「牙城を築く」の意味とは!類語や言い換え
本やブログなどで「牙城を築く」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味で使われているのか、由来や使い方などについて紹介します。
目次
- 「牙城を築く」とは?
- 「牙城を築く」の表現の使い方
- 「牙城を築く」を使った例文と意味を解釈
- 「牙城を築く」の類語や類義語・言い換え
「牙城を築く」とは?
「牙城を築く」の概要について紹介します。
- 「牙城を築く」の読み方
- 「王や将軍のいる立派なお城を建てること」の意味
- 「組織や勢力の中心となる場所を作る」の意味
- 「牙城」の由来
「牙城を築く」の読み方
「牙城を築く」は「がじょうをきずく」と読みます。
読むのは難しくないのですが「我城」と書き間違わない様にしましょう。
「王や将軍のいる立派なお城を建てること」の意味
王様や将軍など最も偉い立場の人がいる立派で強そうなお城を建てるという意味です。
お城とはその領地の管理者である領主が住んでいる建物です。
領主は立派なお城を築くことで、周囲から侵略されるのを防いでいました。
権力と戦力を誇示する為に、城を築いて自分がここにいるということをアピールすることを言います。
「組織や勢力の中心となる場所を作る」の意味
その組織や勢力が、自分達の本拠地として設置する場所を作ることを言います。
組織においては、指示命令を出す上層部が集結する場所が必要になります。
団体の本拠地や本部などで、明らかにここがメインであると周囲に分る様な場所のことを言います。
「牙城」の由来
「牙城」の由来は、城主がいる城に獣の紋章を付けて「爪と牙で守られている」という強さの象徴を表した言葉からきています。
その城には「牙旗(がき)」という旗があり、旗竿は象牙で装飾されているのです。
敵が攻める時には城を落とし、この旗を奪い取ることで勝利を意味していました。
「牙城を築く」の表現の使い方
「牙城を築く」は、日常会話では「絶対的な権威や勢力を誇っている人や組織」が誕生する時に使われます。
他の勢力を寄せ付けない様な強い力を持ち、あらゆることに対して大きな影響力を持つ派閥が作られた時の表現です。
「牙城を崩す」という言葉もあり、その絶対的な勢力を突き崩した時に使われます。
「牙城を築く」を使った例文と意味を解釈
「牙城を築く」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「牙城を築く」を使った例文1
- 「牙城を築く」を使った例文2
「牙城を築く」を使った例文1
「彼は研究分野で牙城を築いた」
日々一生懸命に研究を続けて、その専門分野で第一人者となったことを表しています。
「牙城を築く」を使った例文2
「彼女はその業界で牙城を築くことを夢見ている」
これから起業をして、その業界をリードする企業に成長させていきたいと思っていることを表しています。
「牙城を築く」の類語や類義語・言い換え
「牙城を築く」の類語を紹介します。
- 「砦を築く」【とりでをきずく】
- 「守りを固める」【まもりをかためる】
「砦を築く」【とりでをきずく】
「城以外の場所に設置する規模の小さな基地を作る」「敵の攻撃を防ぐ為の要塞を作る」という意味があります。
ここから転じて「自分だけの居場所を確保する」という意味いに使われます。
「守りを固める」【まもりをかためる】
「反対勢力を寄せ付けない態度を示すこと」という意味です。
相手からの攻撃に対して常に備えていることを言います。
「牙城を築く」は「王や将軍のいる立派なお城を建てること」「組織や勢力の中心となる場所を作る」という2つの意味があります。
絶対的な勢力を誇っている人や組織に対して使ってみましょう。