている様を表現します。
そのように暮らしていること自体に対して使うこともできる言葉で、「安逸な生活」と使うと、特に何をする訳でもなく、毎日ぶらぶらとしている生活という意味になります。
先のように、実生活ではあまり見聞きしない言葉ですが、文学小説ではそういった様子、生活態度に対してよく用いられます。
- 「安逸」の読み方
「安逸」の読み方
「安逸」は、「あんいつ」と読む言葉です。
「逸」の漢字の読み方が多少難しいかも知れませんが、「逸脱」(いつだつ、何かから外れること)などと、「安逸」と同じく「いつ」、もしくは「いち」と読む言葉です。
「秀逸」(しゅういつ、抜き出ていること)という言葉はよく見聞きするでしょう。
「安逸」の表現の使い方
「安逸」という言葉は、だらけた様に対して使われます。
さぼっているという程度ではなく、やる気がなく、遊び呆けている様子を指して使うので、そういった人に対して、またはそうならないようにといった用い方になります。
「安逸な生活に馴染んでしまった」とすると、だらけた生活を送るようになってしまったと表現できます。
また、「安逸を貪る(むさぼる)」の形で使われることが多く、だらけきっている様子だと解釈してください。
「安逸」を使った例文と意味を解釈
「安逸」を使った例文と、その意味の解釈です。
上の「安逸を貪る」としている形も含めて挙げていきます。
- 「安逸」を使った例文1
- 「安逸」を使った例文2
「安逸」を使った例文1
「あいつはバイトもせず、毎日安逸そのものだ」
「安逸」という言葉だけで、毎日のようにだらけているという意味になりますが、このように「毎日」と付けて使っても構いません。
「毎日安逸を貪っている」とすると、毎日だらけきっていることが表現できます。
「安逸」を使った例文2
「仕事を辞めて以来、すっかり安逸な日が続いている」
仕事を辞めてから、すっかりだらけた日々になってしまっていると言っています。
いい意味で使う言葉ではないので、人のそのような様子に使う時には注意してください。
あまり本人に対して直接使うべき言葉ではありません。
「安逸」の類語や類義語・言い換え
「安逸」と似た意味のある言葉です。
2番目の言葉は最近では有名です。
- 「怠惰」【たいだ】
- 「ニート」【にーと】
「怠惰」【たいだ】
だらしがない、なまけているという意味で使います。
「怠惰な生活」と言えば、「安逸な生活」にとても近い表現になり、よく似た意味の言葉です。
ただし、そこまで毎日のようにだらけている意味というはないので、だらけたり、なまけているのが一時的だという場合にも使える表現です。
「ニート」【にーと】
この「ニート」とは、学ばず、働かず、就労の為の訓練を受けているという訳でもない状態です。
その為、「すっかりニート状態だ」のように使うと、「安逸な生活になってしまっている」とほとんど同じ意味になります。
元々は英語で、NEET(“Not in Education, Employment or Training”)がそのままカタカナ語になった言葉です。
「安逸」は、意味は簡単ですが、実際に使う場面はそれほど多くないでしょう。
最近では、類語で紹介した「ニート」がこの言葉の代わりに使われていると考えていいかも知れません。