「ビースト」とは?この愛称が付いた車について徹底解説!
この「ビースト」は、本来は「野獣」という意味の言葉ですが、ここでは愛称として使われているケースを解説していきます。
目次
- 「ビースト」とは?
- 「ビースト」の概要
「ビースト」とは?
「ビースト」という愛称で有名なのは、アメリカ大統領の専用車です。
正式には「キャデラック・ワン」と呼ばれており、アメリカのGM(ゼネラルモータース)が製造する高級車「キャデラック」のDTS・リムジンやエスカレードなどがベースになった、様々なカスタムを施した特別仕様車です。
第44代アメリカ大統領にオバマ氏が就任した2009年の1月から使用されている車で、GMはこの車を「プレジデンシャル・リムジン」と名付けています。
「ビースト」の概要
このアメリカ大統領の専用車が何故「ビースト」と呼ばれるかと言えば、外観は高級リムジンそのものながら、ドアの厚さは約20センチ、ガラスは全て防弾装備となっており、約12センチの厚さがあると言われています。
更に、防火、消防の為の装備はもちろん、タイヤもまずパンクしないものが使用されており、万が一全てパンクしてしまった場合でも、ホイール部分だけで走行が可能です。
車の上部や下部の対策も万全で、下からの爆発にも極力耐えうる設計となっています。
これらに加えて、必ず現大統領と同じ型の血液が保管されている点や、ドアを閉めると内部が完全密封される為、毒ガス攻撃などにも万全な対策がとられています。
このような点から、まるで野獣のような車だという意味で「ビースト」と呼ばれているという訳です。
この「ビースト」は、大統領専用機の「エアフォース・ワン」に格納が可能で、アメリカの大統領は原則的に海外へはこの車と共に訪問しています。